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Laravel5.1.11で追加されたGateを試してみる(その3)

Last updated at Posted at 2015-09-13

概要

Laravel5.1.11で追加されたGateを試してみる(その2)の続き。
http://qiita.com/inaka_phper/items/c584904bb39673e2dc16

今回は以下の要件を満たすための処理を追加する。
8. 管理者権限を持ったユーザーは全投稿に対して全操作が可能

実装方法としては、Gatebeforeを利用して
これまでPolicyで設定したチェックが走る前に、管理者権限のチェックを行い
管理者であれば常に権限あり。
管理者でなければ、引き続き通常の権限チェックが走る。
という感じになる。

beforeを使うためにLaravel 5.1.16にアップデートする

2015.9.13現在、ドキュメントにはAuthorization5.1.11以上で使えると書いてあるが
一部機能は5.1.12には含まれていないようで最新版にアップデートしないと使えないものがあったので
composer updateで5.1.16へアップデートしました。

コードを実装する。

usersテーブルに管理者フラグを追加

マイグレーションでadminカラムを追加した。
php artisan make:migration modify_users_admin_column

実際のサンプルコード

2015_09_13_053509_modify_users_admin_column.php
    /**
     * Run the migrations.
     *
     * @return void
     */
    public function up()
    {
        Schema::table('users', function ($table) {
            $table->boolean('admin')->default(0)->after('remember_token');
        });
    }

Userに管理者か確認用のisAdminを追加する

Userオブジェクトでユーザーの管理者権限を判別するisAdminを追加。
単純にadminカラムの内容から判別するようにする。

実際のサンプルコード

User.php
    /**
     * 管理者権限の有無をtrue/falseで取得
     * @return bool
     */
    public function isAdmin()
    {
        return $this->admin == 1;
    }

管理者の場合、無条件で全部権限を与える。

今回はPolicy関係なく全権限ありにするので、AuthServiceProviderに追加して
大本から一括で管理者権限チェックを行う。

$abilityには定義した名前(今回ならcreate/update/delete)が入ってくるので
よくあるrole方式で編集権限、削除権限という単位で分ける場合
$abilityの内容を元に処理を分けてあげればよい。

実際のサンプルコード

AuthServiceProvider.php
    /**
     * Register any application authentication / authorization services.
     *
     * @param  \Illuminate\Contracts\Auth\Access\Gate  $gate
     * @return void
     */
    public function boot(GateContract $gate)
    {
        parent::registerPolicies($gate);

        // 8.管理者権限を持ったユーザーは全投稿に対して全操作が可能
        $gate->before(function ($user, $ability) {
            if ($user->isAdmin()) {
                return true;
            }
        });
    }

その他の記述方法

beforeはPolicyにも記述することができ、Policyに記述した場合はPolicy単位で事前チェック行うことができる。

2016.9.1追記
beforeはLaravel側でis_null()で判定されるため、nullを返すように変更しました。

CommentPolicy.php
    /**
     * 管理者の場合、Commentに対する権限をすべて付与
     * @param $user
     * @param $ability
     * @return mixed
     */
    public function before($user, $ability)
    {
        return $user->isAdmin() ? true : null;
    }

両方に記述した場合の優先順位

beforeAuthServiceProviderにもPolicyにも書くことができる。
Policyを利用で両方書いた場合の優先順位は想像通り以下の順番。

  1. AuthServiceProvider@before
  2. Policy@before
  3. 通常の処理

どこかでtrueを返したら以降の処理は走らない。
この順序を把握して、うまく使い分けてあげるとよさそうです。

次回

基本的な使い方はこれぐらいっぽいですね。

次回は複数のPolicyを走らせるっぽいallowsを試してみたいと思います。

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