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PhotocreateAdvent Calendar 2018

Day 16

ららびゅう座談会を開催してみて (Photocreate Advent Calendar 16日目 )

Last updated at Posted at 2018-12-15

はじめに

フォトクリエイトさんでチーフエンジニアをしている @imunew です。
この記事は Photocreate Advent Calendar 2018 の 16日目 の記事です。

Photocreate Advent Calendar 2018には他にも記事を書いていますので、読んでいただけますと幸いです。

本記事では、先日フォトクリエイトさんで開催したららびゅう座談会のトークと座談会の内容の中から印象に残ったところ注目したところなどをピックアップしていきます。

SCOUTERとLaravue @kotamat

SCOUTER社 CTO @kotamatこと松本 宏太さんのトークからピックアップしていきます。
スライドはこちらです。

NuxtSPAモードで使う

NuxtにはSPA(Single Page Application)モードとUniversalモードがあり、Universalモードには、Vue Server RendererによるSSR(Server Side Rendering)機能がありますが、SPAモードにはありません。

@kotamatさんのトークによると、SCOUTERさんではどうやら可用性重視ということで、SPAモードを選択しているようです。

SCOUTERとLaravue_3_1.png

その理由については、@kotamatさんの『で、NuxtのSSRっていつ使うの?』あたりがヒントになりそうです。

SCOUTERとLaravue_SSRしない.png

Vue SSR ガイドの「どうして SSR なのか?」も参考にして、私なりにSSRのメリット・デメリット(≒ SPAモードを採用する理由)をまとめると以下のようになります。

SSRのメリット

  • SEOの向上
  • ネット環境が遅い、端末のパフォーマンスが低い場合にページの表示が(SPAと比較して)速くなる

SSRのデメリット

  • 開発上の制約を受ける(ブラウザ固有のコードは動かない、SSR用の実装が必要になる、など)
  • 環境構築、運用(死活監視など含む)が複雑になる
  • サーバーの負荷(CPUなど)が増える

Laravelは最後のフルスタックフレームワーク

Laravueの今後という部分で、Laravel最後のフルスタックフレームワークと称していたのが印象的でした。

SCOUTERとLaravue_最後のフルスタックフレームワーク.png

「最後の」という部分に込められた思いを私なりに解釈してみるとこうなりました。

  • 次に流行るフレームワークは、フルスタックではない
  • マイクロサービス化が加速すると一つ一つのサービスは小さくなる
  • 全部入りのフレームワークはしだいに不要になっていく

それを踏まえて、下記の「インフラ+フロント+サーバーと技術横断的にみて設計ができるようになるか?」という部分を読み返すと、妙に説得力あるなと思ってしまいます。

SCOUTERとLaravue_全体を見れるか.png

Laravel本とコミュニティの話 @kurikazu

『PHPフレームワーク Laravel Webアプリケーション開発』の著者の一人、@kurikazuさんこと栗生 和明さんのトークからピックアップしていきます。
スライドはこちらです。

Laravel答えるタイム

Laravel答えるタイムとは、@kurikazuさんがディップさん社内の共有スペースにて、Laravelについての質問に答える時間のことだそうです。

『PHPフレームワーク Laravel Webアプリケーション開発』の著者に直接質問できるなんて羨ましいと思うと同時にそれだけでconnpassでイベントできそうだなと思いました。

Laravel本とコミュニティの話_Laravel答えるタイム.png

Laravel Meetup Tokyoに@freekmurzeさんが参戦した件

スライドではさらっと「Freekさんのトーク」となっているんですが、なんでもLaracon EUという大きなイベントで登壇するようなベルギーのエンジニア@freekmurzeさんから、下記のようなメッセージが届き、Laravel Meetup Tokyoに参加したというすごい話でした。

旅行で9月は東京にいるんだけど、よかったら Meetup できないかな? 
Laracon EU で採択された内容を話したい。ただ、僕は日本語が話せないので英語で話すことになると思うけど

Laravel本とコミュニティの話_Laravel_meetup_tokyo.png

ちょっとググったら、@localdiskさんのLaravel Meetup Tokyo Vol.8 にいってきました - Innovator Japan Engineers’ Blogが見つかりました。
こちらに詳しい経緯や当日の様子などが書かれています。

Laravel本のこぼれ話

スライドにはありませんが、幻の10章の話は大変面白かったです。
幻の10章が何であるかは下記の記事で分かります。

「PHPフレームワーク Laravel Webアプリケーション開発」を読みました - Qiita

A startup meets Laravel + Vue.js @nunulk

QiitaのLaravelタグユーザーランキング1位の@nunulkさんこと松本 弘嗣さんのトークからピックアップしていきます。
スライドはこちらです。

水平方向(フロントエンド/バックエンド)の分担より、垂直方向(機能)の分担の方が効率がいい

これは、「スタートアップとの相性」の中にあるスライドです。
「水平方向(フロントエンド/バックエンド)の分担より、垂直方向(機能)の分担の方が効率がいい」という部分がはじめはどうして?と思いました。

A startup meets Laravel   Vue js   Speaker Deck_分業の話.png

しかし、これは単能工より多能工がいいという話なのかと視点を変えたら妙に腑に落ちました。
多能工については、下記の記事などが分かりやすかったです。

Laravel + Vue.jsの)代替案

@kotamatさんの「最後のフルスタックフレームワーク」の話とも合致すると思うんですが、Nuxt.jsのようなSPAを採用すると、クライアントとサーバーが分離して、サーバーサイドは軽量なマイクロフレームワークに代替可能であるという部分が興味深かったのと、@nunulkさんが座談会でも、「Laravelは遅い」とおっしゃっていたのが印象的でした。

A startup meets Laravel   Vue js   Speaker Deck_代替案.png

座談会

座談会では参加者から以下のような質問があがっていました。

CIにおけるテストと静的解析の話

Laravel + DDD の話

監視ツールの話

  • RollbarSentryをよく使う
  • とりあえずツールを導入して、JS側のエラーも捕捉する

LaravelGrahpQLの話聞きたい

  • まだ、SCOUTER社では使っていない(@kotamatさん個人で試している状態)
  • Laravel Lighthouseが出てきてだいぶいい感じ
  • N+1問題など課題はありそうだなという印象

インフラの話

  • ディップさんはオンプレ中心
    • クラウドへの移行を考えてはいるが、全面移行は難しそう
    • ユーザーと運用するエンジニア双方にとって(クラウド移行して)メリットのあるサービスを優先的に移行したい
  • SCOUTER社は、AWS、構成管理はTerraform使っている
    • ステージング環境と本番環境が乖離しているので、構成を見直している
    • NuxtはSPAモード中心で極力SSRしない主義なので、Node.jsサーバーは運用しない

工数の見積りが大きくずれたことはあるか

  • 今までやったことないことやるとずれる
  • @nunulkさんの経験では、スタートアップでは正確に見積をしないことが多い

おわりに

フォトクリエイトさんの某サービスをNuxt.jsLaravelでリニューアルするぞというタイミングで、この座談会を開催できたのは、かなり良かったと思ってます。
登壇していただいた@kotamatさん、@kurikazuさん、@nunulkさん、参加していただいたみなさま、本当にありがとうございました。
実は、もうすでに次の企画が動いていまして、そろそろconnpassで募集開始しますので楽しみにしていてください。

フォトクリエイトさんではLaravelVue.jsを使ったアプリケーション開発に興味のある方からの ご応募をお待ちしておりますとのことですので、よろしくお願いします。

ではでは。

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