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Ruby製スライドツールRabbitをmacで動かしたときのメモ(インストール~スタイルの変え方)

Last updated at Posted at 2024-11-16

概要

本記事で登場した変数を中心にカスタムしたスタイルでのスライドサンプルを公開しています

メモ

  • 公式ページはあるが、あまり詳細なドキュメンテーションがない
  • スライドファイルやテーマの作り方についてのコマンド等について最低限の記載のみ

環境

  • MacBook Pro 14" 2021 / Apple M1 Pro
  • macOS Sequoia 15.1
  • Ruby 3.3.6
  • gem 3.5.23
  • rabbit 3.0.3

インストール

gem install rabbit

メモ

  • インストール時に ffi.h not found のようなエラー
  • これはRubyなどのスクリプト言語からCを呼び出すためのプログラム
  • mac(homebrew)であればlibffiをインストール brew install libffi して再実行

スライド作成

rabbit-slide --id test-slide --base-name slide-test

実行するとGUIが出てくる (自動では手前に来ないで裏側にしれっと立ち上がってたりするので注意)

image.png

とりあえず今回は以下の設定で作ってみる

  • Markup language: RDファイル
  • Width: 1600
  • Height: 900

メモ

オプション

  • --id がフォルダ(プロジェクト)名
  • --base-name が実体となるスライドファイルにつく名前 (.rd.rab など)
  • ❓ スライドの拡張子は .rab で作られるが .rd でも同じと思われる
    • 特に意味はないが私は .rd にリネームした

スライドサイズを変えたい場合

  • .rabbit ファイル (rabbit コマンドの起動オプションをまとめた設定ファイル) に記載のオプションを変えれば良し
  • これがあれば、以降は rabbit のみでスライドが起動するようになる
--size 1600,900
slide-test.rab

その他

  • ここまでは公式ページに記載あり https://rabbit-shocker.org/ja/how-to-make/
  • 同ページ内に「テーマの作り方」という項目があるが、外部に公開する目的ではなく個人レベルでテーマを編集したいならここは参考にしない方が良い
  • 後述のように、作ったスライドフォルダ内にて、各種変数をオーバーライドするようファイルを定義し、それを他スライドでもコピーして使い回せば良い

スライドの表示

作成されたフォルダにcdして

rabbit slide-test.rd

スライドが開始し、2枚目からはうさぎ 🐇 と亀 🐢 のプログレスバーも表示される

image.png
image.png

メモ

  • スライドを終了するにはウィンドウを閉じる
    • Terminal側でkillしても一度ウィンドウにフォーカスを戻さないと終了しない
    • Ruby製のデスクトップアプリだからか、 Cmd + W とかで終了しない(マウスクリックが必要)
  • ウィンドウサイズを頻繁に変えると例外が発生して落ちる挙動を確認しているので、発表中にサイズを変えないよう注意が必要そう

タイトルスライドのメタデータ

デフォルトで入っている項目を指定すると

= タイトル

: subtitle
   サブタイトル
: author
   Tomohiro Imaizumi
: institution
   XXX株式会社
: content-source
   YYY Kaigi
: date
   2024-11-16
: allotted-time
   25m
: start-time
   2024-11-15T19:30:00+09:00
: end-time
   2024-11-15T20:00:00+09:00
: theme
   default

image.png

このような見た目となる

発表時間のオプションについて

  • allotted-timestart-time/end-time は排他のオプション https://github.com/rabbit-shocker/rabbit/blob/64dfac5b78767a1a34d6611544e2bda70806ad5c/doc/ja/news.rd#L214-L228
    • 任意の開始時間でプレゼン時間を指定するのが allotted-time
    • 指定の開始/終了時間でプレゼン時間を指定するのが start-time end-time
    • 基本は前者で良いが、1度終了するとリセットされると思われるのでもしその懸念があるなら後者を使うと良さそう? 🤔
  • (後述) themeには default が指定されているが、ここを編集すると見た目をいじることができる

テーマ(見た目)の定義方法

公開されているテーマそのままの場合

  • スライドメタデータのテーマに名称を指定
  • テーマはRubyGems.orgで公開されていて rabbit-theme で検索するrabbit-theme-xxx のようなgemがhitする。 xxx の部分が指定時の名称になる
  • 例: clear-code を指定するとこうなる
: theme
   clear-code

image.png
image.png

公開されているテーマから特定の要素のスタイルを変える

  • 適当なファイル(一般には theme.rb) を作成して、必要な変数(種類が多いので詳細は後述)をオーバーライドで定義
    • 画像などのアセットは data フォルダ以下に置くのが一般的のよう
  • 任意のテーマを include_theme("default") のように読み込む
    • (default テーマの場合) 変数が ||= で設定されているため、先にオーバーライドする変数を宣言し、その後に include_theme することで任意の変数を上書き可能
    • ⚠️ 他のテーマでも同様の設計かどうかはわからないので、都度コードを参照して評価部分を確認する必要あり?

設定例

例えば、プレゼン中のうさぎ 🐇 を飛行機 ✈️ に、亀 🐢を新幹線 🚄 にし、アイコンサイズも変える場合

  • ✈️ data/plane.png
  • 🚄 data/train.png

として

theme.rb

@image_slide_number_image = "data/plane.png" # 現在位置のアイコン
@image_slide_number_space_ratio = 0.1 # 現在位置のアイコンサイズ
@image_timer_image = "data/train.png" # 予定進捗のアイコン
@image_timer_space_ratio = 0.05 # 予定進捗のアイコンサイズ

include_theme("default")

スライド側を

: theme
   theme

とすると

image.png

こんな感じでアイコンやサイズを指定可能である

各種テーマ編集用のオプション変数

分かり次第、随時追記予定

公式には、どの変数が何のパラメータなのか詳細な解説がない 🏜️
このため、デフォルトテーマのリポジトリを見ながら、分かった範囲でメモしていきます

フォアグラウンド・バックグラウンド・シャドーの色

@foreground 
@background
@shadow_color

フォント

find_font_family 関数で取得する必要あり

@font_family = find_font_family("Helvetica")
@monospace_font_family = find_font_family("Menlo-Regular")

ヘッダーライン

@default_headline_line_color
@default_headline_line_params
@default_headline_line_width

@default_headline_line_params には call というkeyが指定できるようだが詳細は未確認

ウサギ(現在位置)

@image_slide_number_image # 画像
@image_slide_number_space_ratio # サイズ

亀(予定進捗)

@image_timer_image #画像
@image_timer_space_ratio #サイズ

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