さて、Pythonをインストールする手順です。
0. はじめに
以下の前提でPython環境を構築しています。
OS:Mac OS Sequoia 15.4
パッケージ管理システム:Homebrew 4.5.0 ※インストール済み
Pythonパッケージ:公式版Python
今回の環境構築はPythonを用いたゲーム作成を目的にしているため、シンプルに公式版Pythonをインストールすることにしました。データサイエンスや機械学習に関する作業を効率的に行うためのプラットフォームであるAnacondaを介してPythonを利用する方法もあるようなのですが、そちらは、別の機会としたいと思います。
1. HomebrewでPythonパッケージをインストールする
以下のコマンド打つと、インストールできるPythonパッケージが表示されます。
% brew search python@3
==> Formulae
python@3.10 python@3.12 python@3.8 ipython jython
python@3.11 python@3.13 python@3.9 bpython cython
今回は、brewを使って最新バージョンのpython@3.13をインストールしていきます。
% brew install python@3.13
無事、pythonがインストールされたかどうかを確認してみます。
% python3 --version
Python 3.13.2
Python 3.13.2がインストールされていることが確認できました。
同時に、Pythonのパッケージを管理するためのツールであるpipもインストールされているはずなので、確認しておきます。
% pip --version
pip 25.0 from /opt/homebrew/lib/python3.13/site-packages/pip (python 3.13)
インストールしたpython3.13の配下にpipがインストールされていることを確認できました。
これで、pythonが実行できる環境が整いました。
2. プロジェクトごとに仮想環境を構築する
Pythonでは複数プロジェクトの干渉を避けるため、プロジェクトごとに独立したPython実行環境を用意することを推奨しています。推奨に従って、プロジェクト用の仮想環境を準備していきます。
①仮想環境の生成
プロジェクト用にProject1という名前のディレクトリを用意し、そこにvenvコマンドを使って仮想環境を生成します。
% mkdir project1
% cd project1
% python3 -m venv .venv
これで.venvという名前の仮想環境が生成されました。
②仮想環境の有効化
作成した仮想環境を有効化してみましょう。
sourceコマンドを実行し、ターミナルのプロンプトの先頭に、仮想環境名(.venv)がついた状態になれば、仮想環境が有効化できています。
% source ./.venv/bin/activate
(.venv) username@UserMacBook-Air project1
仮想環境を無効化したいときは、deactivateと打ちます。
(.venv) % deactivate
③パッケージの追加
仮想環境に、プロジェクトに必要な追加パッケージを追加していきます。
仮想環境(.venv)を有効化した状態のまま、パッケージをインストールすることで、.venvの配下にパッケージがインストールされます。今回は、ゲーム作成のために必要なpygameというパッケージを入れておきます。
pipコマンドを使ってインストール。
% pip install pygame
④テストコードの実行
所望の環境が構築できているかの確認をしておきます。
今回は、pythonスクリプトが実行でき、かつ、インストール済みのpygameをインポートできれば、成功とします。
以下のようなテストコードを書いて、実行してみます。インポートエラーが出ず、Hello worldの文字が出力されればOKです。
テストコード
# test.py
print('Hello world')
import pygame
import random
プロンプトの出力結果
% python3 test.py
Hello world
pygame 2.6.1 (SDL 2.28.4, Python 3.13.2)
Hello from the pygame community. https://www.pygame.org/contribute.html
うまくいったようです!