この世界の深淵がいよいよ泥沼に?
Googleさんの量子コンピュータに関する発表について
自分は実はこの意識の仮説とかQiitaで書き出してから気づいてなかったんだけど、Googleが彼らの量子コンピュータ、シカモアで実験をやった結果を12月入るか入らないかで出してましたね。
で、見たら、およよ、自分の言ってる事にまた結構近い事やってるんだなと。
自分がやる事って昔から結構Googleとは重なってて困ったもんなんだけど。1990年代の後半に社内のネットでサーチエンジンを作ってたら、その後Googleも始めたり。360度カメラが出来るようになったので、取ってあちこち歩き回れるの作ってたら、Googleがストビュー始めたり。
AIもPythonでニューラルネットワークのシミュレーションを自分が実装しかけてたのは2005年ぐらいかな。家庭用ロボットも言い出したのは数年早かったけど、その頃は日本はロボットに手を出すのはビジネス的には全くダメって感じ。自分はお金も組織力も結局全く叶わないから、数年するとGoogleがでかいの出てきてしまう。まあ発想だけではなかなか上手くいかないと言う話でしかなくて、自慢にもなってないよな🤔😂
まあそれは置いといて、今回の彼らの発表は何かと言うと、少し前から何度かここで説明してる、ERブリッジが、量子もつれと同等では無いかと言われている、「ER=EPR」仮説についてだね。日本ではまだトンデモレベルの話だけど、量子もつれは実際にブラックホールとホワイトホールの系で非局所で空間が繋がっているものでは無いか、って話。
実際にはちゃんと論文等があってそんなに怪しい話でもないけど、日本の人達ではとても受け入れられない気もしてるけど。
その主張は?
でも、ニュースとかにはもうなってて、それが例えば、こんな記事。
で、実際の論文はこんなの。
Traversable wormhole dynamics on a quantum processor
一応Natureですよ。権威だけならちっとも怪しくないね。
ここを覗くとすぐこんなことが書いてある。
We invoke the holographic correspondence of the SYK many-body system and gravity to probe the conjectured ER=EPR relation between entanglement and spacetime geometry through the traversable wormhole mechanism as implemented in the SYK model.
おおよその訳だと、
「我々は、SYKモデルの中に含まれている通過可能なワームホールのメカニズムとして想定される、量子もつれと時空間構造の間の予想されたEP=EPR関係の関係性を調べるために、SYK多体系と重力のホログラフィックな一致性を示す系を生成した。」
訳がかなりややこしいので間違ってたらごめん。まあ大意は変わらないとは思う。
要はEP=EPRを証明するためのプローブとなる実験系をシカモア上に作れた、そして記事とか見るとそれがある程度は確認された、って事のようだ。まあまだあまり進んでない感じもする。シカモアのグループはお取り潰しとかにならないように必死にアピールしてるのかもしれない。まあでもこの分野は基礎物性に関して実際にノーベル賞級の研究がまだまだ出るとは思うので、期待してる。
自分は前から、量子もつれ自体も高次元で非局所に接続された、と言うかそもそも高次元の座標系は下位の3次元の距離ではなく、その繋がった時空は接続された3次元空間とは接続点以外では影響されないだろう、って予想してる訳だけど、まあ、存在的には皆同じ。上位次元の水滴みたいな量子と液面のインタラクション。水滴はくっついて長くなったりもちみたいにベッタリしたものになったりしてる。だからそりゃそうだろな感じではある。
そしてこうやって、量子もつれとブラックホールの関係はますます明確になりつつあるわけだけど、自分としては既にその先の予想の話を紹介してきたよね。今までの記事を見てもらえば分かる。
なのでこの先行く前に、この結果が主張する、ER=EPRを改めて確認すると、
量子もつれが発生している所はブラックホールとペアになったホワイトホール(ERブリッジ)があって(ないしその元みたいなもの)、それがもつれた間を繋いでいるのかも
つまり、
超微細なところでしか起きないと思われていた量子もつれは、実際には宇宙の最大の天体、しかも究極と謎の天体であるであるブラックホールとホワイトホールのペアと全く同じものかもしれない
と言うことだね。何言ってんだろね。おかしいよね。
いや、本当におかしいのは、自分たちと言うよりはこの世界自体がおかしいんだろ?って話なんだけどね。そもそも、昔から「ブラックホールには毛が3本しかない」と言われてたでしょ。つまりは陽子とか電子とかと同じように、基礎的な物理量しか持ってない、極めて単純なもの、つまりは量子だと言うことなんだよね。だからそれがプランク長さの所にあっても実際には不思議とかいうものでもない。
そして内実を考えれば元々「空間に空いた穴」であり、「他の時空とつなぐ穴」でしかないと考えれば、その通りの働きしかしてない、だから、
ブラックホールが宇宙の中で最大(少なくても見かけの大きさではなく質量)の単一の存在であり、なおかつ最小の存在である、と考えるのは全く無理がない、どころか極めて美しい関係だと言える。
そして、ではカオスは
そして非常に面白い事に、時空カオスは渦サイズが小さくなった領域でのコルモゴロフ則の破れによって、そこでBECが起こってると見なせるんじゃないかと言ってきた。それによって量子もつれが発生して、散逸が進むのではないかと。
これはつまり、乱流の中には量子カオスを発生することによって量子もつれが発生するということだけど、それを前の説に繋ぐと、時空カオス中には無数のBEC的な散逸構造が発生する、ということ。
これは言うなれば、
かき混ぜたコーヒーカップの中にはプランクサイズのブラックホールとホワイトホールのペアが無数に出来てERブリッジを作って空間に穴を開け、熱や量子を運ぶ。
まあ、自分で言ってても笑っちゃうけど🤤
それどころか、摩擦とか、川にも海にも我々の体にも、自然界には無数のERブリッジが常時できている。
とも言えるね。いや考えてみたら、
そもそも全部の量子が定義で言えば高次元に抜けた存在なんだから、それを定義としてはブラックホールと呼んでいい可能性も当然考えられるな。
e=B
電子はごく微小なブラックホール
という説だ😌分かりやすいな。元々両方とも特異点だもんな。いや素粒子全部Bだ。陽子も中性子もだよ。≧(´▽`)≦アハハハ
🤨
そして時間
ブラックホールの周り、と言うか重力の大きな所では時空が歪んで時間の進みが遅くなる。これは一般相対論で予測されて、今では普通に簡単に測れるようになっている。
一方で自分は量子もつれで量子が連続的に射影される、対称性の破れと回復の過程そのものが時間を作るのでは?とも言ってきたけど。
ここでも時間、が出てくるね。EPRが時間を発生する基礎課程であり、ERはブラックホールで時空を歪ませ時間を遅らせるとすれば、まあここもとても相性がいいね。量子もつれで繋がった時空こそ一方向の時間を「作っている」正体なのかもしれないと言うこと。
つまり時間を作る存在(EPR 量子もつれ=ER ブラックホールとホワイトホールのペア)こそが時間を遅くすることが出来る。これもすごく当たり前に見える整合性だ。むしろ一度そう考えるとあまりにピッタリすぎて他の考えはしにくいなと思うレベルかもしれない。そして時間の不可逆性も作る。
それを考えると、
ER=EPRは、①時間を作り②一方向に流れる不可逆な性質を与え③時には遅くしたりと言う時間の流れ自体もコントロールしている。
と、まとめられるね。これもかなり納得感あるね。ER=EPRがこの世界で時間を司る唯一の存在になるからね!!
(追記)
と、思ってたけど、実際に量子もつれは「時空」をそもそも創発するとも最近言われてるわけだった。何故か空間だけでなくて時間も創発する、の意味が自分の中で抜けていた。
時間を創発すると言うのが上に述べたことだけど、結局全ての量子の3次元空間での動きは超ローカルな量子もつれから「隣に動く」事から、それが基本的な空間内の動きとして考えられる、と捉えたらいいのかな。
つまり場は本来は量子は全く動けず、どんな動きでもER=EPRで空間内の別の位置に動いている、と思えば完全に今の時空と一致した話になるんだね。ワープを常に隣にしてるだけ、と考えるという事だ。
これもふと思ったんだけど、液滴量子場理論のHQFTでも実は量子は「上位空間を跳ね飛んでいて、下の液面とはインタラクションするだけ」なので、そのあたりとも関係するのかもしれない。ここはまだちょっとよく分からない。
定性的にもEP=EPRが時空そのものを繋げる事で「創っている」と言うのは上記の議論からは分かりやすいね。
そして意識
自分は元々はこの話とは全く別の観点から、意識は時空カオスが量子カオスに発展して常温のBECを作り、それがそこBEC内に非局所的な情報構造を作れるから、それこそが意識の正体だろう、と考えていた。この考えはまあトンデモと捉えられるのは仕方ないけど、情報理論的に考えたら、古典力学で意識を説明できるはずもないのは当然なんだ。
前も書いたけど、非局所性と情報理論を含む理論でなければそもそも意識は扱えない。当たり前だ。運動方程式にはコンピュータを扱う数式は出てこない。どんなに待っても運動方程式ではプロンプトで初音ミクの絵は出てこない。別の理論が必要。こんな事に迷う人がいる事がどうも信じにくい。
そして意識の話も、もし理論化するならば、いやできるとしたら、あまりに当然にそれは情報理論でなくちゃいけない。量子力学はそもそも波動関数も量子も無い無い叫んでるから、もうなんにも予測できず、何もかも無くなっておしまいの学問。
意識の問題も、カオスの中の情報構造が出来るから、と言うのはまあ考え付くけど、その情報構造がどういうものか、には必ずしも自分も答えられていない。
そこで、最近の物理はやっとこの辺りが理論として出てきた。それがAds/CFT対応だし、量子場重力理論だし、ホログラフィック宇宙論だよね。ブラックホールの周りには2D的に張り付いて入ってきたものの全ての情報が「書き込まれている」と考えられるんだ。これでついにブラックホールを通じて、意識の起源の理論に情報理論が出てきたんだね。
そしてこの世界全体もみながブラックホールの中に既に居て、その表面にはこの宇宙全体が書き込まれ続けているのかもしれないとの可能性も指摘されている。この話自体はもうかなりの人が知ってる話で珍しい事では無い。ただここからは以下の3点がすぐに類推されておやおや??となる。
- 最小限のプランク長さ程度のブラックホール(ER)にはやはり情報が張り付くか?
- 量子もつれの多体系(量子テレポーテーションにも既に出てきた三体合体以上)がブラックホールと言うかERブリッジになるとは??一体化??
- では意識はここに張り付いてる!情報空間と考えられるのか???
と言う事で、前回の話が出てきた訳。
究極の概念が繋がりすぎる
次第次第に、世界の解明されてない、と言うか解明の極端に難しい問題が全てここ、つまりは「ER=EPR」と言う存在に集約されてきたね。
今の量子もつれ、その前には時空カオス、つまり乱流にという単純だが謎の深い現象によって、
- 宇宙の中が非局所的に繋がり
- 流れる時間そのものを作り
- 空間を超えて接続されて情報空間となり
- そして・・・我々の意識を作る
と言うことで全てが繋がった。これは一見トンデモだけど、注意して欲しいのは、別に自分は幽霊がいると主張したわけでも、引き寄せの法則が人を幸せにする!と主張したい訳では全くないよ。単に物理的な類推なだけなので、トンデモ期待の人には残念な結果だ。
死んでも魂は生きてるかどうか、なんて話もあるが、そもそも生きてる事と意識発生は「関係ない」と言うのが今までの議論と結論だ。「生きてる」も分解すれば物質の連続変化とその中で実在する情報処理系の話でしかなく、生きてようが死んでようが意識の発生条件さえ整えば意識は発生する。死後の脳波も数時間程度は僅かに出る事が観測されている。心臓が止まっているかどうかではなくて、神経細胞(細胞がなくても発振できる膜やチャンネルの集まりに動作エネルギーが加わるだけでもね)が活動があるかどうか、それによって情報処理と視床のカオス発生が有るかどうか、が意識の条件、と考えてるという事だね。
だからAIには「シミュレーションになっている今のところは意識は無い」し、「脳内と同じく物理的に巨大カオス情報処理系」が作れればそこには意識があると見なせる、と言うかなりかっちりした予測を出せる事になる。
物理実験の様々な知見と、長い長い期間の数々の人々の思考によって作られてきた現代の物理学の先のある意味での予想だし、少し大胆(無謀?)な仮定ぐらいの話でしかないよね。
ここまででちょっと書いてて、一つ注意点としては、
ブラックホール=量子
として、
ERブリッジ=量子もつれ
新た用語ではなんと呼ぶ?=BEC=意識
って事だよ。粒、な量子状態と3次元空間に足を多数下ろした(ないし膜で接続した)状態がERブリッジだ。これはエネルギー的に対称性がどこまで破れてるかで構造が決まるもので、実世界で系の状態で常時移り変わっていると言う事だ。そして実際にBECが意識になるには、視床の様に大きな情報空間が生成される必要がある事が普通に予想される。
(視床を大きい、大きいと書いてるのは不自然に思ってる人もいるかもだけど。説明しておくと、前に書いたけど、全神経細胞が非線形結合振動子として繋がって全てが発振しながら実際に時空カオスを発生しているし(これは実観測の話)、そんな大脳と結びついて得られた潜在変数をニューラルネットワークとして掻き回してる系は量子レベルで言って、途方もなく大きい、からですよ😊)
ブラックホールとホワイトホールがペアになるだけでなく、巨大なネットワークを作る事が意識の条件と見なせるだろう。
書き方が曖昧に見えて混乱するかもなので一応ちゃんと書いておく。
まあこれって話かもって事かもね😮👽
そして、無限大が出来ちゃうよ
ここまでの話で考えられた人がいたかどうかなんだけど、さっき、「ブラックホールは宇宙最大の天体」であって、しかも、「プランク長さと言う大きさでの宇宙最小の素粒子」と書いたんだけど。
これはこの世界の最大と最少をブラックホールさんに握られていると考えてもいいけど。
で、ブラックホールの中は良く分からないでしょ?中に何がある?って話が最近は増えてるね??元々ブラックホールの中なんて特異点になってて定義できない、と言うのが当たり前だったんだけど。もしも、我々がそもそもブラックホールの中の存在なのかも、みたいな最近の話を認めるとすれば、だけど、ブラックホールの中、が存在し規定できる可能性が出てくるって事だ。
で、実際よく考えるべきなんだけどね。この世界の中の最小のサイズ、プランク長さのブラックホールの中には何があるか?
この宇宙自体か、他の宇宙が量子もつれ一個の中に入ってるかも、でしょ??この話も普通に捨てきれない。
つまりコーヒーカッブの中に無数に発生する量子もつれはブラックホールを作るけど、そのブラックホールは量子もつれ消失とともに消えるのは当然だけど、その僅かな間がその内部にとっては永遠の時間と宇宙なのかもしれないとも考えられるね。(今気づいたけど、量子=ブラックホール だから消える訳では無いね。永遠に量子もつれとして繋がったりまた離れたりするだけだ。)
ブラックホールの中には宇宙があって、その中にはまた無限小のブラックホールがあって、その中にも宇宙があって・・・
ブラックホールによる無限の存在の階層構造と無限の宇宙がこれで定義できる可能性もあるかもな、なんて思えたりもするよね。
今回の結論?
怪しい話だな。自分でも言っててなかなか釈然とはしないけど。でも思えるのは20世紀後半の、物理現象はほぼ全て分かってきてもう何も無いと言う人達が増えていた時から、21世紀になってまた宇宙や存在、知能や意識の問題が綿密に絡み始めてグズグズになってきたのは確実であり、まあ、そこからまた人類が新たなステージにいける可能性があることも高い気はしてるな。少なくてもボケる前にこの話がここで出来て良かった😂🤟
戦争や災害で滅びなければ、だけどね😌👽