AdS/CFT対応からは時空の構造と宇宙の成り立ちが類推できそう
AdS/CFTとホログラフィック原理
AIと量子コンピュータの話をしてたはずなんだけど、Googleとかが「EPR=ER」みたいな話を始めたり、自分の昔からあっためてた意識の仮説と先端のAdS/CFT対応やそこからの宇宙の成り立ち的な話までテンソルネットワークの最適化演算の話から綺麗に繋がっていて。
この世界の構造がAdS/CFT対応とホログラフィック原理からなる、という現代物理ではかなり注目の仮説は、量子もつれが量子コンピュータになるとかの話がとても小さく見えるレベルで、前回見たように、ディラックの海や、シリコン液滴から類推されたHQFT理論やとも基本的には同一とみなせる時空間の描像となっていたね。またテンソルネットワークのAdS構造への最適化を通じて、意識の情報空間も生み出せる情報処理と構造を持てることも自分は仮説を唱えてる。
念の為この時空の構造の簡単な想定をもう一度記載すると、この我々のいる3次元の全宇宙空間は、AdSに当たる5次元のバルク(中身)と、その表面のホログラフィック面(水面)とその外側からなる系の、水面(3次元だけど表面)部分であり、そこでは界面の波だけが存在し、AdSのバルクと接続して揺れ動いている部分だ、という事になる。(これは物質波や電磁波などの波として考えられる。この振動周波数がエネルギーと同値なのも当然になるね)
また、ディラックの海の元々の描像や実際の物質と反物質の対消滅の振る舞いからすぐわかるように、水面(3次元の宇宙)を挟んで、通常物質の量子が存在する側(内部?)と、反物質の量子が全空間を埋めつくしている側(外部?)があって、その間に境界としての水面である我々の空間が存在していると考えられる。これも実際にディラックの元々の主張どおりだ。
そうすると、我々の宇宙がビッグバンで誕生して膨張してる、と言う描像はまさに、反物質で満たされた宇宙誕生前の所から、ある瞬間に点の現宇宙が現れ、それが膨張した、と見なせる。
これは高次元の常物質のバルク(量子はこの3次元でなく、AdSのバルクにあるよ)が誕生して、それが5次元空間上で膨らんだ、ので、その表面の我々の宇宙が広がった、と見なせるよね。
つまりAdSのバルクはまるで反物質で満たされた空間がある時「沸騰して」気泡ができるように誕生して、その大きさを一気に広げている、とも見なせるんじゃないか、と考えられる。
その描像は今までの議論、ディラックの海やHQFT、そしてAdS/CFT対応とも全く矛盾しない。そして、ビッグバンも宇宙の膨張もこの描像だけで説明が付くよね。そして、ビッグバン時の超光速の拡大(インフレーション)に関しても、バルクの拡大は表面の媒質の波(それが光)とその時間には影響されないと考えられるから矛盾しない。
この世界に反物質が少ない理由が
そして面白いことに、この描像ならなんだけど。
今のAdS側が通常物質(高位の本来の量子で、この世界で観測される影ではない事に注意)で満たされているのは、ビッグバンでできた泡が元々反物質の巨大バルク中に発生した逆の領域なんだから当然なんだよね。
つまり、この考え方を取れば、
この宇宙に反物質が少ない理由が一撃で説明できちゃうんだよね。
今の宇宙の膨張も
その上なんだけど。宇宙が膨張しているのは、バルクの気泡の膜(3次元の水面)がどんどん広がってる訳だけど、それは中のAdSバルクの体積(超体積)が増えてるからなんだろう、と直ぐに類推ができる。
そして。そのAdSの高次元の中の「もの」の持つ総計のエネルギーが「ダークエネルギー」と考えればいいんだね。元々ダークエネルギーがどうしてあるのか、どこにあるのか、どうして宇宙を膨張させているのか、全く分からないと思うけど、この説だとちゃんとAdSバルクの持つエネルギーとして定義ができるし、宇宙膨張が完全に説明できるって事。
特に高次元だからといっても完全に別の物理が作用している必要は無い。座標系や系内の信号伝達速度(3次元なら光速)は違っていると思われるし、その超体積が表面(=3次元空間)のどこにどう現れているかはまだ全く不明だけど。光速に当たる数値が変わるのは水中や水面での音速が違うようなものだ。次元と媒質が違えば当然光速度不変原理は変わっても問題ないよ。
ビッグバンと反物質の少なさ、宇宙の膨張の機構
さっきふと思いついたんだけど、ビッグバンの成り立ちとこの世界に反物質が少ない理由がこうやって説明できる。膨張宇宙も分かるし。
そして今の膨張に関しても、例えば、外側の反物質バルクに僅かに含まれる常物質がこの世界を通って、泡の内部のAdSバルクに吸収されて大きくなってるのかも、だし、それってまさにブラックホールの拡大、あるいは蒸発に似た現象かもとも思える。
そうやって常物質の量がこの宇宙のAdSバルク側で次第に増えていく、のでその圧力?でこの表面宇宙は膨張する。一見物質が増えたら重力が増えて収縮しないとおかしいでしょ??って、思うかもなんだけど、そうじゃないんだよ。バルクの内部に常物質が入ったら、バルクの5次元的体積が増えるから、この風船、水面、ホログラフィックである宇宙は膨張するんだよ。
だからこのモデルは基本全く矛盾なく、ビッグバン、その光速を超えた膨張、今の宇宙膨張、までちゃんと再現が出来るだろうと考えられるよね。うおー!!!🤔😂🤟
色んな考察をしてると楽しいね。少なくても大きな矛盾は無いだろうと思ってる。まあ研究者だとヨタ話に感じるのかもだけど、定性理論でもアインシュタインは相対論を作ったからね。こういう発想で色々まだまだ考えられそうに思ってるよ。いやー面白くて止まらないわ😂🤔