Googleのエンジニアの悩みはすぐ他人事ではなくなる
意識の仮説がみんな欲しくなる理由
なんで意識の話が急に始まんの?そんな怪しい話、しなくてもいいでしょ?ってのが20世紀の世界観。何もこの世には怪しいものはなく、素粒子は次々と発見され、霊魂も魂もなく、オカルトもなく、科学は平坦に数千年も発展し続けてこの世界はどんどん平和に幸福に、そして便利になる。以上!!
と言うのがちょっと前までの世界や特に日本の感覚だった。
でも、21世紀になりそれは激変した。日本は1990年代から没落を始め、半導体、家電、金融、政治。全てがあれあれという間に落ちまくり、スマホは遅れまくり、貧乏になり、大震災、少子化、おまけにコロナに戦争。世界までおかしくなってダブルで日本人は未来が見えなくなった。
そして科学も激変した。既に量子力学は予測の不全性は隠しようがなくなり、HQFTなどもあって役割を終えつつあり、超弦理論や最近はもうこの世界はホログラフィなんじゃないのとか、何が何だか分からなくなり、ヒッグスボソンは質量の2パーセント、そして宇宙の中では見える質量は5パーセント。って事はこの世のものは宇宙の1000分の1の質量分だけの素粒子からなる。原子核さえ素粒子からなっていてクオークも電子も点だか紐だか、とてつもなく小さく、既にスカスカの範囲を超えてほぼ真空みたいなもの。自分たちは幽霊のようなものと何が違うのか。
その上、ベルの不等式は破れてノーベル賞。いよいよこの世界は非局所が本質。つまり局所性なんてむしろ世界の僅かな部分にしか過ぎない事も分かってきた。
これはもう人類は人類としての「ダニングクルーガー」がやっと終わりに来たのかもな、とか、思ったりもする。幼年期の終わりかもしれないね。
そしてAIはStableDiffusionやらGPT4ももう見えてきてAGI直前。量子テレポーテーションはしまくって、20世紀の世界からいよいよ21世紀は全開。人間の知能をAIが超えることはもう原理的な問題はなく、ほぼ数年から遅くても数十年で約束されてるレベル。
そして、ここで満を持して出てくるのが!?
哲学的ゾンビ
そう、哲学的ゾンビさんですよ。何かとごく簡単に言えば、あなたと同じように話し、感情があり、自分が見えている、死ぬのが怖い、と言っている存在、ロボットとかいたとして、実際には見えてない感じてない「もの」まさにゾンビのような存在だ。
これは既にLaMDAが出てきたりで考えてる人も多いと思うが、つまりコンピュータ業界的には
- 自分たちが作ってるハードやソフトには意識があるか?
と、考えたり述べたりする必要がもう発生してきていて、そしてその理由と、もしまだ無いなら、
- じゃあどうやったら哲学的ゾンビでない「存在」を設計して作ることが出来るか?
を言うべき時が来てる訳だ。
自分はゲームの3Dの並列処理のプロセッサ開発もしてたし、そういう中で、脳のびっくりするぐらいの圧倒的な処理性能、低消費電力、そして柔軟に学習する可塑性、半分をなくしてもまだ何とか機能するという超ロバスト性、と言うありえないものが、それこそ満員で車に乗るだけで空間の何パーセントかを占めるような恐ろしい世界が存在してると言うことがひたすらに驚愕だた😱
そして例えば小さい蜘蛛が糸を張るんだけど、それは視覚や触覚からの巣の張れる場所の環境認識、手足の精密な連続した動きでのプログラム的な動き、こんなもの、いまだにどれだけのハードとソフトと開発期間があれば作れるか、みたいな。
つまり脳は、ありえない性能と、そし意識という「存在」と言うトンデモにしか見えないモノまである、現代科学をはるかに超えた存在なんだけど、普通の地球上の物質だけでいくらでも出来てるし、よしんば勝手に増えるし数年で「モノゴゴロ」。付いてしまう。自分もモノからいつの間にか自分になっていた🤔👽
これを考えると人間のコンピュータなんてどれだけのおもちゃなんだって話なんだよね。
でもそれがやっと「自分は電源を切られるのは怖いです」とか、録音でなくて言い出すぐらいまでには来た。だから自分たちのAIは哲学的ゾンビなのかそうでないのか、そうでないならどうやったら作れるか、を考えなきゃと言うこと。
前置き長いな。
で、先の話と絡んでくる訳だ。意識の発生が物理的なものだという過程と機序が分かれば、少なくても仮定できれば、意識の存在のあるなし答えを準備し、そしてそれを作る、ことも可能になるだろう、という事だ。
じゃあ今のAIには意識はあるか?
で、これはどうなんの?偉そうなごたく並べて。わかお前に分かるのか?言ってみなよ?って事だよね。
で、先の議論からの続きとして考える訳なんだか、答えは
明確にノー
だよ。
それはつまり、
意識発生の機序のための「機構」「物理現象」が今のAIには存在していないから。
以下少し説明しよう。
デジタルな世界には「量子カオス」発生しないから(厳密には細切れのローカルな領域にしか発生しない)。「量子カオス」が無いから、「量子もつれ」の発展した「常温BEC」が発生しない。常温BECが無ければ、非局所的な繋がりは発生せず、反応は「局所的」となり、「高次元での繋がった情報空間が発生しない。」だから今のAIには意識が発生しない事がすぐに導き出せる。
意識に「非局所性」があり、「実在の情報空間」と、考えれば、それを発生する機序がない所には意識は発生しない。当たり前の話だ。今のAIの処理、CPU、GPUでは「量子カオス」はグローバルには起こらない。デジタル回路はグローバルな繋がりを排除することで正確性を担保してるからだ。情報処理は本来難しいから、制御性を最大限に高めるためにこそ、意図的にローカルでデジタルな動作にしたんだ。だからこの量子カオスができないのは当然なんだよね。
まだ説明足りないと思ってる。本当は何百ページも書かないといけない。まあ今年かけてじっくり空いた時間に書いていくよ。
ちょっとだけ補足。思い出して欲しいのは「あなたや私の脳の中ですら、意識のある情報処理と、無意識の情報処理がある」という事。そして意識の情報処理が行われているからこそ「そこでだけ意識が発生する」という事だよ。
今回の結論
という事で、新年早々、究極の「人工存在」に向けた第1歩の話を初めてしまったよw
でも意識が何かが分かれば、機序が分かれば、情報処理装置の「意識のあるなし」の判定と、「それぞれの装置の開発」が原理的に可能になる、事はわかって貰えると思う。怪しい話も「作るため」にしたいんだよね。
お分かりだろうか??(CM入る🤤)