はじめに

次のようにして Ubuntu (18.04等) 上で QEMU を使って arm64 向けの Debian11(bullseye) Root File System をビルドする場合

shell$ mkdir debian11-rootfs
shell$ sudo chown root debian11-rootfs
shell$ sudo debootstrap --arch=arm64 --foreign bullseye debian11-rootfs
     :
     :
shell$ sudo cp /usr/bin/qemu-aarch64-static debian11-rootfs/usr/bin
shell$ sudo cp /etc/resolv.conf             debian11-rootfs/etc

以下のようなエラーが発生する場合があります。

現象1

debootstrap の second-stage で次のようなエラーが発生する。

shell$ sudo chroot debian11-rootfs
I have no name!@ubuntu:/# distro=bullseye
I have no name!@ubuntu:/# export LANG=C
I have no name!@ubuntu:/# /debootstrap/debootstrap --second-stage
W: Failure trying to run:  /sbin/ldconfig
W: See //debootstrap/debootstrap.log for details

現象2

python3-minimal をインストールする時、segmentation error が起きる。

原因と対策

いずれの場合も、qemu-user-static のバージョンが古い場合に起きます。

現象１を避けるためには buster-backports 以降で提供されている 5.2 以降が必要です。
現象２を避けるためには 6.1 以降が必要です。

どちらも避けたい場合は、6.1 以降を使ってください。私は qemu-user-static_6.1+dfsg-8_amd64.deb を探してきて、dpkg -i でインストールして使いました。

参考資料