IPv6への移行技術の一つIPoE DS-Lite。一般的に、空いているIPv6のバックボーンを利用することで、IPv4の夜の時間帯などの混雑を避けて速度低下が起こらないことが期待される。
今回は速度というよりも、固定IPv4をいつものインターネッツで使うのが嫌で分けたかったのと興味本位でDS-Liteを使ってみることにしたのでメモ
(実は以前から契約はしていたけどずっと設定をサボっていた)
使っているプロバイダはInterlinkで、IPoE DS-LiteはZoot Nativeというプラン。
FAQにルーター2つ使えばできる構成が紹介されているけれど、この記事の方法で一つでもできます!
https://faq.interlink.or.jp/faq2/View/wcDisplayContent.aspx?id=480
きっとNVR510やRTX1210でも同じような設定でいけると思います。
やりたいこと
特定のホスト(192.168.100.xxx
と192.168.100.yyy
の2つ)はサーバーとして公開しているからIPv4、その他のホストは内側からしかリクエストを飛ばさないからDS-Liteでインターネットに繋ぎたい。
前提
- IPv4とDS-Liteの契約は済んでいる
- 「特定のホスト」のプライベートIPを固定しておく(あたりまえ)
- 本当はIP範囲で分けておいたほうがいい
ひとことでいうと
pp1をIPv4、tunnel 1をDS-Liteとして、IPアドレスでフィルタを作って、デフォルトゲートウェイ設定する。
設定方法
pp1はGUIでIPv4の方を設定しておく(一般的なPPPoE IPv4の設定)。
DS-Liteの設定は、ここに従ってGUIで設定してtunnel1を作っておく(CUIじゃなくてごめんなさい)。
https://faq.interlink.or.jp/faq2/View/wcDisplayContent.aspx?id=660
ただしip route default gateway ...
のコマンドだけは打たないでおく。
IPv4を使いたいホストのフィルタを作る。
ip filter 600000 pass 192.168.100.xxx,192.168.100.yyy * * * *
IPアドレスを-
で挟めば範囲指定。
default gatewayを設定する。
指定したホストはpp1(IPv4)で接続、その他は全てtunnel 1(DS-Lite)で接続。
ip route default gateway pp 1 filter 600000 gateway tunnel 1
参考
- https://qiita.com/mameendomame/items/910419ef0a761ee346ad
- https://kendev.wordpress.com/2010/03/28/yamaha-rtx1200活用%E3%80%80pcホスト)によって接続先を変える方法/
その他
もともとのIPv4の夜の速度も相当早かったからかDS-Liteのほうがむしろ遅くなりましたorz
まあ回線を分けることとやってみることを目的としていたので問題なし。
本当はingressの方の接続設定ともまとめたりしたかった。