概要
Slackに送られてきたメールの内容をZapierを介してOpenAI（ChatGPT）に送り、適切な返信文を生成してSlackに返す自動化システムを構築しました。
このシステムは、以下の流れで動作します：
- Slack にメール内容が投稿される
- Zapier がトリガーを検知して OpenAI にメッセージを送信
- OpenAI が返信文を生成
- 生成された 返信文をSlackに自動投稿
使用するツール
- Slack: メール内容が投稿されるチャンネルを作成
- Zapier: SlackとOpenAI（ChatGPT）を連携して自動化
- OpenAI (ChatGPT): メール内容に基づいた返信文の生成
1. Slackの設定
Slack純正のZapierアプリをインストール
- Slack App Directory から「Zapier」アプリをインストールします。
- インストール時に、特定のチャンネル へZapierを追加してください。
トリガーの設定
- メッセージをトリガーにして動作させるため、Zapierに対して権限を付与 します。
- メール内容が投稿される 特定のチャンネル に対してZapierアプリがアクセスできることを確認。
2. Zapierの設定
2.1 トリガーの設定
- トリガー: Slack - New Message Posted to Channel
- 条件: 特定のチャンネルにメッセージが投稿された時に発動
- ts（timestamp）でメッセージを識別します。
2.2 アクション1：OpenAIにメッセージを送信
- アクション: OpenAI - Send Prompt
- Slackから取得したメッセージ内容をOpenAIに送ります。
- プロンプト例：
「以下のメールに対する返信文を考えてください。 メール内容: {Slackメッセージ}」
2.3 アクション2：Slackに返信文を送信
- アクション: Slack - Send Message
- OpenAIから生成された返信文を、Slackに送信します。
- ts（timestamp）を利用して、元メッセージにスレッド返信する形で表示。
3. メッセージフローの詳細
- Slackの 特定チャンネル にメール内容が投稿される。
- Zapierが New Message Posted to Channel トリガーを検知。
- メッセージ内容を OpenAI に送信し、返信文を生成。
- 生成された返信文を Slack にスレッド形式で自動投稿。
4. 注意点・ポイント
- OpenAIのトークン をZapierに設定する必要があります。
- Slackの権限設定 により、Zapierがメッセージを読み取り、返信することが可能になります。
- ts (timestamp) を利用することで、元メッセージに対してスレッド形式で返信できます。
5. 応用例
- カスタマーサポートの一次対応自動化
- 社内問い合わせの自動応答
- FAQの自動返信システム
6. まとめ
- Slack、Zapier、OpenAIを連携させることで、効率的なメール返信の自動化 が可能になりました。
- 特に、ts（timestamp）を利用することで、スレッド形式の返信 を実現でき、メッセージの流れをスムーズに保てます。
- 今回の構築方法は、カスタマーサポートや社内問い合わせの自動化 にも応用可能です。
7. 今後の展望
- 返信内容の精度向上 のためのプロンプトエンジニアリング
- 複数チャンネル対応 や 条件分岐 を用いたより高度な自動化
- OpenAIのモデル更新 に伴う返信内容の質の向上