マテリアルズインフォマティクス(以下MI)をするにせよ何にせよ、まずは環境構築をしなければいけません。
環境構築というのはつまり、MIをするうえで使うpythonなどの道具を用意して使えるようにすることです。
この環境構築をする際に便利なのがAnacondaというツールです。Anacondaを使えば簡単にpythonなどの必要な道具をまとめてインストール、つまり自分のパソコンに用意することが出来ます。(Anacondaを使う利点は環境の切り替えが簡単にできるなどいろいろありますが初めての人はあまり気にしないでください)
とにかく、
- anacondaというツールをインストール
- anacondaを使って簡単に必要な道具をまとめてインストール
をすれば、すぐにMIを始める上で必要な準備ができます!
「1. anacondaというツールをインストール」はQiitaやyoutubeなど様々な場所でやり方が説明されているので割愛します。
今回はMIに必要な道具をそろえる「2. anacondaを使って簡単に必要な道具をまとめてインストール」の部分を説明します。
※わたしのパソコンはWindowsなので、windowsの場合での説明になります。
anacondaをインストールできたら、コマンドプロンプトを開き、以下を打ち込みます。
(>>>の後は、出力結果を表しています)
conda --version
>>> conda 4.10.1
このように出力されたら、anacondaは正常にインストールされています(数字はanacondaのバージョンです。人によって異なります。)
では早速MIの環境構築をしていきましょう!
以下を打ち込んでください
conda create -c rdkit -n mi-project python=3.7 rdkit
次にごちゃごちゃ出てきて、
Proceed ([y]/n)?
と出るので、yと入力してエンターです。
するとまたごちゃごちゃしたものが出てきます。これは実はいろんな道具をインストールしている最中だよ、と言っています。上のコードを打ち込んだだけで、まとめていろんな道具を用意してくれる=環境構築してくれているんですね!
しばらく待つとインストールが終わりますので、以下を打ち込んでください。
conda info -e
>>>
base * C:~\Anaconda3
mi-project C:~\Anaconda3\envs\mi-project
こんな感じでmi-projectの文字が見えるかと思います。後ろのC:~...はわからなければあまり気にしないでください。
これでMIのための環境ができました!
あとは、MIがしたいときは、「今からこのmi-projectという名前の環境で作業するよ」とパソコンに教えてあげれば、いつでもMIができます。どうやって教えてあげるかというと、
conda activate mi-project
と打ち込むだけです。すると、
C:\Users\~>
みたいだったのが、
(mi-project) C:\Users\~>
みたいになると思います。これで、先ほどいろいろインストールした道具が使えるようになります。
以上で環境構築編を終わります。今の段階では「いやこれは一応できたけどだから何?」な人もいると思います。次回から早速この環境を使ってMIをやってみようと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。