JSTQBとテストエンジニア
皆さん「JSTQB」、「テストエンジニア」といった言葉を聞いたことはあるでしょうか?
現在の私たちの生活の中ではアプリケーション、Webサービスといったものが切り離せなくなっています。
それらのサービスをいざ使ってみようとしたらバグだらけだった・・・なんてことになったら困りますよね?
そんな事態を防ぐため、サービスリリース前にバグを発見する技術者が「テストエンジニア」、テストエンジニア向けの資格が「JSTQB認定テスト技術者資格」なのです!
今回はテストエンジニアにおすすめの資格「JSTQB」についてご紹介いたします!
また、今回の内容は新人プログラマの方にも必見の内容となっております!
JSTQBの3つのレベル
JSTQB認定テスト技術者資格(以下JSTQB)はJSTQB(Japan Software Testing Qualification Board)によって2006年より開始された資格認定制度です。
この資格は初級レベルであるFoundation Level、そしてより上級であるAdvanced Level、Expert Levelの3つのレベルに分かれています。
この内Advanced LevelはFoundation Levelの合格と3年以上の業務経験が必要など受験資格が設定されており、Expert Levelは試験自体まだ実施されたことがありません。
そのため今回はFoundation Level(以下FL)に焦点を当ててご紹介いたします!
FLの試験概要と難易度
試験実施日:予約可能であればいつでも
試験実施地:全国のテストセンター
受験資格:誰でも受けられます
受験料:22,000円(税込)
上記の通りFLは「受験してみたい!」という方であれば誰でも受験が可能です。
また、以前は年2回(2月、8月)の筆記試験でしたが2022年10月よりコンピューター試験に移行し、テストセンターの予約可能日であればいつでも受けられるようになりました。
また、難易度に関しては合格率が大体40%台~60%台となっておりさほど高くはありません。
きちんと勉強すれば誰でも取得可能な資格と言えるでしょう。
しかし、上記の通り受験料は決して安くはないので、できれば1回で合格したいところです。
勉強方法と参考書
FLに限らず「よし!受験してみよう!」となった時にまず考えるのは「どう勉強したらいいの?」ですよね?
FLの場合非常にシンプル!参考書を読むだけでOKです!
では次に「どの参考書を読めばいいの?」ですがこれも単純で、『ソフトウェア教科書』というJSTQB公認テキストがあるのでそれ一択です。
というより割とマイナーな資格だからか他に良い参考書や過去問集がないんですよね・・・。
内容的には公認テキストという事もあり、テストとは何か?という概念的なことから具体的なテスト技法までわかりやすくシンプルにまとめられており非常に読みやすい参考書となっております。
ページ数としても模擬試験込みで400ページほどでちょうどよい文章量です。
こちらにAmazonのリンクを貼っておくので参考にしてみてください。
購入の際の注意点としては必ず最新のものを購入するようにしましょう。
こちらのテキストはJSTQB公式が公開しているシラバスの更新に合わせて改訂されるため、古本屋等での購入は避けた方がよいと言えるでしょう。
シラバスに興味のある方は公式Webサイトをご参照ください。
勉強時間について
FLの勉強時間としては30時間程度が目安と言われています。
1日1時間ほど勉強すれば1ヶ月で取得できますので、時間の確保に関しては社会人の方にも難しくないと思います。
私自身は約1ヶ月かけてテキストを3周ほど読み込み、割とすんなり合格できました。
この資格に限ったことではないですが少しずつコツコツが大事ですね!
最後に
技術者にとって資格取得は必ずしも必要とはされないと思います。
しかし、資格取得を通して勉強することで体系的に学ぶことができ、特に基礎知識を固めるには大いに役立つのではないでしょうか?
今現在テストエンジニアのプロジェクトで働いている方、今後配属予定の方、もしくはソフトウェアテストに少しでも興味のある方には是非おすすめです。
決して難しくはないのでコツコツ勉強してJSTQB Foundation Levelに合格しましょう!