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AWS 経験者が G.I.G. に参加して PCA を取得しました

Last updated at Posted at 2025-02-06

こんにちは、株式会社HRBrainの @ikorihn です。

2024年10月〜12月の間、Google Cloud 様が主催するトレーニングプログラム「G.I.G.(Google Cloud Innovators Gym)」に参加し、Professional Cloud Architect 認定を取得しました。本記事では、G.I.G. の体験と資格取得までをご紹介します。

参加時点でのスキルセット

参加時点での私のスキルセットは以下の通りです。

  • AWS でのアプリケーション開発経験:5年
  • SRE としての ECS や EKS 運用経験:2年
  • 保有資格:ネットワークスペシャリスト(クラウドベンダー資格は未取得)

AWS でのアプリケーション開発やコンテナオーケストレーションを利用したサービスの運用には一定の知見がありましたが、インフラを一から構築する経験は浅く、また、Google Cloud は少ししか利用経験がありませんでした。

私は9月に弊社に入社したのですが、Google Cloud 中心の環境は初めてとなります。
ちょうど入社のタイミングで G.I.G. 参加者の募集がありましたので、短期間で Google Cloud の各サービスのキャッチアップのため参加することにしました。

G.I.G. プログラムの概要

G.I.G. は以下のようなコンテンツで構成されています。

  • 必須セッション
  • 自由参加のもくもく会や補講セッション
  • オンライン懇親会
  • Skills Boost の規定6コースを完了
  • 下記いずれかの認定資格取得がゴール
    • Professional Cloud Architect
    • Professional Cloud Developer
    • Professional Data Engineer

必須セッションでは、サーバーレスサービス、データベースサービス、CI/CD ソリューションといったトピックごとに Google Cloud のプロダクトを紹介し、ハンズオンではそれぞれのサービスを実際に触ってみることができます。
データベースであれば Cloud SQL や AlloyDB、Spanner といった複数サービスそれぞれの特徴や利用シーンを説明していただけるので理解しやすかったです。
Google Chat を活用した質問対応もあり、セッション中に詰まったりしてもサポートしていただけます。

もくもく会でも必須セッション同様にサポーターの方が待機していて自由に質問可能です。
補講セッションでは Google Cloud 認定資格試験や実際に現場で求められる専門知識の理解を深めるうえで役に立つ内容として、ミニセッションがありました。公式模擬問題を事前に解いておいて説明を受けることでより理解が深まります。

Skills Boost は Google Cloud 公式のトレーニングプラットフォームです。
動画教材やハンズオンラボがあり、実際に Google Cloud で手を動かして課題に取り組むことができます。
修了条件の6コースを完了するにはそれなりに時間がかかるので、計画的に進める必要があります。
コースの内容によりますが1コース2~4時間程度かかったと思います。

勉強方法

主に以下の教材で学習を進めました。

  • Skills Boost
  • 公式模擬試験 や市販されている問題集
  • 公式ドキュメント

試験対策としては模擬試験や問題集を解いて、解説や公式ドキュメントを読んで理解を深めるというのが効率がよかったです。

問題文の選択肢にはシーンに応じてどのサービスを利用すべきか考えさせるものが多く、だいたい2択までは絞れるのですが、同種のサービス同士でどういう違いがあるのかを理解していないと正解できません。
たとえば「オンプレミスと Google Cloud の VPC を接続したい」という問題であれば回線速度やコストなどの要件を踏まえて選択できるように、次のような比較ページをよく読んだり自分用にまとめたりしておくのが役に立ちました。

Network Connectivity プロダクトの選択  |  Google Cloud

AWS経験が役に立ったこと

サービスや用語の把握は、AWS における似たサービスに当てはめることで覚えやすかったです。

  • EC2 <=> Compute Engine
  • EBS <=> Persistent Disk
  • S3 <=> Cloud Storage
  • EFS <=> Filestore
  • Lambda <=> Cloud Functions

といった形で記憶する労力は少なくすみました。

AWSとの違いを感じたこと

AWS と Google Cloud ではネットワークの考え方に違いがあります。
VPC については、AWS はリージョンごとに独立して作成するのに対し、Google Cloud はリージョンをまたいでグローバルに作成できます。
またサブネットも AWS はゾーン単位、Google Cloud はリージョン単位となっています。

またマルチアカウントの運用は Google Cloud のほうが楽に感じました。
AWS では、マネジメントコンソールへのログインは基本的に各 AWS アカウントに IAM ユーザーを作成してログインすることになります。
複数のアカウントに同時にログインするにはブラウザのプロファイルを分けるなどする必要がありました。
Google Cloud では Google アカウントに対して任意のプロジェクトへの権限を付与する形になります。
プロジェクトのスイッチも容易です。
ただ最近 AWS でも 複数のアカウントの同時サインインがサポート されたのでこの辺は解消されていそうです。

試験当日

自宅での受験も可能ですが、環境準備や通信トラブルのリスクを考慮してテストセンターで受験しました。
制限時間は120分ですが、だいたい45分くらいで終わって見直し含め1時間程度で終了しました。
合否は解答提出後すぐに表示されます。
後日正式な認定メールが届きました。

image.png

まとめ

G.I.G. に参加して PCA を取得するまでの流れを記載しました。
AWS などクラウドサービスの経験があれば比較的学習は進めやすいと思います。
Google Cloud に対しては知識不足を感じていましたので、入社間もない時期に受講できたのは非常にありがたかったです。
Cloud Run や Cloud SQL などのサービスをハンズオンで触ることで、現状のシステム構成への理解を深めることができたと思います。
今後もよりいろいろなサービスを触ってみたり、最新情報をキャッチアップするなどしてサービス開発に役立てていきたいと思います。

参考リンク

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