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GitHub Copilotを会社に導入するために

Last updated at Posted at 2023-12-15

この記事をご覧の方々はGitHub Copilot使っていますでしょうか。
執筆段階でQitaにもgithubcopilotタグがついた投稿は100を超えており、流行ってきていると言えるのではないでしょうか?

我々も9月からGitHub Copilot導入を進めており、組織内のエンジニアチーム約15人でトライアル運用を実施しました。

おそらくCopilotの使い方, 有効性は他に記事があると思いますので会社としてCopilotを導入するための気にしどころ、上司を説得するための材料を説明できればと思います。
以降は全て2023/12時点の話であり、今後変わる可能性があることを念頭に置いていただければと思います。

著作権、セキュリティ

GitHub Copilotの導入に向けて最初に気にするのはセキュリティ面になるかと思います。
自社のコードが学習に使用されるか否か、セキュリティ的に問題ないかは非常に大きいと言えます。
上記含めた気にしどころをいくつか抜粋します。
抜粋元1, 抜粋元2

  • GitHub Copilotはプライベートコードを学習に用いない
  • GitHub Copilotのデータは150字以上の公開コードと似通った提案を抑制するフィルターがある
  • GitHub Copilotが出力したコードはGitHub社のものではない
  • GitHub Copilotが出力したコードは自身で判断する

特にプライベートコードを学習に用いないというのは最低条件になる企業も多いと思いますのでそこは守っていただいている認識です。また、ソースコードがpublicリポジトリであろうと一致しないようなフィルターがあるというのもソースコードを作成する上では非常に心強いかと思います。

しかし、全てにおいて言えることですがAIの出力するデータはあくまで参考であり最終判断は人間が行います。
古い書き方、バグ、脆弱性などなどをAIは提案してしまう場合があり、それを除外するのは人間の仕事です。
GitHub自身がCopilotはプログラマーの補佐であり、プログラマーでとってかわる存在(auto pilot)ではないと宣言しています。

使用感

では実際の使用感はどうでしょうか?
個人開発ならともかく会社開発だと様々な制約がかかる人も多いかと思います。

GitHub CopilotはIDEと統合して、Gitのアカウントを紐づけて使用します。
VSCodeが統合先としてはメジャーですが下記に現状は対応しています。

  • Azure Data Studio
  • JetBrains IDEs
  • Vim/Neovim
  • Visual Studio
  • Visual Studio Code

VSCodeは拡張機能に入れる関係でリポジトリのGitアカウントとCopilotが使用できるGitアカウントは別々でも問題ありません。
特に取引先の都合でGitアカウントを分けなくてはいけない人たちには役立つハックとなります。
逆に言うと個人アカウントと企業アカウントを分けていてもCopilotを使えてしまうので導入を見送った際は個人での連携を禁止しないと使われてしまう危険もあります。

費用面

GitHub Copilotの費用は1ヶ月辺り19ドルとなります。参考(2023/12現在)
1ドル140円換算で1人当たり2600円前後です。
課金単位はユーザー単位で割り当てられるので希望者のみやコードをメインで書くメンバーなど柔軟に割り当てられます。トライアルを少人数で始めやすいのもメリットです。
また、オーガナイゼーションで課金が始まった際に個人で契約していた方々は日割りで返金されますので2重契約や個別に解約する必要もないのはうれしいですね。

ちなみにGitHub Copilot Chatは上記に紐づいており、Public Bata版の現在はGitHub Copilotに付属しています。

効果計測方法

効果の測定方法はいくつかあり、一つはチーム内でアンケートを取る方法。
もう一つはGitHub側からAccept Rateなどのダッシュボードを出してもらう方法です。

アンケートは文字通り社内で項目をまとめてofficeでもgoogleでもなんでも使用して取っていただければよいのですが、実際にどのくらい役に立ったかというデータを定量的にとりたい場合はGitHub側にお願いするしかありません。

実際にネットでGitHub Copilotを導入した企業の記事を見るとAcceptRate(どれだけAIの提案を受け入れたか)などの謎の統計情報が散見されると思います。

こちらはEnterprise契約であればGitHubの問い合わせで確認することができます。
ちなみに通常のサポートチケットで問い合わせても営業に回されますので最初からEnterpriseの問い合わせを行った方が無難です。

今後

今後はGitHub Copilot Enterpriseも計画されており1ユーザー39ドルで提供予定となっています。
参考

こちらではEnterprise用にチューニングされたCopilotが使用できるそうでプライベートリポジトリに基づいた提案ができたり、自動でプルリクを出してくれたりと使いたい機能が目白押しです。

これから先も大分盛り上がっていきそうですので、この記事がGitHub Copilotを使いたい会社や人の一助になれば幸いです。

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