LoginSignup
0
0

More than 3 years have passed since last update.

画像と音声の同期問題

Posted at

画像と音声で正確な同期ができないケース

映像信号処理回路(グラフィックカードなど)と音声信号処理回路(サウンドカードなど)で、動作クロックの根源が異なる場合で問題が生じます。(外部接続する画像出力装置と、音声出力装置の組み合わせでもあり得ます)

例えば、

  映像信号処理回路のクロック: 300MHz で誤差 ±30kHz (100ppm)
  音声信号処理回路のクロック: 200MHz で誤差 ±40kHz (200ppm)

とします。問題は、誤差があることですが、誤差のない製品を作る(量産する)ことは不可能なので

  誤差があることを前提

にしなければなりません。

どれくらいズレるのか?

例として、ディスプレイへの出力を毎秒 50 フレームとする(ディスプレイとの同期による影響は考慮しない)と、50 フレームでは、

  映像: 1 ± 0.0001 秒
  音声: 1 ± 0.0002 秒

の処理時間になり、最大で 0.0003 秒の差が発生します。

1フレームは 0.02 秒なので、約66秒で、1フレーム分の差がつきます。

面倒なので、1分で1フレームの差とすると

  50分の動画再生で、映像と音声が1秒もズレる

ことになります。

これより良い環境もあれば、悪い環境もあるでしょう。

どんな不具合が出るのか?

この問題を考慮していない再生プログラムでは、映像または音声のバッファー オーバーフロー時の処理によって

  • 映像:止まる、早送り
  • 音声:途切れる、欠落

などが、瞬間的または一時的、断続的に生じることになります。

対処法方

映像の動きより音声の不具合の方が、視聴者のダメージは大きいので、音声優先で対処することなにります。また、表示画面の更新間隔は微調整できないシステムが殆どなので

  表示映像の時刻と、再生済み音声の時刻を比較して
  音声の再生速度(ピッチ)を人には分からないレベルで微調整

することになるでしょう。

0
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
0