はじめに
皆さんおはこんばんわ!
今年もアドベントカレンダーの時期がやってきました!
今年はどんな記事を書こうか考えていたのですが、一番注力していたメンバー育成について記事にしたいと思います。
育成周りで結構悩む方も多い気がしますが、実際に私がやってみて感じたことや意識したことなど、少しでも参考になれば幸いです。
背景
弊社のチームではQAテスターを採用しているのですが、プロジェクトの兼ね合いでいままでにない規模での採用が必要になり、早急に育成体制を固める必要がありました。
そのためには、今いるメンバーでどういった研修をすればよいのか?、もっと効率化するにはどうしたらよいか?、どういう育成方法をとればよいか?、などを考える必要が出てきました。
今回は育成メニューや効率化についてではなく、育成方法や心構え、育成をする上での注意点についてお話していきます。
相手を知る
取り組むうえでまず大事なのは相手を知ることです。
新しく入社される方は基本的に若い方、いわゆるz世代(1990年代中盤から2000年代終盤に生まれた世代のこと)と呼ばれる人たちがほとんどだと思います。
z世代は生まれたときからインターネットが利用できる環境で価値観や考え方が異なります。
例えば、
- ワークライフバランス
- 柔軟な働き方
- 協力や連帯感
を大事にする傾向があります。
「個人」や「自分らしさ」という考え方を大事にする傾向も強く、自分自身の考えや価値観を認めてもらいたいという承認欲求が強いのも特徴に上げられます。
前述した通り、z世代は承認欲求が強い傾向があるので、何か失敗してしまった時に否定から入られると強い嫌悪感を抱きます。
なので、否定するようなことはせずに挑戦したことを褒めたたえましょう。
例えば、会議の場で見当違いなことを言ってしまった場合、そのことを責めるようなことはせずに、大勢の前で自分の意見を言ったことに対して褒めるみたいな感じです。
褒められると、自分を認められたようでホッとするし、また頑張ろうという気力にもなります。
育成方法
最初に言っておくと育成方法は正解がないので、自身が接するパターンの一つとして知見をためておくぐらいで読んでいただけると幸いです。
どの時代も自立的、能動的に動けるように育成したいというのが理想としてあると思います。
しかし今は仕事の専門性が増したり、環境変化のスピードが速かったり、より繊細な対応が求められることが増えています。
そのため、知見がないため不安を感じ、思ったようにチャレンジできない人がほとんどです。
たまに、「一旦やってみて」みたいに促したりする人を見たりしますが、
育成される側の視点だとどうしたらいいかわからないので、実務に入る前にテストに関連する知識を説明したり、実践を交えながら教えていくなどの作業がとても大事になってきます。
説明するとしないのでは理解力に差が出ると思っていて、育成される側の新鮮な視点から「もっとこうしたほうがいいのでは?」といった意見が出ることもあります。
例えば、
- テストとは?
- テストとデバッグの違い
- テストケースとは?
- 仕様書の見方
- テストの心得
他にもゲームの基礎という観点から、
- クライアントとアセット
- テスト環境とは?
- マスタデータとは?
上記などのテストの基礎部分やゲームを構成している要素について説明があると理解力が上がり、効率よく進めることができます。
私も育成用の資料を作っていましたが、文字だけだと伝わりにくいので、なるべく図や表などを用意してわかりやすいように工夫したりしていました。
他にダメなパターンとして、「わからないことがあったら聞いて」みたいに放置するようなこともあまりよくないです。
私は教えられる側から質問することは基本的にないと考えています。
なぜなら、遠慮して聞き逃していたり、わからないことがわからないといったことに陥っている可能性が高いからです。
なので、定期的にMTGなどをセットして強制的に話す場を作るといったことも一つの手だと思います。
話すときもいきなり仕事の話をするのではなく、雑談などで緊張を解いてから本題に入るのがよいです。
実際に私が取り組むときは以下のような手を打ちました。
- 隔週で質疑するためのMTGを開催
- 冒頭は雑談等で質問しやすい雰囲気を作る
- 質問するためのシートを準備
- いつでも質問できる環境を作る
- 説明するときに横文字はなるべく使わない
QAテスターの育成をやってみて
一般的な育成論を意識しつつ、QAにおける基礎的なことから説明をしていきましたが、
IT業界特有の横文字の多さに苦戦しているテスターさんが多く見られました。
定期的に面談をしているのですが、「この単語ってどういう意味ですか?」が一番多い質問で、
一度説明した単語の意味も質問されることがあったので覚えるためにも復習が大事だなと改めて気づかされました。
なので、用語集を作成したり、分からなかった単語は調べたりするなどしておくとよいかと思います。
中途採用でもIT未経験だと同じ事に陥りがちなので、きちんと復習する時間を作っていければなと思います。
終わりに
少しではありますが、育成周りについて私が意識していることを纏めてみました。
正直な話、過保護すぎるかなとも思ってたりしますが、少しでも皆さんの参考になれば幸いです。
それでは、みなさんよいクリスマスを