42
35

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 5 years have passed since last update.

Google Colaboratory の ローカルランタイムへの接続

Last updated at Posted at 2018-04-04

3/29 に突然、Colaboratory の接続にオプションが増えました。

image.png

下三角をクリックすると、「ローカル ランタイムに接続」が選べるようになっています。

image.png

クリックするとこのようなダイアログが表示されます。「こちらの手順」のページを見ると、Jupyter Notebook に繋げるようです。実行は、接続先のJupyter Notebookになりますが、保存されるのは、Googleドライブ上という仕組みのよう。

image.png

では、Google Colaboratoryとそっくりの、Docker インスタンスを作ってみようというのが、この記事です。

なにが嬉しいのか?

まぁ、ローカルでJupyter Notebookが動いているのに、わざわざ、Colaboratoryを使う意味は少ないはずです。
ですが、Colaboratoryで作ったNotebookを簡単にローカルで動かせるのは魅力かもしれません。
ざっくり、以下のようなメリットがあると思います

  • Colaboratoryの方が、Jupyter Notebook よりも軽快で使いやすい(もっとも、Jupyter Notebook の Extensionを使いまくっている人には、便利では無いかもしれないが)
  • ちょっと試すのは、Colaboratoryでやって、その後、長いタスクを試す時は、自宅のPCや、Google Compute Engine ・ AWS EC2等にインスタンスにつないで実行する、という事ができる
  • Colaboratory の方が、他の人と共有・共同作業をしやすい

このような理由でで、Colaboratoryそっくりさんのイメージが必要と思い、作成しました。

実行方法

中身の前に、実行方法を説明しておきます。

1. まず、nvidia-docker2 の環境をセットアップします。

2. 以下の通り実行してDockerインスタンスを起動

$ docker run --runtime=nvidia -it --rm -p 8081:8081 --cap-add SYS_ADMIN --device /dev/fuse \
             --security-opt apparmor=unconfined ikeyasu/colab-local:latest

--cap-add SYS_ADMIN--device /dev/fuse--security-opt apparmor=unconfined は、Googleドライブをマウントするために必要です。(参考)
※ ポートを変える場合、-p 8081:8081 を変更してください。8082 に変える場合、 -p 8082:8081 とします。

3. ローカルランタイムに接続

  1. Colaboratoryの右上の接続の右にある▼をクリックし、ローカルランタイムに接続をクリック
  2. バックエンドポートをDocker起動時に指定したポート番号をしていして、接続をクリック

※Jupyter Notebook を動かすホストが、localhost ではない場合

Colaboratory が接続するホストは、localhsot に固定されているので、別のPCでJupyter Notebookを動かしている場合、
SSHでポートフォワードをする必要が有ります。

Mac や Linux の場合は以下のようにしてください。

$ ssh user@example.com -L 8081:localhost:8081

Windowsの場合は、PuTTY等を使ってポートフォワードしてください。参考

Dockerイメージの中身の概要

  • Dockerfile : https://github.com/ikeyasu/docker-colab-local
  • OSは、Colaboratoryと同じUbuntu17.10
    • 但し、nvidia-docker2 用のイメージにしている(CuDNN等が入っている)
  • インストール済みのPythonライブラリは全てColaboratoryと同じ(はず)
  • Colaboratory と同じく、Tensorflowをインストール済み

ColaboratoryそっくりさんのDockerイメージの作成の記録

Dockerfileは以下で公開しています。

そもそも、オリジナルのColaboratoryのイメージらしきものが、以下で公開されています。

ですが、以下の点で、そのままは使えません。

  • Google Cloud Container Builder でビルドする前提になっている
  • Jupyter Notebookではなく、datalab というアプリを起動している(それが何なのかは未調査)
  • nvidia-docker2 前提のイメージではない

なので、色々と変更しました。

また、NVIDIA が公開している Docker イメージが、Ubuntu 16.04、17.04 しか無いため、Colaboratory がベースにしている、Ubuntu 17.10 のイメージがありません。
そのため、以下を変更したイメージを作成しました。

Docker Hub: https://hub.docker.com/r/ikeyasu/cuda/
Dockerfile: https://github.com/ikeyasu/docker-cuda

ベースとするイメージをUbuntu 17.10に変えた以外に、LD_LIBRARY_PATHを追加しています。

42
35
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
42
35

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?