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【JavaScript本格入門】グローバル変数とローカル変数

Last updated at Posted at 2020-04-30

こちらの技術書のスコープについてのまとめです。

グローバル変数とローカル変数の違い

  • 関数の外で宣言した変数 → グローバル変数
  • 関数の中で宣言した変数 → ローカル変数
scope.js
var scope = 'Global Variable'; //グローバル変数

function getValue() {
  var scope = 'Local Variable'; //ローカル変数
  return scope;
}

console.log(getValue()); //結果: Local Variable
console.log(scope);      //結果: Global Variable

getValueという関数を入力するとその関数内で定義したscopeという変数が、scopeという変数そのものを入力するとグローバルで定義した変数scopeが返される。

つまり、スコープが異なる場合、それぞれの変数は同名であっても別物として認識されている。

変数宣言にvar命令が必須な理由

scope = 'Global Variable'

function getValue() {
  scope = 'Local Variable';
  return scope;
}

console.log(getValue()); //結果: Local Variable
console.log(scope);  //結果: Local Variable

また、JavaScriptではvar命令を使わずに宣言された変数はすべてグローバル変数と見なす

そのため、ローカル変数として定義したつもりであるLocal Variableがグローバル変数とみなされてしまう。

上の例では最初にグローバル変数として定義したscopeが関数内で定義したscopeに上書きされる。

そのため、先ほどの例ではGlobal Variableを返したconsole.log(scope);は関数内で定義されているはずのLocal Variableを返す。

なのでローカル変数を定義する時には、必ずvar命令(もしくはlet, const)を使用する。

ローカル変数の有効範囲

scope.js
var scope = 'Global Variable';

function getValue() {
  console.log(scope); //結果: undefined
  var scope = 'Local Variable';
  return scope;
}

さっきとほぼ同じだが、ローカル変数定義前に関数内で変数scopeを受け取ろうとすると、undefinedとなる。

理由としてJavaScriptのローカル変数は関数全体で有効であるためconsole.log(scope);時にはローカル変数を返そうとしてくれる。

しかし、ローカル変数が定義されているのは出力を試みた後なので、何も返されず、未定義として扱われる。

なのでローカル変数は関数の先頭で宣言する。

ブロックスコープ

JavaScriptでは下記のようなものでも値を返せてしまう。

if(true) {
  var i = 5;
}

console.log(i); //結果: 5

しかし、プログラミングの一般的なルールで「スコープは出来る限り限定すべき」というものがある。

そこでES2015から導入されたletではブロックスコープに対応できるようになった。

if(true) {
  let i = 5;
}

console.log(i); //結果: エラー

同じくconstもブロックスコープを持つ。

まとめ

  • スコープは出来る限り限定すべき。
  • グローバル変数は出来るだけ使わない。(デバッグが困難になる)
  • ローカル変数は関数の先頭で宣言する。
  • if文やswitch文ではできるだけletを利用する。
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