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交流電力を計測する(1):基礎

Last updated at Posted at 2020-12-22

IoT開発スタートブック の第6章にしたがって、
交流電力を計測する装置をつくってみる。

#電力を計測する目的
日常の多くの機器が電気で動いている。
機器の電気の利用状態を測り、データを蓄積して見える化することは、省エネやコスト削減に効果的。
また、消費電流は機械の稼働状態を示しているため、例えば工場の機器の稼働状態を調べることで、ボトルネックとなる機器を洗い出し、稼働率の改善をはかることができる。

#生データ vs 平均データ
細かいサンプリング周期で得られた生データは、元の信号の波形を再現できるが、データ量は多い。例えば、1m周期で計測し、データを2バイトで表すとすると、1時間で7.2Mバイトのデータとなる。

機器の消費電力を調べる場合、交流電流の大きさがわかればよく、波形まで記録する必要はない。1分毎に電流値を記録すると、1時間のデータ量は120バイトで済む。

#電流センサの種類
・シャント抵抗型電流センサ:測定回路の中に小さな抵抗(シャント抵抗)を入れる方法。抵抗値と両端の電圧から電流値を求める。回路を切って抵抗を入れなければならないのが難点。
※テスターの同じような方法か。

・CT(カレントトランス)型電流センサ:電線(導体)を磁気コアに通して交流電流を流すと、磁束が発生し、2次巻線に2次電流が流れる。そこに抵抗をつなぎ、抵抗の両端の電圧を測ることで、抵抗値と電圧から電流値を求める。
image.png

・ホール素子型電流センサ:電流の周りに発生する次回をホール素子と呼ばれる素子で電圧に変換し、それを測定する方法。

本書ではCT型電流センサ「クランプ式電流センサ30A」を使用する。

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