はじめに
こんにちは!ITスクールRareTECHにてCS(Customer Support)を担当している池村です。今回の記事では、Gitの中でも少しニッチなコマンドも紹介していきます。(show
はよく使ですが)
一応前の記事の続きですので、まだ読んでいない方はこちらからご確認ください。
show
コマンドについて
ではshow
コマンドからいきましょう。
show
コマンドは、特定のコミットやタグの詳細情報を表示するコマンドです。
コミットIDを使うので、log
コマンドと併用していきましょう。
tag
コマンドは後ほどご紹介します。
# まずはログを確認(最新のコミットだけ出してます)
git log -n 1
# showで見てみる
git show コミットID(最初の5桁くらい)
結果をみると、2行分が追加されていますね。
追加されたのは前回の記事で追加したまま残っているものです。
主な表示内容は以下になります。
- コミットのハッシュ値
- 作成者(Author)
- 作成日時(Date)
- コミットメッセージ
- 変更されたファイルとその差分(diff)
オプションでより便利に
git show --name-only コミットID
git show コミットID -- ファイル名
git show --stat コミットID
コミットの詳細を見るときによく使うコマンドですので、ご利用ください🖐️
notes
コマンドについて
notes
コマンドはあまり馴染みがない人も多いかもしれません。
これはコミットメッセージでは伝えきれない注釈をコミットに追加できるコマンドです。
git notes add コミットID
上記を実行すると、Vimが開かれるので、詳細を記入して、保存して閉じます。
一連の手順は以下になります。
- notesコマンドを実行
- Vimが開かれるので、
i
キーでインサートに入る - 行末に書きたい詳細を書く
-
esc
キーでエスケープする -
:wq
でファイルを閉じる
notes
で入力した内容を確認
# notesコマンドから確認
git notes show コミットID
# ログの一覧から表示
git log --notes
push
した先ではnotes
の内容はどうなるのか?
こちらの疑問が出ると思いますが、push
した先(Web上のGitHub)ではnotes
の内容は何も反映されません。基本的にローカルに保存される内容となります。
実際にプルリクエストを出す際に、詳細はDescriptionのフォームに入力します。実際にプルリクエストを送る際の詳細下書きだと思ってメモするのに便利とお考えください。
alias
コマンドについて
シェルをいじっているとalias
の設定をすることがあります。これはシェル全体で反映される内容ではありますが、Gitが管理してくれるalias
も存在しています。
早速使ってみましょう。
git config --global alias.別名 '元のコマンド'
例えば
git status
をgit st
にしたい場合を想定します。
git config --global alias.st 'status'
これを登録することで、以下の画像のように短縮してコマンドを打つことが可能となります。
現在設定しているalias
の確認方法
git config --get-regexp alias
私自身の設定はどうかというと
短いコマンドはまあ気分で設定していますが、log
のように色々なオプションを使う場合はalias
の設定をおすすめします。
シェルのalias
との関係性について
シェル自体にalias
を設定することができるのですが、どちらが優先されるかを解説します。答えを言ってしまうと、シェルのalias
が優先されます。
ただ、シェルのalias
はかなり多くなりがちで、管理を別にできるならその方がいいと考えています。
私自身の考えなので、ここはどちらでも良いです。
おわりに
Gitのニッチなコマンドはもっとありますが、今回はこれだけにします。
初心者向きではないコマンドも多いですからね。
次回はブランチ戦略の記事を書こうと思います。←これは正解がない気がしている。
次の記事はこちら👇