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『世界のITをのぞいてみた』Vol.1 ~世界の技術や市場トレンドの変化を巡る旅へようこそ~

Last updated at Posted at 2024-11-07

みなさん、はじめまして
NECソリューションイノベータで市場調査を行っている佐伯です。
市場調査というと、製品を拡販していくためのマーケティングを想像される方が多いかもしれませんが、私は 『技術や市場トレンドの現在地』 を知るための市場調査を行っています。

技術や市場トレンドの現在地

技術や市場トレンドの現在地とは何でしょうか?
例えば人工知能(AI)は、今でこそ一般にも浸透していますが、古くは1950年代から3回のブームと冬の時代を経て、ようやく日の目を見ました。
特にChat GPTがリリースされ特別な知識がなくても活用できるものとして普及したことで、AI自身が一気に身近になりました。日本では、昨年辺りに注目され始めたChat GPTですが、何もいきなり出現したのではなく2022年11月末に公開されていました。公開後5日間でユーザー数が全世界100万人を超え、2カ月後には月間アクティブユーザーが1億人を超えたことを鑑みると、世界の波が日本に到達するまではかなりのタイムラグがあることがわかります。

目まぐるしく変わるVUCAの時代。一度”バズる”と似た技術・サービスがすぐに展開できる世の中になった中、日本で“バズり”始めた時に知るのでは既に世界から周回遅れていることも多いのです。

加速する変化のスピード

世界は我々が見えている以上に早く進んでいます。

日本では2024年4月から「日本版ライドシェア」が解禁されましたが、2009年にはサンフランシスコでUberが誕生し、その後世界に拡大、東南アジアでは地場の企業がUberを凌駕することも起こっています。インドネシアのGojekやシンガポールのGrabは、単なるライドシェアサービスに留まらず、フードデリバリーや決済サービスなど多岐に渡るサービス展開で、生活インフラになっています。

フィンテックの分野でも大きな変化が見られます。中国のAlipayやWeChatPayは中国をキャッシュレス社会に変え、小規模な露店でさえもキャッシュレス決済が可能になり、消費者の利便性が大幅に向上しました。アフリカでは2007年にケニアで誕生したモバイルマネーサービスM-Pesaが、僅か4年で約80%の世帯まで普及し、銀行口座を持たない人でも携帯電話を使って送金・預金・引き出し・支払いができるようになり社会の在り方そのものを変えています。
日本でもキャッシュレス決済が推進されていますが、世界では遥か前にその波が起こっているのです。

変化の兆しの探し方

では、我々の生活に変化をもたらす兆しはどこからやってくるのでしょうか?
現在はWebに情報が溢れているので、家に居ながらにして最新の情報を得ることができます。しかし、言語化される前の変化、一部の地域でのみ始まった変化は現地で体感しないとわかりません。
時間差で変化の波はやってくるかもしれませんが、その変化を一秒でも早く掴むこと、文字で読むだけではなく実体験として体感することはとても重要です。私が行っている市場調査は、このような技術や市場トレンドの現在地を肌で感じることを大切にしています。

この『世界のITをのぞいてみた』では、市場調査を通して見聞きした情報を発信していきたいと思いますので、興味のある方は読んでいただければ嬉しいです。どうぞよろしくお願いします。

#投稿内容は個人の意見であり、所属組織の公式見解ではありません

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