来年もre:Invent 2024に参加できるかは分かりませんが、re:Invent 2023に参加してみて自分が欲しかった情報や次に残したほうがいい情報を記録しておこうと思います。
今回はre:Inventに行くまででやっておいたほうがいいこと、実際に遭遇したトラブルについてまとめておきます。
事前準備編
パスポートとESTAを取得しよう
この二つがないとアメリカに入国できないので、ちゃんと準備しましょう。
パスポートは最悪のケースも考えて有効期限を半年程度残しておきましょう。
クレジットカード会社に事前に海外出張のことを連絡しておこう
日本からre:Inventのチケット決済をしたときにMUFG Card(Master)で決済しようとすると度々決済が失敗するケースがありました。これがアメリカで起こると面倒だなと思っていたところに、事前にカード会社に連絡をしておくと決済失敗の確率が下がるとの情報を入手したため、渡米1週間前にカード会社に連絡を入れておきました。
連絡を入れておいたおかげなのか、決済ができない状況は一度も発生せずスムーズに買い物ができました。
来年以降行かれる方は必ずカード会社に連絡を入れておきましょう。
体力をつけておこう
re:Invent期間中は1日平均10~20km程度歩くことになります。
普段からデスクワークをされている方だと、絶対に歩かない距離だと思います。
re:Invent期間中に履く予定の靴で必ず上記の距離を歩いてみて、
足に違和感がないかなどを確認した上で行かれることをお勧めします。
土曜日は帰国日だったのでほとんど歩いていませんでしたが多くの方は以下のようになると思います。
命懸けで通路側の席を確保しよう
ツアーで申し込んだ場合、出発の24h前からオンラインチェックインが可能になります。
最低でも10h程度乗ることになるので、必ず通路側の座席を確保するようにしましょう。
内側は地獄です。
セッション間は余裕を持たせよう
初めての参加で右も左もわからない状態だったのですが、
セッションをかなり詰めてしまい移動時間に移動しきれないケースが1~2回ありました。
来年以降参加される方はセッション間は最低1hは空けるようにして、移動には余裕を持たせましょう。
持ち物編
re:Inventに何を持っていけばいいかでかなり悩んだので、
社内のメンバーと会話した中で必要な度合いを3段階に分けて紹介しようと思います。
迷ったら必須レベルとあると嬉しいレベルを持っていくといいと思います。
必須レベル
持ち物 | 用途 |
---|---|
キャリーケース(90L~) | 大量のswag、お土産を入れる用です。 出国時は半分くらい埋まっている程度でしたが、帰国時はパンパンでした。 |
キャリーケース(~40L) | 機内持ち込み用&ロスバケ対策として一部の衣類・洗面器具を入れてました。 自分はこれと似たようなやつを使用していました。 ワークス トラベラー 6.0 ソフトサイド グローバル キャリーオン |
リュックサック | 期間中行動する時にはこれにものを入れてました。 |
ミニショルダーバッグ | パスポート・財布など取られるとまずいものを入れてました。 期間中は肌身離さず持ちましょう。 |
パスポート | IDとして利用するケースが多いです。 各所で提示を求められるので必ず体の近くに持っておきましょう。 |
ESTA | 入管の時に使います。 |
クレジットカード | 最悪取られてもいいように2枚は持っていきましょう。 JCBは使えないところがあるので、それ以外をお勧めします。 |
財布 | 2つ持っていきましょう。1個失っても生き延びられるようにしてください。 |
パソコン | セッション・ワークショップに参加するタイミングで必要になります。 自分はMBP(M2)をもっていったのですが充電器代わりにも使えたので、モバイル充電器は不必要でした。 |
スマホ | 現地で動くsimを持っていきましょう。通信は人権です。 |
sim | 人によってe-simなのか物理simなのかは違いますが、持っていきましょう。 自分は以下のsimを買っていきました。大体3GB程度で足りました。 物理sim T-mobile |
モバイルwifi | 人によってはこっちかもしれません。simかモバイルwifiかのどちらかは持っていきましょう。 |
ダウンジャケット | ラスベガスは普通に寒いです。冬の夜に耐えられるものを持っていきましょう。 |
充電器 | PC・スマホはないと辛いので必ず寝る前に充電しておきましょう。 |
ケーブル類 | 最低限自分の使っているデバイスが充電できるようにしておきましょう。 |
圧縮袋 | 100均などで売ってる衣類を圧縮する袋です、swagが嵩張るので必ず持っていきましょう。これがあるだけで買えるお土産のスペースが生まれます。 |
基礎化粧品 | ラスベガスはかなり乾燥してます。持っていきましょう。 |
リップ | ラスベガスはかなり乾燥してます。持っていきましょう。 |
靴 | 履き慣れた靴を持っていきましょう。おしゃれは二の次です。 |
着替え | 言わずもがな、洗濯するのであれば洗剤も合わせて持ってきましょう。 |
薬 | 必要な方は持っていきましょう。医師の診断がある場合は診断書も合わせて持っておくと良いかもしれません。 |
あると嬉しいレベル
持ち物 | 用途 |
---|---|
のどぬ~るぬれマスク | 具体的な製品名で申し訳ないのですが、あると楽です。 機内の乾燥、ラスベガスでの乾燥から守ってくれます。 |
アイマスク | 機内で寝る方は是非。 |
シャワーサンダル | 部屋の中で歩くときはあると助かります。特にシャワーを浴びる前と後。 |
目薬 | 目がとにかく乾燥します。持ってきましょう。 |
モバイル充電器 | 自分は不要でしたが、必要な方は持っていきましょう。 |
Otter | 文字起こしをやってくれるツールで期間中にあった方々が結構な頻度で使っていて、あると便利らしいです。 Otter |
現金 | 主にカジノをやる方向けですが、必要に合わせて持っていきましょう。自分は30ドルで事足りました。 |
ツアー会社の資料 | 入管の質問で使えます。泊まっているホテルなどがわかる資料を持っておきましょう。 |
サロンパス | 事前準備編のところでも話しましたが、期間中はとにかく足が疲れます。正直、持っていったほうがいいです。 |
ノイキャンヘッドフォン | 機内は結構うるさいので、持っておくといいかもしれません。 |
香水 | 現地ではつけておいたほうがいいです。無難に柑橘系を買いましょう。 |
不要レベル
持ち物 | 用途 |
---|---|
ポケトーク | モバイルwifi借りた時についてきたけど使わなかったです。 |
カップ麺 | ケトルがない部屋がほとんどなので、食べれませんでした。 |
プライド | いりません。すぐに捨てましょう。 |
その他の準備編
ロスバケ対策をしよう
一番怖いのがトランジットの際のロストバケッジです。
対策としてはAirtagを入れることや荷物を分散させておくことがあります。
今回は何も起きませんでしたが、最悪どっちかがロストすることも視野に入れて荷物は分散させておきましょう。
パスポートと財布だけは体から離すな
アメリカ滞在中に大事なものは何か?と言われたら絶対に「パスポート」と「財布」です。
この2つは絶対に体から離れた場所においてはいけません。
必ず、小物入れ(前掛けできるタイプ)に入れて寝る時以外は体と共にいる状態にしておきましょう。
前掛けできるタイプを推奨する理由としてはスリ対策がメインです。
観光地はスリ・置き引きが非常に多いです。お尻のポケットに入れていた財布はもれなく抜かれます。
また、トイレのためにちょっとかばんを置いて離席した数分後には大体なくなっています。
各自防犯対策はしっかりとしておきましょう。
ちなみに自分はこれにパスポートと財布を入れて持ち歩いていました。
ラウンドミニショルダーバッグ
休みはちゃんと取ろう(月曜日の有給申請はお早めに)
re:Invent参加に参加された方はわかると思うのですが、期間中はまともな睡眠時間が確保できずほぼ寝不足の状態で5日間を駆け抜けることなります。
ただ、この5日間はアドレナリンが出まくっているのでなんとかなります。
なので、期間中に休みをちゃんと取ることは諦めて帰ってきてから休みを取ることをお勧めします。
ツアープランにもよると思いますが、土曜日 or 日曜日に帰国のスケジュールが組まれていると思います。
まだ間に合うのであれば、帰国後の月曜日はre:Inventに参加することが決まったらすぐに有給にしておくことをお勧めします。
要注意な人物たち
re:Invent前から言われてたこと、体験して警戒したほうがいいと思ったこと書いておきます。
以下に出てくる人と遭遇した場合には視線を外しましょう。目が合うと話しかけてきます。
執拗に話しかけてくるラッパー (害悪度:3/5)
CDを渡してくるラッパーがいます。サインが書いてあるCDを受け取ると100ドル請求されるので話しかけられても無視しましょう。無視してたら特に何も起きないので大丈夫です。
写真を撮ろうと言ってくる現地人 (害悪度:3/5)
派手な格好したお姉さんが「私たちと写真撮らない?」と言ってきますが、無視しましょう。
写真撮るだけで20~30ドル取られます。
ストリップ嬢の写真を配ってくる人 (害悪度:1/5)
ストリップ嬢の写真を配ってくる人がいますが、これは素通りしても大丈夫です。
危害は加えてきませんし、なんならもらっても何も起きません。
大⚪︎を吸ってる人 (害悪度:2/5)
ネバダ州は⚪麻が合法なので、そこらじゅうで吸ってる人がいます。
日本人からすると嗅ぎ慣れない匂いなのでかなり臭いです。臭いなと感じたら大体それです。
ただ、臭いだけ&草に集中しているだけなので害悪度はそこまで高くないです。
日本では当然違法なので、いくらラスベガスでは合法だからと言っても吸うのはやめておきましょう。
購入できる箇所も複数ありますが、人生のトータル収支を考えるとマイナスでしかないのでお勧めしません。
植物片1つでも残っていたら人生はめちゃくちゃになります。
酔っ払い (害悪度:5/5)
いつの時代も酔っ払いは害悪です。
ただ、アメリカの酔っ払いはかなり厄介で付き纏い・暴言などかなりタチが悪いです。
年齢が若めで路上で寝てて奇声を発している奴は酔っ払いのケースがほとんどなので避けましょう。
夜間のみ出現するので、夜間行動しなければ大丈夫です。
物乞い (害悪度:4/5)
個人的に1番厄介だったモンスターです。
普通に付き纏っていますし、ずっと話しかけてきます。
早い段階で建物に逃げ込むことをお勧めします。
適当に財布に入ってた使えないテレフォンカードあげて逃げようかなと考えましたが、やめました。
こいつは昼夜関係なく路地に出現します。できる限り大通りを歩くようにしましょう。
実際のトラブル
ここからは自分の周りで実際に起きていたマジのトラブルと対処法について紹介したいと思います。
トランジットのハプニング:キャリーケースの破損と幸運な結末
LAS→SFO→NRTのルートで帰国していたのですが、LAS→SFOのトランジットで自分のキャリーケースに穴が空いていることを発見しました。ツアー会社の方・自分が乗ってきた航空会社に状況を説明して、他のキャリーケースを用意してもらうことでことなきを得ました。
このケースは格安航空を利用する際にはよく起こるケースなのですが、荷物受け取り後すぐに報告しないと旅行会社が取り合ってくれないケースが多々あります。なので、来年以降行かれる方は「Baggage Claim」で預け入れ荷物を受け取った後は必ず自分のキャリーケースの状況を確認しましょう。
もし、破損があった際にはすぐにツアー会社・航空会社に申し出てください。
破損の度合いにもよりますが、補修か交換で対応してくれます。
ちなみに自分のキャリーケースは10年以上使い倒してきたオンボロケースなので、正直新しいのがタダでもらえてラッキー!って心の中で思ってました。
ラスベガスの夜:セブンイレブンでの一件
ラスベガスはアメリカの中では比較的治安が良いほうだと言われているのですが、日本と比べたら普通に治安が悪いです。単独行動は避けておいたほうが無難です。
さて、この場面と遭遇したのはre:Play後社内メンバー数人で徒歩にてホテルへ向かっていた時の話です。途中、アメリカのセブンイレブンに行ってみようということで大通りから少し離れたセブンイレブンへ行ってみました。
アジア人が集団で入ってくることが珍しいのか、迎えてくれた店主と適度に会話しながら店内を散策していました。事態が悪化したのは1人の若い不審な男性が入ってきてからです。店主が顔を見るなり「早く出て行け!」と声を荒げました。不審な男性はヘッドホンをして誰かと会話しているのか適当に手で店主のことをあしらっていました。
この時点からちょっとずつ不穏な空気を察知していたのですが、お会計の時に店主が「お前に売るものはない、すぐにここから立ち去らないと、セキュリティを呼ぶぞ」と脅しをかけます。不審な男性は特に気にせず、さっさと会計しろよと言わんばかりの態度をとっていたので、店主もセキュリティを呼ぶボタンを押してました。
不審な男性は店主が本当にセキュリティを呼ぶことを想定していなかったのか、慌てて逃げました。
その後、僕らの会計の番が回ってきてちょっとだけ店主と会話してみたのですが、どうやら普段からこの近くで問題を起こしている不良のようで過去にもこの店で万引きを働き警察沙汰になって人のようです。
ちなみにこの時も店の商品を勝手に開けて食べる・飲むなどしていたようで僕らのお会計後アメリカのマッチョなセキュリティが駆けつけて状況の確認と現場周辺を捜査していました。
この一件の対処法としては基本的にはアメリカの夜はおとなしくホテルでブログを書くか寝るかにしておいたほうがいいということです。下手にうろついて100ドル取られた程度で済めばいいのですが、銃社会なので最悪命まで失う可能性があります。こんなくだらないことで命失うのは勿体無いので、大人しくしていましょう。
深夜の訪問者:安全対策とホラー体験
社内向けに今日のアップデートを連携し終えていよいよシャワー浴びで寝ようかなと思っていた時のことです、誰かがノックする音が聞こえました。時刻は午前2時を回ろうとしていた頃です。どう考えてもまともな人間の来訪ではありません。
ホテル側から用事がある場合には電話が来るはずです、社内の人間が来る際にもチャットがあるはずです。
今回はどちらのケースでもありませんでした。非常に嫌な感じがします。
ベットから降りて真っ先に確認するのはドアがちゃんとロックされているかです。
ドアはロックはされている、鍵とキーチェーンの両方をしていてすぐに開けられることはありません。
次に見ることはドア下部の隙間から何か入ってきているものはないかを確認することです。
(鍵を開けるためにワイヤーみたいなものがドアの下部から入ってくることが稀にあります。)
これも大丈夫でした。呼吸を整えドアの前で咳払いをして誰かいることをアピールしてからスコープを覗き込みます。
知らない人がいました。酔っ払いか強盗かの判断をつけることはできませんでした。
開けるわけにも会話する訳にもいかないのでドアを2回叩いて再度部屋の中に人がいることをアピールすると諦めてどこかへいきました。
海外の安宿ではある話なのですが、警戒心の薄い観光客を狙う強盗事件がよくあります。
このレベルのホテルでもあり得る話なんだなと思いましたが、普通にホラーですね。
対処法としては部屋にいる時には必ず鍵のロックとキーチェーンをセットでしておきましょう。
また、アポのない人が訪ねてきても絶対に鍵を開けては行けません。
注文の注意:海外での飲食店での対処法
日本では考えられないと思いますが、頼んだものが来ません。
マクドナルドでセットを頼めば飲み物は付いてこないし、適当に入ったカフェでは注文が間違えられてたりします。
日本人は普通に申し出ない・(英語がわからなくて)できない方が多いですが、必ず言ったほうがいいです。
言えば普通に変えてくれますし、言わないと絶対に取り合ってくれません。
対処法としては注文したものはすぐに確認する。レシートと見比べて間違ってたらすぐに申し出る。
クレームを投げられるようにre:Inventに行く際には注文関連の英語は頭に入れておいたほうがいいと思います。
あとがき
次回は期間中の過ごし方と帰国編について書いていこうと思います。