ファイルやディレクトリの参照 ls(List)
lsコマンドはファイル、ディレクトリを指定して一覧の情報を取得するためのコマンド。
オプション、ファイル名、ディレクトリ名の省略が可能で、その場合は現在のディレクトリの情報を取得する。
ls
ls [オプション] ファイル名
ls [オプション] ディレクトリ名
書式例
ls abc.txt
オプション
ls -a # 隠しファイルも含めて出力。
# ファイル名の初めピリオドがあるようなファイルも出力される(.gitignoreファイル等)
ls -l # 詳細な属性を出力
# ファイルの種類、許可属性、所有者、グループ、タイムスタンプ等が確認可能
ls -t # 更新順でソートして出力
ls -r # ファイル名の逆順にソートして出力
オプションは複数使用可能
(例)
ls -lt # 現在のディレクトリにある全てのファイル、ディレクトリを詳細な属性を更新順に出力
ワイルドカード(*,?)
lsコマンドを使用する際にワイルドカードを使用して絞り込みが可能
(例1)
ls *.txt # 拡張子がtxtのファイルを絞り込んで出力
(例2)
ls ???.txt # ファイル名部分が3文字で拡張子がtxtのファイルを絞り込んで出力
ファイルのコピー cp(copy)
cpコマンドはファイルを複製するコマンド。複製したファイル名を同時に指定することも可能。
cp [オプション] コピー元 コピー先
書式例
cp before after
ファイルを別名でコピー
afterが存在しないファイルの場合、beforeのコピーとして作成
ファイルをディレクトリにコピー
beforeがファイル名でafterがディレクトリの場合はafterの下にbeforeファイルのコピーが作成
ファイルを新しいファイルで上書き
afterが存在するファイルの場合、beforeの内容で上書き
オプション
cp -i before after # 処理時に確認の問い合わせあり。誤って上書きする事を防ぐ。
cp -r before/ after/ # ディレクトリをコピー。ディレクトリ内の全てのファイル、ディレクトリをコピーする。
cp -p before after # コピー元のファイルの情報を保存。所有者、属性、更新日時を保持してコピー。
ファイルの移動 mv(move)
mvコマンドはファイルを移動する時に使用するコマンド。また。ファイル名の変更も可能。
mv 移動元ファイル 移動先ファイル
書式例
mv before after
ファイルを別のディレクトリに移動
beforeがファイル名でafterが存在するディレクトリの場合、afterディレクトリにbeforeファイルが移動。
ディレクトリを別のディレクトリに移動
ディレクトリを別のディレクトリに移動
両方共に存在するディレクトリの場合はafterディレクトリの下にbeforeディレクトリが移動
ファイル名の変更
beforeがファイル名でafterが存在しないファイル名の場合、afterにファイル名が変更
ディレクトリ名の変更
beforeがディレクトリ名でafterが存在しないディレクトリの場合はディレクトリ名がafterに変更
オプション
mv -i before after # 処理時に確認の問い合わせあり。誤って上書きする事を防ぐ。
mv -f before after # 強制的に処理を実行。
ファイルの削除 rm(remove)
作成したファイル、ディレクトリを削除する際に使用するコマンド。一度削除したファイルは復活させることが出来ない
rm ファイル名
書式例
rm abc
オプション
rm -i abc # 処理時に確認の問い合わせあり。誤って削除する事を防ぐ。
mv -f abc # 強制的に処理を実行。
mv -r abc/ # ディレクトリを削除する際に使用。ディレクトリ内のファイルも削除される。