あらすじ
2019年初頭にGentooベースからArchベースに移行したSystemRescueCD.
その後すぐに音沙汰がなくなり,セキュリティホールなども放置されている模様.
SystemRescueCDを愛用していた難民の方に朗報です.
NixOSのインストールメディアが最高に使いやすい.
最新版はこっち
https://gist.github.com/ijaketak/5996f3d9d2d7fb6adad4c5eb6fe15f8b
使い方
起動
https://nixos.org/nixos/download.html
からisoファイルをダウンロードして,USB等にdd
とかで焼くだけです.
レスキューならMinimalで十分.
ブートローダでcopytoram
が選択できます.
デフォルトでnixos
ユーザに自動ログインしますが,sudo
が使えるので,
passwd
後sudo systemctl start sshd
とかip a
とか.
パッケージ追加 その1
パスに実行ファイルgit
が存在するようなシェルを開く
$ nix-shell -p git
...
$ git version
git version 2.23.0
$ (Ctrl-D)
パッケージ名で検索
$ nix-env -qaP '.*gpt.*'
nixos.gptfdisk gptfdisk-1.0.4
パッケージツリーのアップデート
$ sudo nix-channel --update
...
パッケージ名がイマイチ直感的に対応しない場合があるのが唯一の欠点.
パッケージ追加 その2
Minimalの場合/etc/nixos
に配置されるconfiguration.nix
がコレ.
{ config, pkgs, ... }:
{
imports = [ <nixpkgs/nixos/modules/installer/cd-dvd/installation-cd-minimal.nix> ];
}
起動中に環境を書き換えるだけなら,configuration.nix
を
{ config, pkgs, ... }:
{
imports = [ <nixpkgs/nixos/modules/installer/cd-dvd/installation-cd-minimal.nix> ];
environment.systemPackages = with pkgs; [
git zsh
gptfdisk
];
}
のように変更した後,sudo nixos-rebuild test
で環境が置き換わります.
つまりenvironment.systemPackages
にパッケージを追加したら,そのパッケージが即座に使えるようになります.
installation-cd-minimal.nix
などはNixOSのパッケージツリーに含まれています.
https://github.com/NixOS/nixpkgs-channels/tree/nixos-19.09/nixos/modules/installer/cd-dvd/installation-cd-minimal.nix
インストール
NixOSは公式のマニュアル見て下さい.マジで全部載ってます.
https://nixos.org/nixos/manual/
大抵のディストリビューションでは,既存の環境からインストールする方法が用意されています.
例えばDebianはdebootstrapでインストールできます.
https://www.debian.org/releases/buster/amd64/apds03.ja.html
起動時の挙動
普通にNixOSを設定するのと同じように設定可能です.
https://nixos.wiki/wiki/Creating_a_NixOS_live_CD
結論
NixOSの世界観が非常に楽ですね.
もう戻れません.