かねてからニキシー管の時計を作ってみたいなーと思っていたのですが、手頃なキットを見つけたので買ってみました。赤フグ株式会社の 赤フグニキシー時計 です。Amazon でも売っていて、入手のしやすさはニキシー管時計のキットの中では抜群だと思います。
完成図
キットに含まれるニキシー管は IN-12 という型番のものでした。ニキシー管の中では小ぶりで、時計本体もフットプリントはスマホよりちょい大きいくらい。発色は「これぞニキシー管!」という色合いで、たいへん満足しています。
少し部品同士が干渉してケースへの収まりが悪かったりしますが、そのへんは、こういったキットではご愛嬌ですね。
組み立て
必要な工具
- ハンダこて
- ニッパ
- ドライバ (+, - 両方)
- マルチテスタ
- なくても作ることはできますが、たぶんあったほうが良い
- マスキングテープ
- ハンダ付け時にパーツを一時的にくっつけておくため
基板が小さく、ハンダ付けも細かい作業となるため、小さなコテ先を持つハンダこてがあると良いと思います。ちなみに今回の組み立てには HOZAN H-130 というハンダこてを使いました。
組み立て難易度
基本的には、プリント基板に説明書通りにハンダ付けしていくだけで、特殊な加工などは必要ありません。ですから、難易度はそれほど高くありません。一人で折り鶴を折れない僕も作れたので、たぶん誰でも作れると思います。所要時間は、個人差あると思いますが、三時間程度で作れました。
組立手順書の誤植だと思われる部分
こちら にキットの組立手順書があります。いくつか誤りが含まれると思われます。
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電源ボードとロジックボードの接続部分に、
各ケーブルが正しい場所に接続されていることを確認して下さい。電源ボード上のGND、5V、HVは、 それぞれロジックボード上のGND、5V(真ん中)、HVへ接続して下さい。
と書かれているのですが、ロジックボードの 5V は真ん中ではありません。基板上の表記が正です。
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ロジックボードの電解コンデンサの部分に
次は電解コンデンサの番です。写真に写っているのは青色ですが、キットによっては黒色 のものが付属している場合もあります。いずれも側面に10μF(または33μF)と印刷されています。
と書いてありますが、どちらの記述もありませんでした。ただ、このキットに含まれる電解コンデンサはひとつだけですので、間違えることはないかと思います。
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ディスプレイボードにニキシー管をハンダ付けする前に、先にネジを基板に通しておいてください。ニキシー管とネジが干渉します。
あと、たまに説明書が英語のままの部分がありますが、がんばって読みます。
感想
ニキシー管の時計は完成品としても様々な商品が売っていますが、自分で作ると愛着も湧くし、動いたときの感動もあるし、作って良かった。僕の工作は、割と「作って満足!」なものが多いのですが、ニキシー管時計については常用できそうです。