概要
Rasberry Piの環境でDocker環境を構築しました。普通にインストールするとインストールはできるものの、起動で失敗しました。そのため、バージョンをダウングレードし、18.06.3~ce~3-0~raspbianで正常に利用できることを確認しました。加えて、docker-composeの導入にはpipを利用しています。
最終的な環境に持っていくためのスクリプトは下記になります。
# dockerのインストール
$ curl -sSL https://get.docker.com/ | sh # install
$ sudo usermod -aG docker hoge # dockerグループにhogeユーザを追加
$ sudo systemctl enable docker # 自動起動設定
$ sudo apt list -a docker-ce # バージョンの確認
$ sudo apt install docker-ce=18.06.3~ce~3-0~raspbian # 2019/6/9時点で動作するバージョン
# docker-composeのインストール
$ sudo apt install -y libffi-dev
$ pip3 install docker-compose
環境
- Raspberry Pi Zero W
-
cat /etc/issue: Raspbian GNU/Linux 9
-
dockerのインストール
まずは現状の最新バージョンを含め、dockerをインストールします。ただ、docker daemonを起動できなかったため、インストール完了後にバージョンを下げて再インストールします。
# dockerのインストール
$ curl -sSL https://get.docker.com/ | sh # install
$ sudo usermod -aG docker hoge # dockerグループにhogeユーザを追加
$ sudo systemctl enable docker # 自動起動設定
この状態でログインしなおしたり、リブートしてdockerの状態を確認すると、docker daemonの起動に失敗していました。インストールされているバージョンなどを確認すると下記のような状態となっていました。
$ sudo apt list -a docker-ce
docker-ce/stretch,now 18.09.0~3-0~raspbian-stretch armhf
docker-ce/stretch 18.06.3~ce~3-0~raspbian armhf
docker-ce/stretch 18.06.2~ce~3-0~raspbian armhf
docker-ce/stretch 18.06.1~ce~3-0~raspbian armhf
# 以下省略
幾つかの情報を調べたところ、ダウングレードすると起動すると治る場合があるとのことで、今回は、一つしたのバージョンを利用しています。
$ sudo apt list -a docker-ce # バージョンの確認
$ sudo apt install docker-ce=18.06.3~ce~3-0~raspbian # 2019/6/9時点で動作するバージョン
これで再起動すると正常に利用できることを確認しました。
docker-composeのインストール
公式からdocker-compose.ymlをダウンロードしてきて動作するのかわからなかったため、pipを利用して導入しました。途中でパッケージ不足を指摘されたため、いくつかのパッケージを追加しています。
$ sudo apt install -y libffi-dev
$ pip3 install docker-compose
上記コマンドが正常に終了するとdocker-composeコマンドが利用可能になります。