はじめに
PWA について調べていた時に Glide(グライド) という PWA を簡単に作成するサービスがあったため、実際に使ってみました。
その備忘録として記載します。
※実際に Glide についてググると、色々な方々の使い方記事がヒットします。
その一つとして参考になれば良いと思います。
まずは PWA とは…
PWA とは、Web サイトを「ネイティブ・アプリ」のように動作させる技術です。
ユーザは、フルスクリーン表示で、あたかもアプリを使っているかのように利用できます。
(参考)導入サイト
・Retty(レッティ・グルメ情報)
・ SUUMO(スーモ)
・ Twitter Lite
・日経電子版
・ The Weather Channel (ウェザーチャンネル・天気)
・ Wego(ウィゴー・旅行)
また、PWA は基本的にウェブサイトのため、マルチプラットフォーム(iOS、Android)に対応可能です。
しかし、Android ではできるプッシュ通知が iOS ではできないなど、 PWA についてのメリット・デメリットがあります。(2019/11 調べ)
Glide とは…
Glide とは、ノーコード(プログラミングなし)で、Google のスプレッドシートを使って、その内容をアプリ化できるサービスで、ブラウザ上で作業します。
プログラミングの専門知識が無くても、簡単にアプリが作れます。
そもそも、元 Xamarin の CEO などのメンバー達が、一般企業がモバイルアプリを作ることの難しさを痛感して、その問題を解決するために立ち上げたサービスのようです。
使い方
アカウント登録
Glide のサイトでアカウント登録します。
Google アカウントを紐付ける必要があります。
料金
お試しの無料から個別ドメインやサポートなどで料金が異なります。
ログイン
スプレッドシート作成
予めスプレッドシートを作成して、
登録した Google アカウントのドライブに保存しておきます。
アプリ作成
【編集メイン画面】
スプレッドシートを読込み、自動で生成してくれます。
(※シート毎にタブで作成される)
シート1で、秋葉原をクリックすると詳細ページが表示されます。
先程のスプレッドシートと同じ内容が表示されます。
アプリ作成/設定いろいろ
編集メイン画面の右側にある設定項目で編集します。
この項目でシート名やアプリ名なども設定できます。
(画像は真中の黒いレイアウトを選択したものです)
アプリ公開
上記編集メイン画像の画面左メニューにある「Share app」でWebに公開できます。
自動でQRコードを生成してくれたり、URLをメールで送信したりできます。
サンプルで作成したサイト:https://fwbv4.glideapp.io
アプリ確認
アプリ確認 (PWA)
上記で追加した PWA のショートカットでアプリを実行し各ページを確認します。
実際はブラウザ(Chrome)経由で表示されてますが、フルスクリーンのためアプリの様に見えます。
まとめ
このように Glide を使うと簡単に PWA を作成して公開することができます。
実際には、お問い合わせやアンケートフォームを作ったり、外部 API 連携したりなど、もっと細かく設定や作成ができるようです。
詳しい機能は公式 HP に動画やドキュメント(英語)があります。
ガイド・ライブラリ
https://docs.glideapps.com/all/
しかし、簡単に使える反面、基本的にテンプレート素材を組み合わせる形で作成するので、画面レイアウトや機能の柔軟性が乏しく感じます。
また、インフラが Glide 頼りになるのも懸念点かと思います。
少しずつバージョンアップしているようなので、今後できることが多くなっていけば、個人で使用したり、小規模な PWA 開発で Glide を選択肢に入れるのもありかもしれません。
以上