CoppeliaSimの各フォルダの分類と意味
CoppeliaSimにはいくつかのフォルダが存在します.
scripts
scriptsフォルダは, CoppeliaSimのシナリオやシーン内で使用されるluaスクリプト(または一部の場合Pythonスクリプト)を保存するためのフォルダです. これらのスクリプトは,オブジェクトの振る舞い・制御・センシング・データ処理などのさまざまな機能を実装するために使用されます. これらのスクリプトはシーン内のオブジェクトに直接関連付けられることがあります.
pychache
scriptsの中に存在します. pychache
__pychache__ディレクトリは,各スクリプトのバイトコード(Bytecode)が格納されます.バイトコードとは, 高水準言語で書かれたソースコードをプログラム実行時に実行可能な形式に変換する中間表現のことです. これはソースコードが解釈されたり実行される前にプログラムの性能を向上させるために使用されます.
基本的にプログラミングのソースコードは, 一般的に人間が理解しやすい形式で書かれます.しかし, コンピュータが直接理解し実行するためには, 機械語やアセンブリ言語などの低水準言語に変換する必要があります. 高水準言語から直接機械語に変換するのではなく, 中間表現であるバイトコードに変換されます.
バイトコードを利用すると, プログラムの移植性・セキュリティ・パフォーマンスの向上等の利点を得ることが出来ます.
cfg
cfgフォルダは, CoppeliaSimの設定ファイルを保存するためのフォルダです. このフォルダ内には,CoppeliaSimの動作や外部アドオンの設定など,シミュレーション全体の構成に関する設定ファイルが含まれています.これらのファイルは,CoppeliaSimの起動時に読み込まれ,シミュレーションの動作に影響を与えることがあります.
jsons
jsonsフォルダは,シーンやモデルに関連する追加のデータファイル(JSON形式)を保存するためのフォルダです. これらのファイルには,オブジェクトのパラメータ, 外部リソースへの参照,シミュレーションの初期設定などが含まれる場合があります.
src
srcフォルダは,CoppeliaSimのソースコードを保存するためのフォルダです. このフォルダには,CoppeliaSimの開発に使用されるC++ソースコードやその他のソースファイルが含まれています. 一般的なユーザーが直接触れることは少ないですが,CoppeliaSimの開発者やアドオンの開発者がこのフォルダを使用することがあります.
まとめ
以上のフォルダは,CoppeliaSimのプロジェクトの異なる側面に関連するさまざまな種類のファイルを整理するために使用されます. それぞれのフォルダは特定の目的を持ち, シミュレーションの構成・振る舞い・データ管理などに関する異なる側面を処理します.