はじめに
生まれながらの面倒くさがり屋の私は今まで個人でWebサービスをリリースできたことがありませんでした。
着想した段階で「すごいアイディアが思いついた!」と満足して放置を決め込んだり、作ってはみたものの作りかけの状態になってしまうといった状態です。
そんな面倒くさがり屋の私が、個人開発で1週間たらずでWebサービスをリリースできたので、そのやり方を共有します。
作ったもの
サービスの内容はいたってシンプルです。
大人のADHDを診断できる病院が、日本の地図にマッピングされていて、
マップ上のピンをクリックをすれば、営業時間と電話番号がすぐに出てくるようになっています。
自分がADHDかわからず困っている人は、このサービスで近くの病院を探して予約が手軽にできるようになっています。
アイディアの着想
はてな匿名ダイアリーに上がっていた以下の記事を見て、ショックを受けました。
記事にも触れられているように大人のADHDを診断してほしい人が、大人のADHDを扱う病院を見つけ出すのは大変です。よく言われる方法として下記のような方法があります。
近くの発達障害者支援センターに相談をする
専門の検索サイトなどで調べてみる
https://adhd.co.jp/otona/hospital/「大人 発達障害 病院」などのキーワードで地道にGoogle検索をする。
保健所や役所の障がい福祉課に相談する
はっきり言って、非常に面倒くさいです。
先延ばしをしがちなADHDの人にとっては、本当に重いタスクの数々です。
昨今、ADHDや発達障害という言葉の認知度は年々上がっていますが、肝心の病院が探しにくいという問題は解決していません。
大人のADHDを受診したい方にとって、病院に行きたくても病院が探しにくいという問題は、なにより深刻な問題に思えました。
これを解決するのに地図上に病院をプロットとするいうアプローチを取りました。
近くの病院を知るのに、一番直感的でわかりやすい方法だと考えたからです。
リリースできた理由
自分が身につけている技術だけで作った
Web開発をしようとするとき、どんな技術を使うことを思い浮かぶでしょうか。
- Docker
- Laravel
- Nuxt
- Vue.js
Qiitaを見ているような情報感度の高い方は、様々な目新しい技術が思い浮かぶかもしれません。
これらは確かに便利で未来のある技術かもしれませんが、今までの挫折の経験から何個もの技術を一から勉強しているのでは作りたいサービスなんて何年経っても作れないとわかりました。
私はIT業界の人間ですが、仕事でWeb系のサービスに携わっていた訳ではないので、自分が少しかじったことのある以下の技術を使って作りました。
- HTML5 / CSS
- JavaScript(ES6)
- Bootstrap
- jQuery
中には今どきこんな枯れた技術を使うなんてというものあるかもしれません。
ですが、作った時点で私が身につけていた技術は以上のものでした。私は新規技術を何個も勉強するという高すぎるハードルを建てるよりも、まずサービスを完成させることを優先させたのです。
このサービスは静的なコンテンツのみで構成されていますが、サーバーのセットアップの時間も惜しかったのでNetlifyという無料のホスティングサービスを使いました。
GitHubにプッシュすると自動的にビルドからリリースまでやってくれるという便利なサービスです。SSLやHTTP/2・独自ドメインにも対応しています。
楽チンで手抜きな解決方法ですが、「ユーザーは使っている技術の中身なんて気にしない」と開き直りました。
(関係ないですがjQueryって結構馬鹿にされている割には学習コストの低さとできることの幅広さが半端なくないですか??)
必要最小限の機能に絞り、工数を極限まで減らした。
個人開発にとって、開発期間の長さは挫折の原因です。
期間が長引けば長引くほど「このサービスって世の中に必要かな?」とか「自分のアイディアが間違ってたらどうしよう」といった余計な考えが生まれ、モチベーションの低下に繋がります。
そんなもの完成させてみなければわかりません。まずは作ってみることが大事なのです。
この画像を部屋の目立つところに貼りました。馬鹿馬鹿しいと思うかも知れませんが効果はてきめんです。
「こんな便利な機能つけちゃおうかなー」と魔が差したとき、顔を見上げるといつもマーク・ザッカーバーグが私に語りかけてくれました。「まず終わらせろ」と。様々な機能をつけたくなる衝動はありましたが、振り返ってみると大抵は無駄で手間のかかる機能でした。
必ず人のためになるという使命感が自分を突き動かした。
私はADHD当事者です。
アイディアを思いついたとき、「昔にこんなサービスがあれば自分は病院に早くたどりつけて、適切な治療を受けられていたな」という後悔があります。
結局は「このサービスはこの世の誰かが必要としているものだ」という信念が、面倒くさがり屋の自分を突き動かすことに繋がりました。
使命感とまでいうと胡散臭く感じてしまう人もいるかもしれませんが、モチベーションを保つのになにより必要で、私がこのWebサービスを完成させられたのは使命感のおかげだったのです。
最後に
大事なことなので2回言わせてくれ。


