(随時追記)何回かGoogle先生に聞いた気がする関数やメソッドを追加
(2019.12.02追記)ウチが書いている他のマクロ記事を冒頭に載せました。
もっとはじめに
Excelマクロ関連の記事他にもありますので、よかったら併せてみてもらえるとうれしいです。
-
個人用マクロブックのすすめ~入門編~
- 個人用マクロブックの作成やVBA Editorの使い方の紹介
-
個人用マクロブックのすすめ~実践編~
- ウチの個人用マクロブックに入れているマクロを紹介してます
はじめに
仕事で利用するけど「あれってコマンドなんだっけ?」てよく検索するものをメモ代わりに
あとはよく使うマクロセット
関数
よく使う関数
項目 | 関数 |
---|---|
開いているブックの数 | Workbooks.Count |
アクティブブックの名前 | ActiveWorkbook.Name |
i番目のブックの名前 | Workbooks(i).Name |
アクティブブックのパス | ActiveWorkbook.Path |
アクティブブックのシート数 | ActiveWorkbook.Worksheets.Count |
アクティブシートの名前 | ActiveSheet.Name |
アクティブシートの インデックス番号※1 |
ActiveSheet.Index |
i番目シートの表示形式 (True=再表示,False=非表示)※2 |
Sheet(i).visible |
i行目セルの表示形式 (True=再表示,False=非表示) |
Rows(i).Hidden |
i列目セルの表示形式 (True=再表示,False=非表示) |
Columns(i).Hidden |
※1:インデックス番号はExcelシートに割り振られた番号です。
シート名が可変でシート順は変更無い場合はこちらで指定した方が良いです。
※2:値参照するより、シートを表示したり非表示にするのに利用します。
シートの非表示は一括でできますが、再表示は1シートずつしかできなく非常にまどろっこしいのでSheets.Count
までFor文でSheets(i).visible = True
を括ると一括表示楽です。
'for用一時変数
dim i as integer
For i = 1 To Sheets.Count
Sheets(i).Visible = True
'その他各シートに対して実行したいメソッドを追加
Next i
何かと便利な関数
x列の最終行数、列数
アクティブシートまたは対象シートモジュールでのみ有効
dim x as Integer
x = 1
'x列の最終行数
Debug.Print Cells(Rows.Count, x).End(xlUp).Offset(0).Row
'x行の最終列数
Debug.Print Cells(x, Columns.Count).End(xlToLeft).Offset(0).Column
メソッド
よく使うメソッド
ブック関連
項目 | メソッド |
---|---|
新規ブックを開く | Workbooks.Add |
ブックを開く | Workbooks.Open (#file_path\file_name#) |
アクティブブックを 名前つけて保存※1 |
ActiveWorkbook.SaveAs (#file_path\file_name#) |
アクティブブックを 閉じる※2 |
ActiveWorkbook.Close |
アクティブブックを 保存せずに閉じる |
ActiveWorkbook.Close SaveChanges:=False |
アクティブブックを 保存して閉じる |
ActiveWorkbook.Close SaveChanges:=True |
アクティブブックの 全シートを新しいブックに コピー※3 |
ActiveWorkbook.Sheets.Copy |
※1 既存ファイルがある場合ダイアログが出てきてマクロが止まるので注意
※2 アクティブブックに変更が入っているとダイアログが出てきてマクロが止まるので注意
基本、下の2つどちらかを使うのが無難
※3 パラメータシート作成など、テンプレ用ブックからファイル作成するときに便利
シート関連
項目 | メソッド |
---|---|
新規シートを作成 (アクティブシート前に作成) |
worksheets.Add |
新規シートを作成 (アクティブシート後に作成) |
worksheets.Add After:=Sheets(ActiveSheet.Index) |
xシート目(orシート名)を アクティブ化 |
Sheets(x).Activate |
アクティブシートを 新しいブックにコピー |
ActiveSheet.Copy |
アクティブシートを xシート目(orシート名)の 前にコピー |
ActiveSheet.Copy Before:=Sheets(x) |
アクティブシートを xシート目(orシート名)の 後にコピー |
ActiveSheet.Copy After:=Sheets(x) |
アクティブシートを ブック末尾にコピー |
ActiveSheet.Copy After:=Sheets(Worksheets.Count) |
アクティブシートを ブック先頭に移動 |
ActiveSheet.Move Before:=Sheets(1) |
アクティブシートを ブック末尾に移動 |
ActiveSheet.Move After:=Sheets(Worksheets.Count) |
アクティブシートを削除※1 | ActiveSheet.Delete |
アクティブシート内の 全リンクを削除 |
ActiveSheet.Hyperlinks.Delete |
アクティブシートをPDF化※2 | ActiveSheet.ExportAsFixedFormat |
####※1:シート削除の確認メッセージ
※1のDeleteメソッド実行するとシート消していいか確認メッセージが出てきます。
強制的に消したい場合、確認メッセージが出てしまうメソッドに以下の処理を挟むとメッセージが出ずに処理できます**(Trueで元に戻すの忘れずに!)**
'確認メッセージ非表示
Application.DisplayAlerts = False
'~確認メッセージが出ちゃうまどろっこしい処理~
'確認メッセージ表示
Application.DisplayAlerts = True
####※2:PDF化メソッドをもう少し詳しく
※2について、ActiveSheet.ExportAsFixedFormat
だけ実行すると、ブック名.pdfがカレントディレクトリにエクスポートされます。
資料のPDF化はお客様への納品時は、文書プロパティを含めないIncludeDocProperties=False
を指定すると良いと思います。
書くのが面倒ならExportAsFixedFormat
部分だけマクロ記録使うのもアリです。
以下のマクロはアクティブブックを文書プロパティ残さずPDF化し、終わったらブックを閉じるものです。
フォルダ内のExcelファイル全て行いたい時はDir()
を使えばいい感じに一括処理が出来ます。
Dim book_path, book_name, book_name_trim_ext As String
'アクティブブックのフォルダパス
book_path = ActiveWorkbook.Path
'アクティブブック名
book_name = ActiveWorkbook.name
'アクティブブック名から、拡張子を削除
book_name_trim_ext = Left(book_name, InStrRev(book_name, ".") - 1)
'アクティブブックのシート全て選択してPDFエクスポート
Workbooks(book_name).Worksheets.Select
ActiveSheet.ExportAsFixedFormat _
Type:=xlTypePDF, 'エクスポートタイプをPDF
Filename:=book_path & "\" & book_name_trim_ext & ".pdf", _ 'フォルダ、ファイル名指定
Quality:=xlQualityStandard, _ '品質設定、最低限ならxlQualityMinimumを指定
IncludeDocProperties:=False, _ '文書プロパティ残さない
IgnorePrintAreas:=False, _ '印刷領域は無視しない(印刷プレビュー通り)
OpenAfterPublish:=False 'エクスポート後にPDFファイルを表示しない
'ブックを保存せずに閉じる
Workbooks(book_name).Close SaveChanges:=False
セル関連
項目 | メソッド |
---|---|
A1セルの選択※1 | Range("A1").Select |
x行目y列目セルの選択※1 | Range(Cells(x, y),Cells(x, y)).Select |
x行目y列目セルの選択※1 | Cells(x, y).Select |
A1セルの値削除 | Range("A1").ClearContents |
A1セルの書式削除 | Range("A1").ClearFormats |
A1セルの値と書式削除 | Range("A1").Clear |
A1セルをB1セルへコピー※2 | Range("A1").Copy Range("B1") |
※1 A1形式でセル指定するならRange、R1C1形式で指定するならCellsがベター
R1C1形式だけどRangeのメソッド使いたい・・・ってときは※1上の力技もできる
※2 手動でコピーするときと同じ挙動
ファイル操作
テキストファイルのあれこれ
基本は絶対パスを使う。
項目 | メソッド |
---|---|
ファイルAをファイルBへコピー | FileCopy ファイルA, ファイルB |
ファイルAを削除 | kill ファイルA |
ファイルAをファイルA'にリネーム(移動) | Name ファイルA As ファイルA' |
処理効率化
マクロ動かしているとき「なんかもっさりするなー」と思ったとき、
以下を試してみるといいかもしれません。
画面描写無効
最後有効に戻すの忘れずに
マクロ途中で終了させてから画面が固まりっぱなしになるのあるあるですね
'画面描写無効
Application.ScreenUpdating = False
'画面描写有効
Application.ScreenUpdating = True
自動計算無効(※Excel関数)
vlookup関数の参照先をゴリゴリマクロで書き込むときに
これも自動計算有効を最後にするの忘れずに
'自動計算無効
Application.Calculation = xlCalculationManual
'自動計算有効
Application.Calculation = xlCalculationAutomatic
(番外)タイマー
少し観点が違いますが、マクロ処理時間取得用に
そのままだとシリアル値で出力するので、MinuteやSecond関数を利用すると良い感じになります
'時間取得
Dim stop_watch As Variant
stop_watch = Time
'~良い感じの処理~
Debug.Print "所要時間:" & VBA.Format$(Time - stop_watch, "n分s秒")
小技マクロ
ブックの開き直し
上に書いてあるメソッドの組み合わせ
Excel資料作ってて保存せずに閉じてもう一度開くって操作が多かったので
Sub ブックを開きなおす()
dim thisbook_path as String
'アクティブになってるブックのファイルパスを取得
thisbook_path = ActiveWorkbook.FullName
'アクティブになっているブックを閉じる
ActiveWorkbook.Close SaveChanges:=False
'閉じたブックを開きなおす
Workbooks.Open thisbook_path
End Sub
イミディエイトウィンドウ花形出力
イミディエイトウィンドウで出力をわかりやすくするための
ウチの前職場(IBMメインフレーム)ではこういうの花形って言ってましたが一般的にはなんていうんでしょう?
Function hanagata_debug_print(debug_print_string As String)
'こんな感じで表示される
'**********************
'* debug_print_string *
'**********************
Dim printTxt As String
printTxt = "* " & debug_print_string & " *"
Dim headerFooterTxt As String
headerFooterTxt = VBA.String(VBA.LenB(VBA.StrConv(printTxt, vbFromUnicode)), "*")
Debug.Print headerFooterTxt
Debug.Print printTxt
Debug.Print headerFooterTxt
End Function
選択しているセルのエラーを全て無視する
表示形式を文字列にしているセルに数字を入れるとよく出てくる緑色のアレです。
いちいち右クリックするのは面倒なのでマクロの出番です。
Option Explicit
Sub ignore_NumberAsText()
'一時変数
Dim i As Integer
'選択しているセル全てに対して
For i = 1 To Selection.Count
'i番目の選択セルの文字列に数字を入れてるエラーを無視する
Selection(i).Errors.Item(xlNumberAsText).Ignore = True
Next i
End Sub
UTF-8をShift-JISへ変換する
LinuxやMacからWindowsへテキストファイル移動するとよく文字化けしちゃうので・・・。
実行する場合はMicrosoft ActiveX Data Objects x.x Libraryが必要なので注意。
※Chat-GPTでいい感じのコードにしているけどまだ検証できてないので動かなかったらスマセン。
Sub ConvertUtf8ToShiftJis(ByVal sourceFilePath As String, ByVal targetFilePath As String)
' UTF-8からShift_JISへのテキストファイルの変換を行う
' テキストファイルを読み込むためのストリームオブジェクトを作成
Dim inputStream As New ADODB.Stream
inputStream.Type = adTypeText ' テキストモードで読み込み
inputStream.Charset = "UTF-8" ' UTF-8エンコーディングを指定
inputStream.Open
' 入力ファイルをストリームに読み込む
Call inputStream.LoadFromFile(sourceFilePath)
' テキストデータを文字列として取得
Dim textData As String
textData = inputStream.ReadText
' 改行コードの正規化(vbLfをvbcrlfに変換し、重複するvbcrを一つに変換)
textData = Replace(textData, vbLf, vbCrLf)
textData = Replace(textData, vbCr & vbCr, vbCr)
' Shift_JISに変換するためのストリームオブジェクトを作成
Dim outputStream As New ADODB.Stream
outputStream.Type = adTypeText ' テキストモードで書き込み
outputStream.Charset = "Shift_JIS" ' Shift_JISエンコーディングを指定
outputStream.Open
' Shift_JISエンコーディングでテキストデータを書き込む
Call outputStream.WriteText(textData)
' Shift_JISファイルを指定されたパスに保存する(既存ファイルは上書き)
Call outputStream.SaveToFile(targetFilePath, adSaveCreateOverWrite)
' ストリームを閉じる
inputStream.Close
outputStream.Close
End Sub
ActiveXReferenceが参照設定されているかフラグを出力
↑のスクリプトはMicrosoft ActiveX Data Objects 6.1 Libraryが参照設定に含まれていることが前提です。
このように特定のライブラリが参照設定に入っているかBooleanで返すスクリプトが以下になります。
Function CheckActiveXReference() As Boolean
' Microsoft ActiveX Data Objects 6.1 Libraryの参照が設定されているかを確認する関数
Dim ref As Object
Dim isActiveXReference As Boolean
' ExcelファイルのVBAプロジェクト内の参照を順番にチェックする
For Each ref In ThisWorkbook.VBProject.References
' Microsoft ActiveX Data Objects 6.1 Libraryの参照があるかを判定するフラグ
isActiveXReference = False
' 参照オブジェクトの情報を取得し、目的のライブラリの参照があるか確認する
With ref
If .Description = "Microsoft ActiveX Data Objects 6.1 Library" Then
isActiveXReference = True
End If
End With
' ループを抜ける(参照が見つかれば確認は不要)
If isActiveXReference Then Exit For
Next ref
' 結果を関数の戻り値として返す
CheckActiveXReference = isActiveXReference
End Function
おまけ
マクロとは直接関係のないこととか。
地味によく使うショートカット
ショートカット | 内容 |
---|---|
Ctrl + 1 | 選択セルの書式設定 |
Shift + F10 | 選択セルを右クリックした状態 |
Shift + Space | 行選択 ※半角モードで実行すること |
Ctrl + Space | 列選択 ※半角モードで実行すること |
Alt → h → f → d → o | オブジェクトの選択 ※セルが選択不可 |
Alt → p → a → a → p | オブジェクトの配列を枠線に合わせる |