1
3

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 3 years have passed since last update.

TestLinkのテストケースが壊れる

Posted at

目的

TestLinkのテストケース編集で起こる問題と直し方を記載します。

背景

古いバージョンのTestLinkを使用していると、テストケース編集後に編集したフィールドが表示されなくなったり、ひどい状態になるとテスト項目が表示されなくなり、編集することができなくなることがあります。
TestLinkを使われる多くの方がトラウマになってしまう出来事なので、あらかじめ知って回避いただければと思います。

環境と設定

TestLinkはFireFoxをサポートしており、その他のブラウザで多くの問題が起こるようです。
また、新しいバージョンのTestLinkでは問題が起こる前にエラー表示を行って壊れることを防いでいるようです。

古い環境

問題の確認に使用した環境 TestLink 1.9.15(Tauriel)
Google Chrome バージョン89.0.4389.90 (Offical Build) (64ビット)

新しい環境

問題解消の確認に使用した環境
Windows10
+VirtualBox(6.1.18r142142)
+Bitnami-TestLink(1.9.20-18-r53)
+Google Chrome バージョン89.0.4389.90 (Offical Build) (64ビット)

chocolateyを使っているならVirtualBoxのインストールは、管理者権限でcmd(またはWindows PowerShell)を起動して以下のコマンドを実行する。

> choco install virtualbox

途中選択肢が出る場合は、a(または、すべてy) + Enterする。
こちらの記事を参考に以降のセットアップを実施した。

TestLinkのVMファイルは、リンク先に行って、[On my computer]の [Virtual Machines]をクリックして、ダウンロードする。
VirtualBoxを起動して、ダウンロードしたファイルをインポートする。
image.png
その後、[インポート]を二回クリックすと、以下の通り認識されるので、起動する。
image.png

TestLinkへのログインや最初の設定もこちらの記事を参考に実施した。

問題の内容

TestLinkが壊れるケース

私が知っている範囲では、壊れるケースは2種類あります。

  1. 大きなデータを書き込んだケース
  2. FireFox以外のブラウザで編集したケース

1.大きなデータを書き込んだケース

要約や前提条件などの入力個所に大きなデータを書き込んむと、それ以降のフレームが崩れて表示されます。
例えば、以下のイメージが正しく表示されている状態とします。

image.png

以下のイメージのように、要約欄に大きめの画像を何枚か貼り保存します。

image.png

以下のイメージのように、要約の内容を一部失い、要約のフレーム内に前提条件の内容が含まれてしまいました。

image.png

前提条件欄に大きめの画像を何枚か貼り保存した場合は、以下のイメージのように、前提条件の内容を一部失い、要約のフレーム内に手順以降の内容が含まれてしまいました。

image.png

新しいバージョンのTestLinkでは、編集後の保存時に以下のエラーとなり、壊れることはなくなりましたが、保存しようとしていたデータは失われ、前回保存した編集内容にしか戻れません。
image.png

2.FireFox以外のブラウザで編集したケース

TestLinkはFireFoxをサポートしており、その他のブラウザでは多くの問題が起こるようです。
例えば、Google Chromeで編集してコピー&ペーストすると、以下の画面イメージのようにテストケースのフレームが壊れます。
壊れ方は色々あるようですが、いずれにしても編集ボタン等が押せなくなるので直せなくります。

image.png

壊れたTestLinkの直し方

1.大きなデータを書き込んで壊したケースの直し方

編集ボタンが押せるので、壊れるきっかけになった編集箇所を、再度編集モードにして問題が起こる前の状態に戻しましょう。
フレームが元に戻ればOKです。

2.FireFox以外のブラウザで編集して壊したケースの直し方

表示上は壊れてデータが無いかのように見えますが、この状態でもデータの大部分は残っています。
そのデータをエクスポートして、テキストエディタなどで開き、壊れた箇所のデータを修復して、インポートすることで直します。

具体的な修復に入る前に、
先に以下のイメージの正常なテストである「壊れるテスト1」をエクスポートしてその構造を確認しておきます。

image.png

「要約です。」「前提条件です。」「操作の手順1です。」「期待結果1です。」の場所を上下のイメージについて比較すると、エクスポートしたxmlの構造がわかると思います。

image.png

「壊れるテスト2」が壊れている場合、以下のイメージのように、ツリーに「Repair」テストスイート(=フォルダアイコン)を作り、その中に「壊れるテスト2」をドラッグ&ドロップで移動して、「Repair」でエクスポートします。

image.png
image.png

先ほどの正常なケースと比較すると、以下のイメージになります。

image.png

この例では、期待結果1を編集して保存したタイミングで壊れたので、以下のイメージのように期待結果を削除します。(XMLが読めるなら、修正しましょう)

image.png

このファイルを以下のイメージのようにインポートすると表示できるようになります。

image.png
image.png
image.png

以下のイメージのように、無事表示されるようになりました。

image.png

後始末として、「壊れるテスト2」を元の場所に戻して、「Repair」を削除しておきましょう。

おわりに

直せることがわかっていれば、いざというとき焦ることもないかと思います。
どうぞ、ご活用ください。

  1. TestLinkを最新のバージョンに更新する。
  2. TestLinkを編集する際は、FireFox以外のブラウザを使わない。
  3. もしも壊れたらこの記事を参考に直しましょう。

関連リンク

(slideshare)超簡単!!なTestLinkの使い方
(Qiita)テスト工程の管理をするツール、TestLinkについて
(wiki)TestLink
(wiki)ドキュメント
(pdf)TestLinkマニュアルjp v1.7.0
(ブログ)プログラマの思索

1
3
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
1
3

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?