1
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 3 years have passed since last update.

Amazon AI by ナレコムAdvent Calendar 2020

Day 14

Amazon Redshift MLについて調べてみた

Last updated at Posted at 2020-12-14

##はじめに
この記事は株式会社ナレッジコミュニケーションが運営する Amazon AI by ナレコム Advent Calendar 2020 の 14日目にあたる記事になります。

現在開催中のre:Invent2020にて、発表された新サービス「Amazon Redshift ML」について、調べたことを簡単に書いていきます。
image.png

##Amazon Redshiftとは
Amazon Redshift(以降Redshift)は、クラウド型のデータウェアサービスです。
Redshiftを活用することで、ペタバイト級のデータウェアハウスを構築し、社内・社外の多様なデータを統合することが可能です。Redshiftは巨大な表に複雑なクエリ(複数の表を結合する等)を実行することに最適化されているため、小売、在庫、金融データといった膨大なデータを特別な苦労なく処理することができます。
RedshiftはAmazon Redshift Spectrumというサービスも提供しているので、今回はこちらについても少し触れたいと思います。

##Amazon Redshift MLについて
Redshift上のデータをシームレスに機械学習処理をすることができるサービスです。
では、従来のRedshift上のデータを機械学習処理する際の一般的な例を挙げさせていただきます。
これまでRedshift上のデータの機械学習させるには、下記の手順が必要でした。
1.Redshift上のデータをAmazon S3にエクスポート
2.Amazon Sagemakerにて、分析環境の準備
3.Amazon Sagemaker上でモデルの開発、推論、デプロイ
上記のように、データの移動、Amazon Sagemakerの利用方法及びモデル開発などの専門的知見などRedshift以外にも必要な知識がありました。さらに、これらの環境を準備するのにも時間がかかります。

##Amazon Redshift MLでできること
Amazon Redshift MLでは、以下のことができます。(下記の図の概略です)
・簡単なSQLコマンドを使用してMLモデルを作成およびトレーニングできます
・自動アルゴリズム選択を使用する柔軟性を提供します(Amazon Sagemakerと連携)
・データを自動的に前処理し、モデルを作成、トレーニング、および展開します
・データウェアハウスの外部にデータを送信することなく、SQLを使用して予測を生成できます

image.png

##Amazon Redshift Spectrumについて
Redshiftは非構造化データについては、Amazon S3に保存しているユーザーが多いようです。Amazon Redshift Spectrumを使用することで、Redshift標準のSQLクエリを実行するかのように簡単にAmazon S3上に保存された非構造化データを分析することができます。Redshift Spectrumは、検索されたデータに基づいてクエリ演算能力を自動的に拡張することから、数テラバイトから数ペタバイトさらには、数エクザバイトに至るまで処理するデータの量に関わらず、Amazon S3内のデータに対してすばやくクエリを実行できます。

##Amazon Redshift MLとAmazon Redshift Spectrumについて
Redshift MLは、Redshift上に保存されている構造化データに対して、直接SQLを実行することで機械学習などの分析を行なうことができます。
Redshift Spectrumは、Amazon S3上にある大規模な非構造化データに対して、Redshift同様のSQLクエリを実行、分析を行なうことができます。

##利用する際の注意点
Redshift MLは、SQLでクエリを実行することで、機械学習ができるようになるということは、前項までに説明をしましたが、
多種多様なサービスを有しているAWSだからこその各サービス連携が自動で行なわれている仕組みになっています。
下記サービスが連携することで実現できるようになっており、対象のサービスに対する権限付与が必要になります。
自動で連携するサービス
・Amazon Redshift ML(本サービス)
・Amazon S3
・Amazon Sagemaker
最低限上記サービスのFullaccess権限の付与は実施しましょう。

##料金について
Redshift MLを利用するために追加でRedshiftの料金は発生しません。
既存のクラスタを予測できるように活用するため、追加でRedshiftの料金がかかることはありません。

##おわりに
これまでは、Redshit上のデータで機械学習などを行う場合は、データを一度エクスポートするなどの前準備が必要でしたが、
今回のRedshift MLを使うことで、シームレスにRedshift上のデータを機械学習することができるようになるため、もともとRedshiftを利用している方にとっては、分析作業の効率化にもつながるのではと思いました。

参考記事
AWS公式ブログ
https://aws.amazon.com/jp/blogs/big-data/create-train-and-deploy-machine-learning-models-in-amazon-redshift-using-sql-with-amazon-redshift-ml/
https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/amazon-redshift-spectrum-exabyte-scale-in-place-queries-of-s3-data/
https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2017/04/aws-announces-redshift-spectrum/

1
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
1
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?