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Next2D NoCode ToolのFilterを利用する

Last updated at Posted at 2021-12-06

フィルターは、グラフィックエフェクトの一種で、ぼかし、ベベル、グロー、ドロップシャドウなど、豊富な視覚効果をDisplayObjectに適用して表示できます。

事前の技術共有事項

フィルター機能はメモリを大量に消費するので、使い過ぎには十分注意してください。
特に広範囲にフィルターを適用した場合、レンダリング処理が重くなります。

但し、座標(x,y)変更であればキャッシュしたフィルターが適用されるためレンダリング負荷は発生しません。ですが、拡大縮小、回転、色の変化もしくはフィルターの値に変更が行われた場合、フレーム毎に再描画をします。
この特性を理解頂き、効果的にご利用頂ければと思います。

DropShadow

シャドウアルゴリズムは、ぼかしフィルターで使用するのと同じボックスフィルターに基づいています。ドロップシャドウのスタイルには複数のオプションがあり、内側シャドウ外側シャドウノックアウトモードなどがあります。

before after

設定値

プロパティ 初期値 効果
distance number 4 オフセットの距離。
angle number 45.0 角度を指定。(0~360 単位:度)
color number or string 0x000000 カラーを指定。(e.g.: "red", "#990000", 0xff0000)
alpha number 1.0 カラーの透明度を指定。(0.0~1.0)
blurX number 4 水平方向ぼかし量を指定。(0~255 単位:ピクセル)
blurY number 4 垂直方向ぼかし量を指定。(0~255 単位:ピクセル)
strength number 1 インプリントやスプレッドの長さ。(0 ~ 255)
quality number 1 フィルタを適用する回数(1~15)
inner boolean false 内部ドロップシャドウなら true、外部ドロップシャドウなら false を指定。
knockout boolean false ノックアウト効果の有無
hideObject boolean false オブジェクトを非表示にするなら true を指定。

動作サンプル

Blur

ぼかし効果は、イメージの細部をぼかします。ソフトフォーカスがかかっているように見えるぼかしから、半透明ガラスを通してイメージを見るようにかすんで見えるガウスぼかしまで作成できます。このフィルターのqualityプロパティを低く設定すると、ソフトフォーカスがかかっているように見えるぼかしになります。qualityプロパティを高く設定すると、ガウスぼかしフィルターに似たものになります。

before after

設定値

プロパティ 初期値 効果
blurX number 4 水平方向ぼかし量を指定。(0~255 単位:ピクセル)
blurY number 4 垂直方向ぼかし量を指定。(0~255 単位:ピクセル)
quality number 1 フィルタを適用する回数(1~15)

動作サンプル

Glow

グローのスタイルには複数のオプションがあり、内側グロー外側グローノックアウトモードなどがあります。グローフィルターは、distanceプロパティとangleプロパティを0に設定したドロップシャドウフィルターによく似ています。

before after

設定値

プロパティ 初期値 効果
color number or string 0x000000 カラーを指定。(e.g.: "red", "#990000", 0xff0000)
alpha number 1.0 カラーの透明度を指定。(0.0~1.0)
blurX number 4 水平方向ぼかし量を指定。(0~255 単位:ピクセル)
blurY number 4 垂直方向ぼかし量を指定。(0~255 単位:ピクセル)
strength number 1 インプリントやスプレッドの長さ。(0 ~ 255)
quality number 1 フィルタを適用する回数(1~15)
inner boolean false 内部ドロップシャドウなら true、外部ドロップシャドウなら false を指定。
knockout boolean false ノックアウト効果の有無

動作サンプル

Bevel

ボタンなどのオブジェクトにベベル効果を適用すると 3 次元的に表現されます。
異なるハイライトカラーシャドウカラー、ベベルのぼかし量、ベベルの角度、ベベルの配置、ノックアウト効果を使用して、ベベルの外観をカスタマイズできます。

before after

設定値

プロパティ 初期値 効果
distance number 4 オフセットの距離。
angle number 45.0 角度を指定。(0~360 単位:度)
highlightColor number or string 0x000000 カラーを指定。(e.g.: "red", "#990000", 0xff0000)
highlightAlpha number 1.0 カラーの透明度を指定。(0.0~1.0)
shadowColor number or string 0x000000 カラーを指定。(e.g.: "red", "#990000", 0xff0000)
shadowAlpha number 1.0 カラーの透明度を指定。(0.0~1.0)
blurX number 4 水平方向ぼかし量を指定。(0~255 単位:ピクセル)
blurY number 4 垂直方向ぼかし量を指定。(0~255 単位:ピクセル)
strength number 1 インプリントやスプレッドの長さ。(0 ~ 255)
quality number 1 フィルタを適用する回数(1~15)
type string "inner" ベベルの種類。
knockout boolean false ノックアウト効果の有無

動作サンプル

GradientGlow

グラデーショングローとは、制御可能なカラーグラデーションによるリアルな輝きです。グラデーショングローは、オブジェクトの内側エッジや外側エッジの周囲、またはオブジェクトの上に適用できます。

before after

設定値

プロパティ 初期値 効果
distance number 4 オフセットの距離。
angle number 45.0 角度を指定。(0~360 単位:度)
colors array null カラーを配列で指定。(e.g.: ["red", "#990000", 0xff0000])
alphas array null 透明度を配列で指定。(e.g.: [0.0, 0.5, 1.0])
ratios array null 配分を配列で指定。(e.g.: [0.0, 128, 255])
blurX number 4 水平方向ぼかし量を指定。(0~255 単位:ピクセル)
blurY number 4 垂直方向ぼかし量を指定。(0~255 単位:ピクセル)
strength number 1 インプリントやスプレッドの長さ。(0 ~ 255)
quality number 1 フィルタを適用する回数(1~15)
type string "outer" グローの種類。
knockout boolean false ノックアウト効果の有無

動作サンプル

GradientBevel

グラデーションベベルは、オブジェクトの外側、内側、または上側が斜めになったエッジであり、グラデーションカラーで強調されます。斜めのエッジによってオブジェクトが 3 次元に見えます。

before after

設定値

プロパティ 初期値 効果
distance number 4 オフセットの距離。
angle number 45.0 角度を指定。(0~360 単位:度)
colors array null カラーを配列で指定。(e.g.: ["red", "#990000", 0xff0000])
alphas array null 透明度を配列で指定。(e.g.: [0.0, 0.5, 1.0])
ratios array null 配分を配列で指定。(e.g.: [0.0, 128, 255])
blurX number 4 水平方向ぼかし量を指定。(0~255 単位:ピクセル)
blurY number 4 垂直方向ぼかし量を指定。(0~255 単位:ピクセル)
strength number 1 インプリントやスプレッドの長さ。(0 ~ 255)
quality number 1 フィルタを適用する回数(1~15)
type string "outer" グローの種類。
knockout boolean false ノックアウト効果の有無

動作サンプル

如何だったでしょうか?
今回はエフェクト効果を見ていただきたかったので、サンプル動画を多めに投稿しました。

この他にも、ColorMatrixFilterConvolutionFilterDisplacementMapFilterとあるのですが、NoCode Tool内ではまだ利用ができない為、説明を割愛しました。
Next2D Playerから直接コードから利用は可能ですので、ご興味があればAPI Docsをご覧ください。

もし、この記事を見て、興味が出た方はこちらか動作確認ができます。
NoCode Tool

明日はタイムライン機能の紹介ができればと思います。

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