初期構築が終わると、src/config
配下に下記のstage.json
、config.json
、routing.json
が書き出されます。今日はstage.json
、config.json
の解説を書きたいと思います。
stage.json
stage.jsonの設定値はNext2D Player入門で記載した設定項目と同一のものとなります。
{
"width": 240,
"height": 240,
"fps": 12,
"options": {
"base": ".",
"fullScreen": true
}
}
名前 | 型 | デフォルト値 | 説明 |
---|---|---|---|
width | number | 240 | 表示領域(Stage)の幅を設定します。 |
height | number | 240 | 表示領域(Stage)の高さを設定します。 |
fps | number | 12 | 1秒間に何回描画するかを指定します。 |
Optionの設定値
名前 | 型 | デフォルト値 | 説明 |
---|---|---|---|
base | string | "." | 相対パスでJSONを取得する場合、ここで設定したURLがrootとして適用されます。絶対パスの場合はここで設定したURLは適用されません。 |
fullScreen | boolean | false | Stageクラスで設定した幅と高さを超えて画面全体に描画されます。 |
tagId | string | null | IDを指定すると、指定したIDのエレメント内で描画を行います。 |
bgColor | array | null | 背景色の[R,G,B,A]の配列は0~255で指定できます。falseは無色透明です。 |
config.json
{
"local": {
"api": {
"endPoint": "/"
},
"content": {
"endPoint": "/"
}
},
"dev": {
"api": {
"endPoint": "/"
},
"content": {
"endPoint": "/"
}
},
"stg": {
"api": {
"endPoint": "/"
},
"content": {
"endPoint": "/"
}
},
"prd": {
"api": {
"endPoint": "/"
},
"content": {
"endPoint": "/"
}
},
"all": {
"spa": true,
"loading": {
"callback": "Loading"
},
"gotoView": {
"callback": ["callback.Background"]
}
}
}
初期はlocal
、dev
、stg
、prd
、all
と、区切られており、local
、dev
、stg
、prd
は任意の環境名なので、環境に合わせて変更、もしくは追加が可能です。
例えば、国内のメジャーなプラットフォームであればgree
やmobage
などがありますが、複数のプラットフォームでゲームをリリースする事もあるかと思います。その時は、下記のような追加も可能です。
{
"local": {
"api": {
"endPoint": "/"
},
"content": {
"endPoint": "/"
}
},
...省略
"gree_dev": {
"api": {
"endPoint": "https://greeのサンドボックスのapiのエンドポイント"
},
"content": {
"endPoint": "https://gree開発用のCDN環境"
}
},
"mobage_dev": {
"api": {
"endPoint": "https://mobageのサンドボックスのapiのエンドポイント"
},
"content": {
"endPoint": "https://mobage開発用のCDN環境"
}
},
... 省略
"all": {
"spa": true,
"loading": {
"callback": "Loading"
},
"gotoView": {
"callback": ["callback.Background"]
}
}
このように複数のプラットフォームに対応した変数管理も可能です。
all
all
はその名の通り、どの環境でも書き出される共通変数となります。
all
で機能に影響のある設定項目は以下の項目となります。
名前 | 型 | デフォルト値 | 説明 |
---|---|---|---|
spa | boolean | true | Single Page Applicationとして、URLでシーンを制御することができます。 |
loading.callback | string | Loading | 画面遷移の準備が完了するまでの間、ローディング画面を表示するかどうかを設定します。コールバックとして設定されたクラスのstart関数とend関数を呼び出します。 |
gotoView.callback | string or array | ["callback.Background"] | gotoView関数が終了した後にコールバックするクラスを指定できます。 |
書き出し
書き出しコマンドのenv
に環境の値を入れると対象の環境変数とall
の値を結合してConfig.js
を生成します。
npm run build -- --env="prd"
最後の設定項目、routing.json
の解説は少し長くなりそうなので、明日引き続き記載したいと思います。