1
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 1 year has passed since last update.

iDempiereとJPiereのDocker上での環境構築

Last updated at Posted at 2023-11-18

iDempiere-Fanサイトオープン

皆様、こんにちは。

このウェブサイトでは、オープンソースのERPアプリケーションであるiDempiereおよびJPiereに焦点を当て、開発者視点での環境構築に関する情報をお届けしていきます。
また、Java言語を使用したカスタマイズやブロックチェーンとの連携に関する情報も随時掲載していく予定です。どうぞよろしくお願いいたします。

今回の第1回の投稿では、タイトル通りにJPiereアプリをDockerで構築してみた経験を共有したいと思います。

iDempiere/JPiereとは

公式サイトはこちらから

JPiereは、公式サイトにて
オープンソースのERP iDempiereの日本商習慣対応ディストリビューション
というように定義されています。

iDempiere/JPiereシステム要件

OSは、Windows用とLinux用が提供されています。
情報を管理するデータベースは、PostgreSQLを使用します。
ライブラリとして、JavaVMが必要です。Java17もしくはJava11にて動作します。

今回やってみること

iDempiere/JPiere本体とプラグインをダウンロードして、Windows上Docker環境でJPiereを動かしてみます。

iDempiere/JPiere本体とライブラリのダウンロード

今回は、JPiere Ver10を使用してみました。
以下のサイトからダウンロードします。
https://sourceforge.net/projects/jpiere/files/JPiere-latest/

  • ダウンロード対象ファイル
    JPiereServer10.gtk.linux.x86_64_20230809.zip
    ExpDat.jar

Dockerファイルから直接JPiereServer10やExpDat.jarファイルをダウンロードするようにした場合、エラーが発生しなりなど、うまくローカルにイメージをコピーすることができませんでした。
今回は、あらかじめダウンロードしたファイルをGoogle Drive上に配置しなおして、DockerファイルではGoogle Drive上に配置したファイルをダウンロードするようにしました。

iDempiere/JPiere本体とライブラリをGoogle Driveへアップロード

Dockerfileから参照できるように、Google DriveにアップロードしそのファイルIDをメモします。
ここでアップロードしたファイルは、共有参照を有効にしておきます。
今回の検証では、わたしのGoogleDrive上にアップロードしました。

それぞれのファイルIDは以下:

  • JPiereServer10.gtk.linux.x86_64_20230809.zip
    1T1fcXdXpjj1hB3eHG7xkYQJQ9n8oYWVr
  • ExpDat.jar
    1wHJPZAJqSyRWNENdBo1MDMLhbK3DNjI2

上記のファイルIDをDockerfileに埋め込みます。

iDempiere/JPiere Dockerfileの準備

Dockerfileの定義は、iDempiereのGithub上に公開されていましたので、こちらを参考に作成しました。

iDempiereの構築手順に加え、JPiereで動作に必要となるExpDat.jarダンプファイルを展開する処理を追加します。
なお、今回のDockerイメージとしてUbuntu20上にJPiere関連のプログラムを展開するようにしました。
docker-entrypoint.shも併せて定義します。

Dockerfileなどのファイル群

今回私が検証するために作成したDockerのファイル群をGithub上に公開していますので、参考にしていただければと思います。

Dockerイメージの作成とサービスの実行

  • WindowsのDockerDesktopサービスを起動しておきます。
  • Dockerコンテナをビルドします。
mkdir jpieredocker
cd jpieredocker
git clone https://github.com/qiita-mobileapps/JPiereDocker .
docker build ./ -f Dockerfile -t jpiere:10

上記コマンドが正常に終了すると、Docker上に「jpiere TAG 10」が展開されます。私の環境で約10分でビルドが完了しました。
image.png

  • サービスを起動します。
docker-compose -f docker-stack.yml up
  • サービスの起動状態をDockerDesktopから確認します。
    コンテナメニューにおいて、2種類のサービスが起動されていれば無事起動完了です。
    image.png

ブラウザからアクセス

https://127.0.0.1:8443/webui
をブラウザから開きます。ログイン画面が表示されます。
image.png

JPiereサイトで案内されているアカウントを使用してログインします。
今回はこちらのユーザを使用してログインします。
メール: superuser(at)oss-erp.co.jp
パスワード: System
image.png
OKボタンをクリックすると、さらに資格情報をしている画面が表示されます。
デフォルトのまま再度OKボタンをクリックします。
image.png
ダッシュボードが表示されます。
image.png

サービスの起動とログイン手順は以上です。

次回は

iDempiere/JPiere本体のEclipseを用いた開発環境を構築したいと思います。

1
1
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
1
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?