156
147

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 5 years have passed since last update.

Nuxt.js を VS Code上でデバッグする方法

Last updated at Posted at 2018-08-25

はじめに

Vue.jsはドキュメントが豊富(感謝)なので、Vue.jsとVS Codeを使ったデバッグ方法は公式サイトに記載があります。
こちらを参照されるとよいです。
https://jp.vuejs.org/v2/cookbook/debugging-in-vscode.html

2019/06/19 追記

Nuxt.jsのデバッグ環境で、ソースマップがでてなくて、いい感じでデバッグができてませんでした。
こちらを参照していただくと、ソースマップがでて、デバッグがスムーズになります。

あわせて御覧ください。

Nuxt.jsをvscodeでデバッグするためのメモ

盲点だったこと、思い違いをしていたところ

私はVue.jsの開発は、Vue Devtoolsから入ったため、Vue Devtoolsでなんでもできると思いこんでしまっていたところでした。

このため「Nuxt.jsでも同様のデバッグができるだろう」と考えていたら、Vue Devtoolsでブレイクしないのです。

そして、気づきました!」

Nuxt.jsはサーバサイドレンダリング」しているので、Chrome上で動作するVue Devtoolsでは、デバッグができない!!

超当たり前なのですが、気づくまで辛かった。

たまに、サーバサイドレンダリングができなくて、SPAにフォールバックしたタイミングではデバッグができていましたし(汗)

前提としてのまとめ

Nuxt.jsのデバッグ環境を構築する上で、

  1. サーバサイドで動作するNode.jsのデバッグ
  2. ブラウザ上で動作するSPAの場合のデバッグ

の2つを考慮する必要があるということです。

VS Codeの設定

気づいてしまえば簡単です。
まずは、Node.jsのデバッグ環境を構築します。
次に、Chromeのデバッグ環境を構築し、
最後に統合していきます。

Node.jsのデバッグ環境

package.jsonに以下追記します。

package.json
"scripts": {
    "dev-debug": "node --inspect-brk=9229 node_modules/nuxt/bin/nuxt",
    ...

次に、VS Code上でデバッグ構成の追加をします。
2018-08-25_10h20_30.png

初めてデバッグ構成をする(ソースコードに、.vscode/launch.jsonがない)場合は、コマンドパレットが表示されて、「Chrome/Node.js/More...」と選択肢が表示されます。ChromeでもNode.jsでもどちらでも構いませんが、とりあえず「Node.js」を選択してください。
2018-08-25_10h24_16.png

そうすると、launch.jsonが作成されて以下のようなファイルが表示されます。

launch.json
{
    // IntelliSense を使用して利用可能な属性を学べます。
    // 既存の属性の説明をホバーして表示します。
    // 詳細情報は次を確認してください: https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=830387
    "version": "0.2.0",
    "configurations": [
        
        {
            "type": "node",
            "request": "launch",
            "name": "プログラムの起動",
            "program": "${file}"
        }
    ]
}

作ったのですが、これはちょっと簡素すぎるので、作り直していきます。
再度、「構成の追加」をします。
2018-08-25_10h20_30.png

すると、今度は、以下のように選べる状態になりますので、「Node.js: NPMによる起動」を選択します。
2018-08-25_10h32_36.png

すると、以下のようなファイルになります。
このファイルを直接編集します。

launch.json
{
    // IntelliSense を使用して利用可能な属性を学べます。
    // 既存の属性の説明をホバーして表示します。
    // 詳細情報は次を確認してください: https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=830387
    "version": "0.2.0",
    "configurations": [
        {
            "type": "node",
            "request": "launch",
            "name": "Launch via NPM",
            "runtimeExecutable": "npm",
            "runtimeArgs": [
                "run-script",
                "debug" <- これで 「dev-debug」に書き換える
            ],
            "port": 9229
        },
        { <- このカッコの構成は不要なので削除する
            "type": "node",
            "request": "launch",
            "name": "プログラムの起動",
            "program": "${file}"
        }
    ]
}

上記の「launch.json」に記載したように、「runtimeArgs」の「debug」を「package.json」に追記した「dev-debug」に書き換えます。

そして、その下の不要な構成は削除します。

最終的には、「launch.json」は以下のようになります。

launch.json
{
    // IntelliSense を使用して利用可能な属性を学べます。
    // 既存の属性の説明をホバーして表示します。
    // 詳細情報は次を確認してください: https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=830387
    "version": "0.2.0",
    "configurations": [
        {
            "type": "node",
            "request": "launch",
            "name": "Launch via NPM",
            "runtimeExecutable": "npm",
            "runtimeArgs": [
                "run-script",
                "dev-debug"
            ],
            "port": 9229
        }
    ]
}

Node.jsのデバッグ環境のテスト

デバッグ環境のテストというと回文みたいで微妙ですが、きちんと動くか確認します。以下の図の手順で実行していきます。

2018-08-25_10h41_57.png

  1. VS Codeのサイドバーのデバッグアイコンをクリックして、デバッグモードにします。
  2. デバッグ構成が1つだけの場合は、すでに「Launch Via NPM」になっていると思いますが、なっていない方は、ドロップダウンから選択します。
  3. 「デバッグ開始ボタン」を押してデバッグスタート
  4. Node.jsが起動します。一応、「http://localhost:3000」を開いてNuxt.jsのアプリが見えればOKです。
  5. 最後に「停止ボタン」を押してデバッグを停止します。

そしたら、次にChromeの設定をしていきましょう。

Chromeのデバッグ環境

VS Code上で「構成の追加」を選択します。2度目なので大丈夫ですよね?
今度は、「Chrome: Launch」を選択します。
2018-08-25_10h52_31.png

すると、「launch.json」が以下のようになります。

  1. ポート番号が「8080」なので、「3000」に変更
  2. Chromeの起動引数として、「"--remote-debugging-port=9222"」を追加します。
launch.json
{
    // IntelliSense を使用して利用可能な属性を学べます。
    // 既存の属性の説明をホバーして表示します。
    // 詳細情報は次を確認してください: https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=830387
    "version": "0.2.0",
    "configurations": [
        {
            "type": "chrome",
            "request": "launch",
            "name": "Launch Chrome",
            "url": "http://localhost:8080", <- 80803000に変更する
            "webRoot": "${workspaceFolder}",
            "runtimeArgs": [ <- ここからの3行を追加する
                "--remote-debugging-port=9222"
            ]
        },
        {
            "type": "node",
            "request": "launch",
            "name": "Launch via NPM",
            "runtimeExecutable": "npm",
            "runtimeArgs": [
                "run-script",
                "dev-debug"
            ],
            "port": 9229
        }
    ]
}

Chromeのデバッグ環境のテスト

Node.jsのテストと同様に、デバッグスタートします。

2018-08-25_11h13_51.png

そうすると、以下のようなブラウザが起動します。
Nuxt.jsを実行していないので、「サイトにアクセスができません」が表示されてもOKです。

2018-08-25_11h03_21.png

デバッグを停止すると、自動でブラウザを閉じてくれます。

デバッグ環境の統合

以上で、Node.jsとChromeのデバッグ環境ができましたので、統合していきます。

まずは、「launch.json」を開きます。
2018-08-25_11h05_53.png

そして、以下のように「compounds」を追記します。

launch.json
{
    // IntelliSense を使用して利用可能な属性を学べます。
    // 既存の属性の説明をホバーして表示します。
    // 詳細情報は次を確認してください: https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=830387
    "version": "0.2.0",
    "configurations": [
        {
            "type": "chrome",
            "request": "launch",
            "name": "Launch Chrome",
            "url": "http://localhost:3000",
            "webRoot": "${workspaceFolder}",
            "runtimeArgs": [
                "--remote-debugging-port=9222"
            ]
        },
        {
            "type": "node",
            "request": "launch",
            "name": "Launch via NPM",
            "runtimeExecutable": "npm",
            "runtimeArgs": [
                "run-script",
                "dev-debug"
            ],
            "port": 9229
        }
    ],
    "compounds": [ <- ここの6行を追加
        {
          "name": "Full-stack",
          "configurations": ["Launch via NPM", "Launch Chrome"]
        }
    ]
}

統合環境のテスト

何度かしたように、「Full-stack」の構成で「デバッグをスタート」します。

  1. ブラウザが起動します(ただし、Nuxt.jsの実行環境が立ち上がり中の場合は、表示されない場合があります)
  2. Node.jsのデバッグ環境が立ち上がります。
  3. ブラウザをリロードします。
  4. デバッグポイントで停止をしました。

2018-08-25_11h24_42.png

停止する場合は、以下のように2つデバッグ環境が動いていますので、「停止ボタン」を2回押します。

2018-08-25_11h27_02.png

最後に

これでデバッグができるので学習も捗るというものです。
何かあればコメントいただけると幸いです。

参考文献

156
147
2

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
156
147

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?