Markdownは、シンプルさと使いやすさから、プレーンテキストドキュメントの作成や編集に人気があります。しかし、ドキュメントをプロフェッショナルに共有したり、オフラインで使用するために印刷したりする場合など、より洗練されたプレゼンテーションが必要な場合があります。MarkdownをWordとPDF形式に変換することで、ユーザーは書式設定オプションを強化し、さまざまなプラットフォーム間での互換性を確保し、視覚的に魅力的でプロフェッショナルなドキュメントを作成することができます。この記事では、Javaを使用してMarkdown形式をWordとPDFの両方の形式に変換する方法について説明します。
この記事で使用されている方法は、Spire.Doc for Javaが必要です。依存関係に追加する方法については、リンクを参照してください。
Javaを使用してMarkdownファイルをWordドキュメントに変換する
Markdown形式をWordとPDFドキュメント形式に変換するには、Document.loadFromFile(String: fileName, FileFormat.Markdown)
メソッドを使用してMarkdownファイルを読み込み、Document.saveToFile(String: fileName, FileFormat: fileFormat)
メソッドを使用してファイルをWordまたはPDFドキュメントとして保存するだけです。
Markdownファイルでは画像がリンクとして保存されているため、変換後に画像を保持する場合は、さらに処理する必要があることに注意してください。
MarkdownファイルをWordドキュメントに変換する手順は以下のとおりです。
- 必要なモジュールをインポートします。
-
Document
クラスのインスタンスを作成します。 -
Document.loadFromFile(String: fileName, FileFormat.Markdown)
メソッドを使用してMarkdownファイルを読み込みます。 -
Document.saveToFile(String: fileName, FileFormat.Docx)
メソッドを使用してMarkdownファイルをWordドキュメントとして保存します。 - リソースを解放します。
コード例
import com.spire.doc.Document;
import com.spire.doc.FileFormat;
public class MarkdownToWord {
public static void main(String[] args) {
// Documentのインスタンスを作成します
Document doc = new Document();
// Markdownファイルを読み込みます
doc.loadFromFile("サンプル.md", FileFormat.Markdown);
// MarkdownファイルをWord文書として保存します
doc.saveToFile("output/MarkdownをWordに変換.docx", FileFormat.Docx);
doc.dispose();
}
}
Javaを使用してMarkdownファイルをPDFファイルに変換する
Document.saveToFile()
メソッドの形式パラメータとしてFileFormat.PDF
Enumを使用することで、Markdownファイルを直接PDFドキュメントに変換することができます。
MarkdownファイルをPDFドキュメントに変換する手順は以下のとおりです。
- 必要なモジュールをインポートします。
-
Document
クラスのインスタンスを作成します。 -
Document.loadFromFile(String: fileName, FileFormat.Markdown)
メソッドを使用してMarkdownファイルを読み込みます。 -
Document.saveToFile(String: fileName, FileFormat.PDF)
メソッドを使用してMarkdownファイルをWordドキュメントとして保存します。 - リソースを解放します。
コード例
import com.spire.doc.Document;
import com.spire.doc.FileFormat;
public class MarkdownToPDF {
public static void main(String[] args) {
// Documentのインスタンスを作成します
Document doc = new Document();
// Markdownファイルを読み込みます
doc.loadFromFile("サンプル.md");
// MarkdownファイルをPDFファイルとして保存します
doc.saveToFile("output/MarkdownをPDFに変換.pdf", FileFormat.PDF);
doc.dispose();
}
}
結果のドキュメントのページ設定をカスタマイズする
デフォルトのスタイルで変換する以外にも、変換前にPageSetup
クラスのメソッドを使用してページ設定を行うことで、結果のドキュメントのページ余白やページサイズなどのページ設定を制御することができます。
結果のドキュメントのページ設定をカスタマイズする手順は以下のとおりです。
- 必要なモジュールをインポートします。
-
Document
クラスのインスタンスを作成します。 -
Document.loadFromFile(String: fileName, FileFormat.Markdown)
メソッドを使用してMarkdownファイルを読み込みます。 -
Document.getSections().get()
メソッドを使用して最初のセクションを取得します。 -
PageSetup
クラスのメソッドを使用して、ページサイズ、ページの向き、ページ余白を設定します。 -
Document.saveToFile(String: fileName, FileFormat.PDF)
メソッドを使用してMarkdownファイルをWordドキュメントとして保存します。 - リソースを解放します。
コード例
import com.spire.doc.Document;
import com.spire.doc.FileFormat;
import com.spire.doc.PageSetup;
import com.spire.doc.Section;
import com.spire.doc.documents.MarginsF;
import com.spire.doc.documents.PageOrientation;
import com.spire.doc.documents.PageSize;
public class PageSettingMarkdown {
public static void main(String[] args) {
// Documentのインスタンスを作成します
Document doc = new Document();
// Markdownファイルを読み込みます
doc.loadFromFile("サンプル.md");
// 最初のセクションを取得します
Section section = doc.getSections().get(0);
// ページのサイズ、向き、余白を設定します
PageSetup pageSetup = section.getPageSetup();
pageSetup.setPageSize(PageSize.Letter);
pageSetup.setOrientation(PageOrientation.Landscape);
pageSetup.setMargins(new MarginsF(100, 100, 100, 100));
// MarkdownファイルをPDFファイルとして保存します
doc.saveToFile("output/MarkdownをPDFに変換.pdf", FileFormat.PDF);
doc.dispose();
}
}
この記事では、MarkdownファイルをWordドキュメントとPDFファイルに変換する方法を、手順ガイドとコード例とともに示しました。
ドキュメント処理と変換のスキルについては、Spire.Doc for Javaのチュートリアルを参照してください。