JavaでExcelのセルに目盛線（グリッド線）またはボーダーを適用する方法 #Java

罫線と目盛線は同じではありません。目盛線は、ワークシート全体を貫く1画素単位の灰色の線です。主な目的は、ワークシート上で作業する際に、セルの境界を確認できるようにすることです。目盛線は、セルや枠線に色を付けると見えなくなります。罫線は、さまざまな幅や2重の線を持つことができ、色をつけることもできます。罫線は常に通常の印刷と一緒に印刷されます。
今回は、無料のFree Spire.XLS for Javaを使って、JavaでExcelのセルに目盛線や罫線を適用する方法を紹介します。

ワークシートに目盛線を表示する
データを含むセル範囲に罫線を適用する
選択されたセル範囲に罫線を適用する

【依存関係の追加】

この方法は、無料のFree Spire.XLS for Javaが必要ですので、先にjarファイルをインポートしてください。

1. Maven

Maven を使用している場合、プロジェクトの pom.xml ファイルに以下のコードを追加することで、簡単にアプリケーションに JAR ファイルをインポートすることができます。

<repositories>
    <repository>
        <id>com.e-iceblue</id>
        <name>e-iceblue</name>
        <url>https://repo.e-iceblue.com/nexus/content/groups/public/</url>
    </repository>
</repositories>
<dependencies>
    <dependency>
        <groupId>e-iceblue</groupId>
        <artifactId>spire.xls.free</artifactId>
        <version>5.1.0</version>
    </dependency>
</dependencies>

2. 公式サイトよりJarファイルをダウンロード

まず、Free Spire.XLS for Javaの公式サイトよりzipファイルをダウンロードします。zipファイルを解凍し、libフォルダの下にあるSpire.Xls.jarファイルを依存関係としてプロジェクトにインポートしてください。

ワークシートに目盛線を表示する

目盛線は常にワークシートまたはワークブック全体に適用され、特定のセルや範囲に適用することはできません。 Worksheet.setGridLinesVisible() メソッドは、ワークシートに目盛線を表示するかどうかを制御するメソッドです。以下は、Free Spire.XLS for Javaを使用して目盛線を表示させる手順です。

Workbookクラスのオブジェクトを作成します。
Workbook.loadFromFile() メソッドを使用して、Excelワークブックを読み込みます。
Workbook.getWorksheets().get() メソッドを使用して、特定のワークシートを取得します。
Worksheet.setGridLinesVisible() メソッドを使用して、ワークシートに目盛線を表示します。
Workbook.saveToFile() メソッドを使用して、ワークブックを保存します。

Java

import com.spire.xls.ExcelVersion;
import com.spire.xls.Workbook;
import com.spire.xls.Worksheet;

public class showGridlines {

    public static void main(String[] args) {

        //Workbookクラスのオブジェクトを作成する
        Workbook workbook = new Workbook();

        //Excelワークブックを読み込む
        workbook.loadFromFile("住居費.xlsx");

        //1つ目のワークシートを取得する
        Worksheet worksheet = workbook.getWorksheets().get(0);

        //指定したワークシートに目盛線を表示する
        worksheet.setGridLinesVisible(true);

        //ドキュメントを保存する
        workbook.saveToFile("目盛線の表示.xlsx", ExcelVersion.Version2016);
    }
}

【出力されるExcelファイル】

データを含むセル範囲に罫線を適用する

データがあるセル範囲にのみボーダーを適用したい場合もあります。データのあるセル範囲を Worksheet.getAllocatedRange() メソッドで取得し、CellRange.borderAround() メソッドまたは CellRange.borderInside() メソッドで外側または内側の罫線を設定すればよいのです。

Workbookクラスオブジェクトを作成します。
Workbook.loadFromFile() メソッドでExcelワークブックを読み込みます。
Workbook.getWorksheets().get() メソッドで特定のワークシートを取得します。
Worksheet.getAllocatedRange() メソッドでデータを含むセル範囲を取得します。
CellRange.borderAround() メソッドと CellRange.borderInside() メソッドでセル範囲に罫線を適用しています。
Workbook.saveToFile() メソッドでワークブックを保存します。

Java

import com.spire.xls.*;

import java.awt.*;

public class applyBordersToLocatedRange {

    public static void main(String[] args) {

        //Workbook クラスのオブジェクトを作成する
        Workbook workbook = new Workbook();

        //Excelワークブックを読み込む
        workbook.loadFromFile("住居費.xlsx");

        //1つ目のワークシートを取得する
        Worksheet worksheet = workbook.getWorksheets().get(0);

        //データを含むセル範囲を取得する
        CellRange cellRange = worksheet.getAllocatedRange();

        //外枠を範囲に適用する
        cellRange.borderAround(LineStyleType.MediumDashed, Color.black);

        //範囲に内枠を適用する
        cellRange.borderInside(LineStyleType.Thin, Color.black);

        //ドキュメントを保存する
        workbook.saveToFile("罫線の適用.xlsx", ExcelVersion.Version2016);
    }
}

【出力されるExcelファイル】

選択されたセル範囲に罫線を適用する

ある領域のデータを他の領域と区別するために、異なるセル範囲に異なるボーダースタイルを適用することができます。内側と外側のボーダーとは別に、セルやセル範囲の上下左右の罫線を設定することができます。次のステップでは、その方法を説明します。

Workbookクラスのオブジェクトを作成します。
Workbook.loadFromFile() メソッドでExcelワークブックを読み込みます。
Workbook.getWorksheets().get() メソッドで特定のワークシートを取得します。
Worksheet.getRange().get() メソッドでセル範囲を取得します。
CellRange.getBorders().getByBordersLineType() メソッドで、セル範囲からIBorderクラスのオブジェクトを取得します。
IBorderオブジェクトの setLineStyle() と setColor() メソッドで罫線のスタイルとカラーを設定します。
Workbook.saveToFile() メソッドでワークブックを保存します。

Java

import com.spire.xls.*;
import com.spire.xls.core.IBorder;

import java.awt.*;

public class applyBordersToSelectedRanges {

    public static void main(String[] args) {

        //Workbookクラスのオブジェクトを作成する
        Workbook workbook = new Workbook();

        //Excelワークブックを読み込む
        workbook.loadFromFile("住居費.xlsx");

        //最初のワークシートを取得する
        Worksheet worksheet = workbook.getWorksheets().get(0);

        //セル範囲1を取得する
        CellRange range_one = worksheet.getRange().get("B3:E3");

        //この範囲の罫線を設定する
        IBorder topBorder = range_one.getBorders().getByBordersLineType(BordersLineType.EdgeTop);
        topBorder.setLineStyle(LineStyleType.Medium);
        topBorder.setColor(Color.red);
        IBorder bottomBorder = range_one.getBorders().getByBordersLineType(BordersLineType.EdgeBottom);
        bottomBorder.setLineStyle(LineStyleType.Thin);
        bottomBorder.setColor(Color.red);

        //セル範囲2を取得し、その罫線を設定する
        CellRange range_two = worksheet.getRange().get("B4:B13");
        IBorder rightBorder = range_two.getBorders().getByBordersLineType(BordersLineType.EdgeRight);
        rightBorder.setLineStyle(LineStyleType.Thin);
        rightBorder.setColor(Color.red);

        //セル範囲3を取得し、その罫線を設定する
        CellRange range_three = worksheet.getRange().get("B14:E14");
        topBorder = range_three.getBorders().getByBordersLineType(BordersLineType.EdgeTop);
        topBorder.setLineStyle(LineStyleType.Thin);
        topBorder.setColor(Color.red);
        bottomBorder = range_three.getBorders().getByBordersLineType(BordersLineType.EdgeBottom);
        bottomBorder.setLineStyle(LineStyleType.Medium);
        bottomBorder.setColor(Color.red);

        //ドキュメントを保存する
        workbook.saveToFile("罫線の設定.xlsx", ExcelVersion.Version2016);
    }
}

【出力されるExcelファイル】

この記事では、ワークシートのセルに目盛線と罫線を適用する方法について説明します。その他にもFree Spire.XLS for Javaには便利な機能がたくさんあります。このツールについて何か質問がある場合は、Spire.XLS Forumにアクセスしてください。