倉庫管理、配送追跡、チケット認識などの業務シーンにおいて、画像からバーコードやQRコードの情報を読み取ることは非常に一般的です。従来の手入力に比べて、Pythonを用いて画像からコードを自動で読み取ることで、作業効率を大幅に向上させ、入力ミスのリスクも軽減できます。
本記事では、Free Spire.Barcode for Python を使って、画像ファイルからバーコードやQRコードをスキャンし、そこに含まれるデータを抽出する方法をご紹介します。
- 単一のバーコードを含む画像のスキャン
- 複数のバーコードを含む画像のスキャン
ライブラリのインストール:
pip install spire.barcode.free
Pythonで画像内の単一バーコードを読み取る
画像にバーコードまたはQRコードが1つだけ含まれている場合は、BarcodeScanner.ScanOneFile()
メソッドを使用して簡単にデータを取得できます。基本的な手順は以下のとおりです:
- 必要なモジュールをインポート
- スキャンメソッドを使って画像を読み込む
- 結果を出力する
コード例:
from spire.barcode import *
# 単一のバーコードが含まれる画像ファイルをスキャン
result = BarcodeScanner.ScanOneFile("Code 128.png")
# 読み取り結果を出力
print(result)
このコードを実行すると、画像内のバーコードにエンコードされている文字列がコンソールに出力されます。
複数バーコードを含む画像のスキャン
画像内に複数のバーコードが含まれている場合は、BarcodeScanner.ScanFile()
メソッドを使うことで、すべてのバーコードを一括で認識し、それぞれの結果をリストとして取得できます。
コード例:
from spire.barcode import *
# 複数のバーコードが含まれる画像をスキャン
results = BarcodeScanner.ScanFile("Image.png")
# 各バーコードの内容を順に出力
for index, item in enumerate(results):
print(f"{index + 1}つ目のバーコード内容:{item}")
この方法は、帳票やラベルなどに複数のバーコードがある場合や、大量の画像から一括でデータ抽出を行いたいときに非常に有効です。全てのバーコードを自動的に読み取り、効率的に処理できます。
まとめ
この記事で紹介したように、PythonとSpire.Barcode for Pythonを使えば、画像からバーコードやQRコードを簡単にスキャンしてデータを取得することが可能です。コードの生成と認識の両機能を組み合わせることで、物流、販売、在庫、帳票処理など多様な場面において、自動化されたデータ処理ワークフローを構築できます。
さらに詳しい機能やAPIの使用方法については、公式ドキュメントをご参照ください。