Excelグラフを画像として保存する方法（C# および VBA）

Excelでのレポート自動生成や、グラフを他のドキュメントで再利用する場面では、グラフを画像として保存するニーズがよくあります。たとえば、PowerPointレポートへの埋め込み、メールでの共有、Webでの可視化表示などに活用されます。C# を使って複数のグラフを一括で画像として出力することも、VBA を使って Excel 内からワンクリックで画像化することも可能です。

本記事では、C# および VBA を使って Excel 内のグラフを画像として保存する方法について、コード例と操作手順を交えて詳しく解説します。

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C# を使って Excel グラフを画像として保存する

.NET 環境では、Free Spire.XLS for .NET を使用することで、Excel ファイル内のグラフを .jpg 形式の画像として簡単に出力できます。

Spire.XLS のインストール

NuGet パッケージマネージャーで以下のコマンドを実行します：

Install-Package FreeSpire.XLS

C# のサンプルコード

using Spire.Xls;
using System.Drawing;

Workbook workbook = new Workbook();
workbook.LoadFromFile("Sample.xlsx");

// すべてのワークシートとグラフを走査し、画像として保存
foreach (Worksheet sheet in workbook.Worksheets)
{
    foreach (Chart chart in sheet.Charts)
    {
        Bitmap chartImage = chart.SaveToImage();
        chartImage.Save($"output/{sheet.Name} - {chart.ChartTitle}.jpg");
    }
}
workbook.Dispose();

操作の流れ

1. 既存の Excel ファイルを読み込む
2. すべてのワークシートをループ処理
3. 各ワークシート内の Chart オブジェクトを取得
4. SaveToImage() メソッドで画像化
5. .jpg ファイルとして保存

利用シーン例：C# でのバッチ処理や、レポート生成システムへの組み込みなど

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VBA を使って Excel グラフを画像として保存する

Excel の UI から直接グラフを画像として保存したい場合は、VBA マクロを使うと簡単に実現できます。外部ライブラリやアドインの導入は不要です。

VBA のコード例

Sub SaveAllChartsAsImages()
    Dim ws As Worksheet
    Dim chartObj As ChartObject
    Dim folderPath As String
    Dim chartIndex As Integer
    Dim fileName As String

    ' 保存先フォルダの設定
    folderPath = ThisWorkbook.Path & "\Charts"
    If Dir(folderPath, vbDirectory) = "" Then MkDir folderPath

    chartIndex = 1 ' ファイル名用の番号付け

    ' すべてのワークシートを走査
    For Each ws In ThisWorkbook.Worksheets
        ' 各ワークシート内のグラフオブジェクトを取得
        For Each chartObj In ws.ChartObjects
            fileName = folderPath & "\" & ws.Name & "_Chart" & chartIndex & ".jpg"
            chartObj.Chart.Export Filename:=fileName, FilterName:="JPG"
            chartIndex = chartIndex + 1
        Next chartObj
    Next ws

    MsgBox "すべてのグラフを画像として保存しました。", vbInformation
End Sub

実行手順

1. Excel ファイルを開く
2. Alt + F11 キーで VBA エディタを起動
3. [挿入] > [標準モジュール] を選択し、新規モジュールを追加
4. 上記コードを貼り付ける
5. F5 キーでマクロを実行
6. 現在の Excel ファイルと同じディレクトリに Charts フォルダが作成され、すべてのグラフが .jpg 形式で保存されます

利用シーン例：開発不要で Excel 内から手軽にグラフ画像を取得したい一般ユーザー向け

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出力例

以下は C# を使って出力したグラフ画像の一例です：

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まとめ

方法	メリット	想定ユーザー
C# + Spire.XLS	バッチ処理対応、システム組み込み可能、自動化に最適	開発者、業務システム運用者
Excel VBA マクロ	追加インストール不要、操作が直感的	一般ユーザー、非エンジニア

グラフを自動で画像化したい場合でも、手動で素早く保存したい場合でも、これら2つの方法で多様なニーズに対応可能です。

さらに Excel ファイル処理の詳細を知りたい方は、以下のリソースも参考にしてください：

• Spire.XLS チュートリアルセンター（公式）
• Microsoft Docs - Excel VBA によるグラフ操作