JavaでWord文書にコンテンツコントロールを追加する方法 #Java

Word文書におけるコンテンツコントロールは、日付、リスト、書式付きテキストなど、特定のコンテンツのための容器です。これらは、特定の種類のコンテンツの入力や表示を容易にするため、テンプレートやフォームなどの文書を作成する際によく使用されます。例えば、日付選択コンテンツコントロールは、ポップアップウィンドウで日付を選択するだけで入力でき、既定の書式またはカスタマイズされた書式で日付を表示することができます。この記事では、無料のFree Spire.Doc for Javaの助けを借りて、Word文書にコンテンツコントロールを追加する方法を紹介します。

Word文書にドロップダウンリストコンテンツコントロールを追加する
Word文書にコンボボックスコンテンツコントロールを追加する
Word文書に日付選択コンテンツコントロールを追加する

【依存関係の追加】

この方法は、無料のFree Spire.Doc for Javaが必要ですので、先にjarファイルをインポートしてください。

1. Maven

Maven を使用している場合、プロジェクトの pom.xml ファイルに以下のコードを追加することで、簡単にアプリケーションに JAR ファイルをインポートすることができます。

<repositories>
    <repository>
        <id>com.e-iceblue</id>
        <name>e-iceblue</name>
        <url>https://repo.e-iceblue.com/nexus/content/groups/public/</url>
    </repository>
</repositories>
<dependencies>
    <dependency>
        <groupId>e-iceblue</groupId>
        <artifactId>spire.doc.free</artifactId>
        <version>5.2.0</version>
    </dependency>
</dependencies>

2. 公式サイトよりJarファイルをダウンロード

まず、Free Spire.Doc for Javaの公式サイトよりzipファイルをダウンロードします。zipファイルを解凍し、libフォルダの下にあるSpire.Doc.jarファイルを依存関係としてプロジェクトにインポートしてください。

Word文書に日付選択コンテンツコントロールを追加する

ドロップダウンリスト型のコンテンツコントロールは、編集する内容を制限し、リスト内のデータのみを選択して入力できるため、記入が容易で、入力データの正確性を確保することができます。

Word文書にドロップダウンリストを追加する手順は、以下のとおりです。

Document クラスのオブジェクトを作成します。
Document.loadFromFile() メソッドを使用して、Word文書をディスクから読み込みます。
文書に段落を追加します。
コンテンツコントロールを作成します。
作成した段落に、Paragraph.getChildObjects().add() メソッドを用いて、コンテンツコントロールを挿入します。
StructuredDocumentTagInline.getSDTProperties().setSDTType() メソッドを用いて、コンテンツコントロールをドロップダウンリストに設定します。
StructuredDocumentTagInline.getSDTProperties().setControlProperties() メソッドを使用してドロップダウンリストのオプションを追加します。
StructuredDocumentTagInline.getSDTContent().getChildObjects().add() メソッドを使用して、ドロップダウンリストに表示されるオプションを設定します。
Document.saveToFIle() メソッドを使用して、ドキュメントを保存します。

Java

import com.spire.doc.Document;
import com.spire.doc.Section;
import com.spire.doc.documents.*;
import com.spire.doc.fields.TextRange;

public class addDropDownList {
    public static void main(String[] args) {

        //Documentクラスのオブジェクトを作成する
        Document document = new Document();

        //Word文書の読み込み
        document.loadFromFile("コンテンツ コントロール.docx");

        //文書に段落を追加する
        Section section = document.getSections().get(0);
        Paragraph paragraph = section.addParagraph();
        TextRange textRange = paragraph.appendText("ドロップダウン リスト：");
        textRange.getCharacterFormat().setFontSize(14);
        textRange.getCharacterFormat().setFontName("Yu Mincho");

        //コンテンツ コントロールを作成する
        StructureDocumentTagInline sd = new StructureDocumentTagInline(document);

        //追加された段落にコンテンツ コントロールを挿入する
        paragraph.getChildObjects().add(sd);

        //コンテンツ コントロールをドロップダウン リストとして設定する
        sd.getSDTProperties().setSDTType(SdtType.Drop_Down_List);

        //ドロップダウン リストにオプションを追加する
        SdtDropDownList sdd1 = new SdtDropDownList();
        sdd1.getListItems().add(new SdtListItem("オプション1"));
        sdd1.getListItems().add(new SdtListItem("オプション2"));
        sdd1.getListItems().add(new SdtListItem("オプション3"));
        sd.getSDTProperties().setControlProperties(sdd1);

        //ドロップダウン リストに表示するオプションを設定する
        TextRange textRange1 = new TextRange(document);
        textRange1.setText(sdd1.getListItems().get(1).getDisplayText());
        sd.getSDTContent().getChildObjects().add(textRange1);

        //文書を保存する
        document.saveToFile("ドロップダウン リスト.docx");
    }
}

【結果のWord文書】

Word文書にコンボボックスコンテンツコントロールを追加する

コンボボックス型のコンテンツコントロールは、テキストボックスとドロップダウンリストを組み合わせたもので、ユーザーは表示する項目の選択とリストへのコンテンツの入力の両方を行うことができます。

Word文書にコンボボックスを追加する手順は、以下の通りです。

Document クラスのオブジェクトを作成します。
Document.loadFromFile() メソッドを使用して、Word文書をディスクから読み込みます。
文書に段落を追加します。
コンテンツコントロールを作成します。
作成した段落に、Paragraph.getChildObjects().add() メソッドを用いて、コンテンツコントロールを挿入します。
StructuredDocumentTagInline.getSDTProperties().setSDTType() メソッドを用いて、コンテンツコントロールをコンボボックスに設定します。
SdtComboBox クラスのオブジェクトを作成します。
SdtComboBox. getListItems().add() メソッドを使用して、コンボボックスへのオプションを設定します。
StructureDocumentTagInline.getSDTProperties().setControlProperties() メソッドを使用して、コンボボックスにオプションを挿入します。
StructureDocumentTagInline.getSDTContent().getChildObjects().add() メソッドを使用して、コンボボックスに表示するオプションを設定します。
Document.saveToFile() メソッドを使用して文書を保存します。

Java

import com.spire.doc.Document;
import com.spire.doc.Section;
import com.spire.doc.documents.*;
import com.spire.doc.fields.TextRange;

public class addComboBox {
    public static void main(String[] args) {

        //Documentクラスのオブジェクトを作成する
        Document document = new Document();

        //Word文書の読み込み
        document.loadFromFile("コンテンツ コントロール.docx");

        //文書に段落を追加する
        Section section = document.getSections().get(0);
        Paragraph paragraph = section.addParagraph();
        TextRange textRange = paragraph.appendText("コンボ ボックス：");
        textRange.getCharacterFormat().setFontSize(14);
        textRange.getCharacterFormat().setFontName("Yu Mincho");

        //コンテンツ コントロールを作成する
        StructureDocumentTagInline sd = new StructureDocumentTagInline(document);

        //追加された段落にコンテンツ コントロールを挿入する
        paragraph.getChildObjects().add(sd);

        //コンテンツ コントロールをドロップダウン リストとして設定する
        sd.getSDTProperties().setSDTType(SdtType.Combo_Box);

        //SdtComboBox クラスのオブジェクトを作成する
        SdtComboBox sc = new SdtComboBox();

        //コンボ ボックスへのオプションを設定する
        sc.getListItems().add(new SdtListItem("00001"));
        sc.getListItems().add(new SdtListItem("00002"));
        sc.getListItems().add(new SdtListItem("00003"));

        //コンボ ボックスにオプションを挿入する
        sd.getSDTProperties().setControlProperties(sc);

        //コンボ ボックスに表示するオプションを設定する
        TextRange textRange1 = new TextRange(document);
        textRange1.setText(sc.getListItems().get(1).getDisplayText());
        sd.getSDTContent().getChildObjects().add(textRange1);

        //文書を保存する
        document.saveToFile("コンボ ボックス.docx");
    }
}

【結果のWord文書】

Word文書に日付選択コンテンツコントロールを追加する

日付選択コンテンツコントロールにより、日付データの記入や表示が簡単にできます。

以下は、日付選択コントロールを追加する手順です。

Document クラスのオブジェクトを作成します。
Document.loadFromFile() メソッドを使用して、Word文書をディスクから読み込みます。
文書に段落を追加します。
コンテンツコントロールを作成します。
作成した段落に、Paragraph.getChildObjects().add() メソッドを用いて、コンテンツコントロールを挿入します。
StructuredDocumentTagInline.getSDTProperties().setSDTType() メソッドを用いて、コンテンツコントロールを日付選択コントロールに設定します。
SdtDate.setCalendarType() メソッドを使用して、カレンダーの種類を設定します。
SdtDate.setDateFormat() メソッドを使用して、日付の書式を設定します。
StructureDocumentTagInline.getSDTProperties().setControlProperties() メソッドを使用して、日付選択コントロールに日付を挿入します。
StructureDocumentTagInline.getSDTContent().getChildObjects().add() メソッドを使用して、表示する日付を設定します。
Document.saveToFIle() メソッドを使用して、ドキュメントを保存します。

Java

import com.spire.doc.Document;
import com.spire.doc.Section;
import com.spire.doc.documents.*;
import com.spire.doc.fields.TextRange;
import com.spire.ms.System.DateTime;

import java.util.Date;

public class addDatePicker {
    public static void main(String[] args) {

        //Documentクラスのオブジェクトを作成する
        Document document = new Document();

        //Word文書の読み込み
        document.loadFromFile("コンテンツ コントロール.docx");

        //文書に段落を追加する
        Section section = document.getSections().get(0);
        Paragraph paragraph = section.addParagraph();
        TextRange textRange = paragraph.appendText("日付選択コントロール：");
        textRange.getCharacterFormat().setFontSize(14);
        textRange.getCharacterFormat().setFontName("Yu Mincho");

        //コンテンツ コントロールを作成する
        StructureDocumentTagInline sd = new StructureDocumentTagInline(document);

        //追加された段落にコンテンツ コントロールを挿入する
        paragraph.getChildObjects().add(sd);

        //コンテンツ コントロールを日付選択コントロールとして設定する
        sd.getSDTProperties().setSDTType(SdtType.Date_Picker);

        //カレンダーの種類を設定する
        SdtDate date = new SdtDate();
        date.setCalendarType(CalendarType.Japan);

        //日付の書式を設定する
        date.setDateFormat("yyyy.MM.dd");

        //日付選択コントロールに日付を挿入する
        date.setFullDate(new Date());
        sd.getSDTProperties().setControlProperties(date);

        //表示する日付を設定する
        TextRange textRange1 = new TextRange(document);
        textRange1.setText("2022.12.16");
        sd.getSDTContent().getChildObjects().add(textRange1);

        //ドキュメントを保存する
        document.saveToFile("日付選択コントロール.docx");

    }
}

【結果のWord文書】

JavaでWord文書にコンテンツ コントロールを追加する方法

【依存関係の追加】

1. Maven

2. 公式サイトよりJarファイルをダウンロード

Word文書に日付選択コンテンツ コントロールを追加する

Word文書にコンボ ボックス コンテンツ コントロールを追加する

Word文書に日付選択コンテンツ コントロールを追加する

JavaでWord文書にコンテンツコントロールを追加する方法

Word文書に日付選択コンテンツコントロールを追加する

Word文書にコンボボックスコンテンツコントロールを追加する

Word文書に日付選択コンテンツコントロールを追加する