ピボットグラフは、ピボットテーブルに基づいて作成されるExcelグラフであり、複雑なデータセットから有益な情報を抽出し、直感的で分かりやすいデータの可視化を提供します。頻繁に更新が必要な場合や大量のデータを処理する必要がある方、データに基づいて意思決定を行う方にとって、Pythonを使用してExcelでピボットグラフを作成することで、最新データに基づいた分析グラフを迅速に調整・生成でき、業務効率の向上やデータ分析の柔軟性を高めることが可能です。この記事では、PythonでExcelワークシートにピボットグラフを作成する方法を紹介します。
この記事で使用する方法では、Spire.XLS for Pythonが必要です。PyPIからインストールしてください:pip install spire.xls
PythonでExcelワークシートにピボットグラフを作成する
まず、Worksheet.PivotTables.get_Item()
メソッドを使用してExcelワークシートからピボットテーブルを取得します。その後、取得したピボットテーブルをもとにWorksheet.Charts.Add()
メソッドを使用してピボットグラフを作成し、必要に応じてフォーマット設定を行います。以下に具体的な手順を示します:
-
Workbook
クラスとExcelChartType
をインポートします。 -
Workbook
クラスのインスタンスを作成します。 -
Workbook.LoadFromFile
メソッドを使用してExcelファイルをロードします。 -
Workbook.Worksheets.get_Item()
メソッドを使用してピボットテーブルが存在するワークシートを取得します。 -
Worksheet.PivotTables.get_Item()
メソッドを使用してピボットテーブルを取得します。 -
Worksheet.Charts.Add
メソッドを使用して、選択したピボットテーブルを基にグラフを作成します。 - 新しく作成したピボットグラフの位置を設定します:
Chart
クラスのTopRow
、LeftColumn
、BottomRow
、RightColumn
プロパティを設定して、グラフの位置をワークシート上で指定します。 -
Chart.ChartTitle
プロパティを設定して、グラフのタイトルを設定します。 -
Workbook.SaveToFile
メソッドを使用して、変更を加えたワークブックを保存します。 - リソースを解放します。
コード例
from spire.xls import Workbook, ExcelChartType
# Workbookオブジェクトを作成
workbook = Workbook()
# Excelファイルを読み込む
workbook.LoadFromFile("Sample.xlsx")
# ピボットテーブルが含まれるワークシートを取得
sheet = workbook.Worksheets.get_Item(0)
# ピボットテーブルを取得
pivotTable = sheet.PivotTables.get_Item(0)
# ピボットチャートを作成
pivotChart = sheet.Charts.Add(ExcelChartType.BarStacked, pivotTable)
# グラフの位置を設定
pivotChart.TopRow = 2
pivotChart.LeftColumn = 8
pivotChart.BottomRow = 25
pivotChart.RightColumn = 16
# グラフのタイトルを設定
pivotChart.ChartTitle = ""
# ワークブックを保存
workbook.SaveToFile("output/Excelピボットグラフ.xlsx")
workbook.Dispose()
この記事では、Pythonを使用してExcelワークシートにピボットグラフを作成する方法を解説し、具体的な手順とコード例を提供します。