はじめに
どうも、いっちーです。
先日、晴れて念願のAWS認定試験全冠を成し遂げることができました。
改めて全冠までの道のりを振り返りたいと思い、この記事を書きました。
余談ですが、本記事はAWS試験についてメインでお話ししますが、IPAの試験もいくつか受けており、こちらも全勝しています。
基本的には同じような形で勉強しているのでその他の試験でも参考になるのではないかと思っています。
社会人になってから取得した資格は以下になります。
- AWS
- AWS Certified Solutions Architect - Associate
- AWS Certified Developer - Associate
- AWS Certified SysOps Administrator - Associate
- AWS Certified Solutions Architect - Professional
- AWS Certified DevOps Engineer - Professional
- AWS Certified Security - Specialty
- AWS Certified Cloud Practitioner
- AWS Certified Database - Specialty
- AWS Certified Machine Learning - Specialty
- AWS Certified Advanced Networking - Specialty
- AWS Certified Data Engineer - Associate
- AWS Certified AI Practitioner
- AWS Certified Machine Learning Engineer - Associate
- IPA
- 基本情報技術者試験
- 応用情報技術者試験
- 情報セキュリティマネジメント試験
- 情報処理安全確保支援士試験
計17個、、、振り返ると結構頑張ったんだなと自分でも思います(笑)
なお、この先もシステムアーキテクトやら簿記やらビジネス実務法務検定試験やらを受けようと思っており、継続して勉強しています。
全冠: AWSが提供する全ての認定資格を取得すること
全勝: 一度も不合格になることなく、初回受験で全て合格すること
受験履歴と難易度(個人意見)
こちら独断と偏見にはなりますが、私が受験して感じた難易度の一覧になります。
受験した順番で一覧化しています。ご参考までに。
試験名 | 受験日 | スコア | 難易度(個人意見) | 備考 |
---|---|---|---|---|
(SAA)AWS Certified Solutions Architect - Associate | 2021-12 | 803 | ★★★☆☆ | - |
(DVA)AWS Certified Developer - Associate | 2022-08 | 866 | ★★☆☆☆ | - |
(SOA)AWS Certified SysOps Administrator - Associate | 2023-01 | 735 | ★★★★☆ | ラボありの評価。ない場合、二段ぐらい下がる。 |
(SAP)AWS Certified Solutions Architect - Professional | 2023-06 | 815 | ★★★★★ | 移行系の内容が多かった印象。DX経験がある場合、もう少し難易度は下がる。 |
(DOP)AWS Certified DevOps Engineer - Professional | 2023-12 | 823 | ★★★★☆ | - |
(SCS)AWS Certified Security - Specialty | 2024-03 | 905 | ★★★☆☆ | スペシャリティの中では簡単。 |
(CLF)AWS Certified Cloud Practitioner | 2024-03 | 838 | ★☆☆☆☆ | - |
(DBS)AWS Certified Database - Specialty | 2024-04 | 838 | ★★★★☆ | 2024年度で廃止になった。 |
(MLS)AWS Certified Machine Learning - Specialty | 2024-06 | 819 | ★★★★★ | 機械学習の知識・経験があれば一段下がる。 |
(ANS)AWS Certified Advanced Networking - Specialty | 2024-08 | 823 | ★★★★★ | 受かったが今受けて受かる気はしない。 |
(DEA)AWS Certified Data Engineer - Associate | 2025-01 | 906 | ★★☆☆☆ | - |
(AIF)AWS Certified AI Practitioner | 2025-01 | 813 | ★☆☆☆☆ | - |
(MLA)AWS Certified Machine Learning Engineer - Associate | 2025-02 | 945 | ★★☆☆☆ | - |
総合平均点 | - | 840.5 | - | - |
全冠を目指した理由・背景
私は以下三点から全冠を目指しておりました。
サービスを知るだけでも大きな価値があると思ったから
AWSは多岐に渡りサービス展開しているので、普通に業務をしているだけでは、サービスを満遍なく知ることは不可能だと思いました。
仕事をしているとあらゆる課題が発生し、これを業務上だけの知識から対応することが非効率的で対応しきれない、といったことを日々感じていました。
その課題に対応するために、AWS全冠は全AWSサービスではないものの、ある程度網羅して知れる良い道筋だと考えました。
実際、業務上で課題が発生してもサポートやネット上の検索、生成AIは使いますが、ある程度目星や具体的な対応イメージを持った上で進められるので、取得前と比べ、かなりスムーズに課題解決できるようになったと思っています。
全冠しなければただ失効を待つ資格になってしまうと思ったから
これは人によるかなとも思いますが、私はAWS資格は全冠してこそ価値があるものだと考えております。
AWS資格は3年で失効してしまいます。もちろん技術の進歩はとても速いため勉強はし続けることは必須だと考えております。ただし、例えばやりたいことが変わったり、そのうえでキャリアが変わったりして別のことに集中した場合、結果AWSの資格は失効してしまうことは十分考えられます。
しかし、AWS全冠を達成した場合、AWS Certifications Engineersという形で表彰していただけます。
ですので仮に失効してしまったとしても、全冠すれば表彰された実績を残せるため、新しいキャリア先の関係者にも十分アピールができると考えました。
全冠には相当なモチベーションと努力が必要ですが、今頑張っているものを将来に繋げたいという思いがありました。
直近ではあまり失効させるつもりはありませんが、やりたい別のことが見つかっても自分の強みとして今後活用したいと考えていました。
ただし、現時点だけでも職場で全冠に対して多くのコメントをいただいております。既にキャリアに対しての大きな一つの柱になったような、、、気がしています(笑)
AWS Certifications Engineersの参考
https://aws.amazon.com/jp/blogs/psa/2023-japan-aws-all-certifications-engineers/
https://aws.amazon.com/jp/blogs/psa/2024-japan-aws-all-certifications-engineers/
自分の強みが欲しかったから
一番の理由はこの内容です。
自分の強みを問われたとき、何ができる人なのかをはっきりさせたいと思ったからです。
もちろん仕事上多くこと、例えば法律、お金、ステークホルダー、監査、、、などを考えなければならないと思います。その時に何か自分の突出した価値を示してその力を使いながら信頼を勝ち取ったり、交渉材料に利用して物事を進めていく必要がある、と感じました。
システム開発が私の仕事の大部分を占めるので、まずはこの分野の専門家になりたいと思い、一番活用されていたクラウド、特にAWSを極めることにしました。
結果、まだまだ足りないことも多いと実感する日々ですが、周りの人からはクラウド分野で一目置いてもらえるようになりました。実際の能力としても、自分の関わるシステム開発の技術的な側面では、課題が出ても前に進めることができるようになったと実感しています。
使用した教材と勉強法
使用した教材
Udemy
Udemyとは世界最大級のオンライン学習プラットフォームです。様々なコンテンツがあり、AWS関係以外でもお世話になっています。AWS関係の講座としては、AWS試験問題だけでなくハンズオンや初心者向けの解説など、多くの講座が存在します。私は初めて受験したSAAという試験に対して活用しました。
試験にもよるという前提でSAAに関して当時有名な試験問題の講座を購入したのですが、そこまで本番と同じような問題は出てきませんでした、、、
試験によっては本番に近い試験問題の講座もあるみたいなので、受験前に調査して活用するかどうかの判断を実施すべきかとは思うのですが、個人的にはこの後の「Cloud License」の方が本番に近い内容で効率よく知識を吸収できると思っています。
Udemyに関しては、先ほど述べたようにAWSを初心者目線から解説してくれる講座もあるので、試験前のAWS全体像把握として利用しても良いと思います。
Cloud License
Cloud Licenseとは、AWS認定試験やGoogle Cloud認定試験のWEB問題集を提供してくれるオンライン学習サービスです。DVA以降の試験で利用させていただいた、私の全信頼を置いているサイトになります。基本的にはかなり本番試験に近い問題が収録されています。ただし、費用が3ヶ月5000円程度かかり、買い切りではない点にご注意下さい。私にとってはこの料金体系さえも、自分を追い込むために活用できたと思っています(笑)
あっ、ちなみにステマとか案件とかではないです(笑)
BlackBelt
AWS Black Beltは、Amazon Web Services(AWS)が提供するオンラインセミナーシリーズで、様々なサービスやソリューションに関する詳細な情報を学ぶことができます。試験問題を解いていて、見たことない、よく分からないサービスや機能があった場合に活用しました。
基本はCloud Licenseの問題回答後の解説で理解していたのですが、その解説だけではあまり理解できなかったサービスや機能に対して活用し、知識を深めることができました。
AWS Skill Builder
AWS Skill Builderは、AWSが提供する公式のオンライン学習プラットフォームです。デジタルコースや学習プランを通じて、AWSの技術やサービスを学ぶことができるそうです。有効そうなことは知っていたのですが、従来通りのやり方で合格できたのであまり活用できなかったです。試験合格に必要な現状との差を知るために、模擬試験などで活用しました。最近はこちらを活用して合格されている方もちらほらいらっしゃるみたいなので、今後乗り換える可能性はあるかもなぁといった感じです。
その他
生成AIは業務だけでなく、AWS試験でも利用させてもらいました(笑)
今では分からないサービスや機能についてBlackBeltを用いて調べる時間すら惜しく、生成AIに聞いています(笑)
AWSの資格取得を開始した当時から振り返ってみると、その時期に生成AIはもちろん存在せず自分で調べるしか選択肢がなかったのですが、今ではすっかり生成AIがないと勉強もできなくなってきました、、、
ただし、自分が全く知らないサービスの場合、生成AIが出力した情報が合っているかの判断ができない場面があり(それっぽいことを言っているが解説と少し枚葉が嚙み合わず、後々調べると少し認識差異の生まれてしまうような説明を受けました)、サービスの概要を知っている上で解説とを見比べながら判断できる状態で利用するのが良いのではないか、と思っております。
、、、とは言いましたが、今では生成AIはネット情報を使って回答できるため、その性能ならもう事前にサービス概要を知らずとも活用していいかもしれませんね、、、
勉強法
私は「教科書の内容をノートにまとめて理解し、その後問題を解いて行く」という王道なインプット→アウトプットのやり方が合っていません。勉強法には人それぞれ合う合わないがある前提で参考にしていただければと思います。
私の場合、SAA受験時のみ、インプットとなる講座やBlackBeltをインプットとして学習し、その後問題を解いていくアウトプットを行いました。
それ以外は基本的に、アウトプットから入るようにしていました。インプットはほぼ無しで、間違えてから解説を読んで理解していきました。ちなみにこの方法の場合、問題集を解いていく1週目は本当に3~5割ぐらいしか解けません。2週目以降何度もアウトプットを繰り返して、問題を覚えるぐらいの勢いでやりこみます。
この方法の良い点は、試験合格までの時間を可能な限り最小限にできること、だと思っています。AWSサービスを全く知らない場合はもちろんインプットが必要なのですが、SAAさえ受かれば、あとはどれだけ知っているサービスを増やせるか、詳細を深掘りさせるかになると思っています。SAA取得でAWSの基本知識がつくと思っているので、私は以降は問題集を解いていくことを最優先にしました。本当に勉強時間の9割は問題を解いている時間しかなかった気がします。試験問題の内容のみを効率的に吸収できるので、AWS全冠達成者の中では比較的少ない時間で達成できたのではないかと思っています。今思えば時間を測っておけばよかった(泣)
しかも、この方法は他試験でも活用しており、社会人になってから試験に落ちたことは一回もありません!(ドヤ)
(なお、それまでは受験や試験で散々落ちまくった人生です、、、)
ただし、失敗することに恐れて挑戦しない状態にはなりたくないので、今後も驕らず様々なものに挑戦していきたいと思っています。
なお、デメリットは試験勉強に取り掛かった始めはものすごくストレスがかかることです。私の持論なのですが、楽しいことってスポーツでも勉強でも遊びでも、できるから楽しいものと思っています。この方法は避けられないできない期間を強要されるので、最初がすごく辛いです。まぁでもこれも慣れだと思っており、今ではそのできない期間も「まぁ、うん、、、こんなもんでしょ(笑)3割も当たってて逆にすごい😎」までは言えるような気持ちには鍛え上げることができました。
、、、決してマゾなわけではないですから!
全冠達成して分かったこと
周りから評価されること
資格の数が必ずしも仕事に繋がるわけではない、ということは激しく同意します。が、一方で人を評価する際の大きな指標になってしまうことも事実だと思っています。社内でも5個、6個、7個、、、12個と増えていくことでどんどん広く認知していただけるようになり、合格時などに声をかけていただく機会が生まれてきました。このおかげで仕事もAWS開発案件に優先して割り当てていただいたり、他社さんのシニアの方にも設計について丁寧に意見を聞いていただけるようになりました。また、周りからも質問やレクチャーの依頼をいただいたり、頼っていただく機会も多くなりました。
社内でも技術のコア的なチームに呼んでいただいたり、特別なセミナーに招待していただいたり、色々刺激的な環境に身を置くことができるようになりました。
また、転職サイトで試しにAWS全冠と書くと、色々な企業の通知をいただくことができました。
背景にもありましたが、今ではAWSは強みの一つとして掲げることができるようになったのではないかと思っています。
AWSサービスはどんなものでもある程度理解できるようになったこと
AWSはサービスの範囲がかなり広く、全冠したところで利用したことがないサービスがたくさんあります。しかし、仮に初めて利用するサービスでも、大体どんなサービスなのか想像しながら話を聞くことができるようになりました。例えば、実際の案件で複雑なネットワークのAWS環境(DXとかTGWとかがある環境)での開発が必要なものがありました。そのような案件に対しても、大体どうなっているのか、どのようなサービスで繋がっているのかをイメージしながら進めることができました。その際、合っているか確認のため管理している人にAWS構成図を書いて説明すると、大体イメージ通りであると言っていただいて、アーキテクチャへの理解度が上がっていることを実感できました。
また、構成図を見るだけでいわゆるベストプラクティスといった構成と比べることができるので、他サービスの構成は図を見るだけで、議論に入っていくことができるようになったのも全冠に向けて勉強した成果だと思っています。
開発中は結局課題にぶつかってしまうこと
ここまで頑張って勉強したのですが、やはり開発中に課題とぶつかってしまうことは避けなれないと思いました。実際の開発現場では特殊な要件があり、可能な限り事前にリスクを潰すように進めるのですが、それでもAWSサービスの設定値に想定外のものがあったり、特殊なセキュリティ要件にそもそも対応できないということが分かったり、などに遭遇しました。これは私の管理能力が低いから、、、というのはその通りなのですが、全冠をとったとしても机上の知識しかない状態であり、実際に使わないと分からないことが多いということが分かりました(笑)
よくラーニングピラミッドという学習の定着率を図で示したものがあるのですが、資格を取っただけではあるサービスに対しての定着率は30-50%の域ぐらいにしかいかないなという感覚を持ちました。実務や開発を経験した理解には、どうしても勝てないと思います。
ここは事前に触って調査したり、有識者に意見を伺ったりなどして対策が必要だと思います。
おわりに
AWS全冠に対して色々振り返りました。もしAWS全冠を目指している方がいらっしゃれば参考にしていただければと思っています。
自分の振り返りとしては、これまではインプットが中心だったので、これからはインプットしつつ、アウトプットもできるようになりたいと思っております。
AWS全冠はゴールではなく、スタートである、、、