#目的
Raspberry Pi(以下、RasPi)でScalaを動作、また開発を行える環境を整えてみる。
#インストール
##apt-getによるインストール
raspbianにおいてはScalaのパッケージが公開されているので、apt-getでインストールができます。とりあえずこれでScalaをRasPi上で動作させ、開発を行うことができます。
##sbtをインストール
Scalaのパッケージ単体でも開発を行えますが、やはりsbtが欲しいのでsbtを入れてみます。
始めるsbtを見てみると、インストールする方法としては以下の方法があるようです。
- 手動インストール
- DEBパッケージ
とりあえず両方試してみたのでそれぞれについて。
###手動インストール
手動インストールに従って設定したところ特に苦もなく動作しました。
###DEBパッケージによるインストール
debパッケージを始めるsbtよりダウンロードしてきて#gdebi sbt-0.13.7.deb
(2014/12/17現在)としてインストールを実行。(確かgdebiは標準で入っていないのでapt-getでgdebi-coreを入れた。)
これで$sbt
で実行できるはずですが、実際に試したところ以下のエラーメッセージを吐いて終了してしまいました。
Java HotSpot(TM) Client VM warning: INFO: os::commit_memory(0x83540000, 715915264, 0) failed; error='Cannot allocate memory' (errno=12)
#
# There is insufficient memory for the Java Runtime Environment to continue.
# Native memory allocation (mmap) failed to map 715915264 bytes for committing reserved memory.
# An error report file with more information is saved as:
# /home/pi/Temp/hs_err_pid6009.log
どうやらメモリが確保できなかった様子なので、メモリの設定を変更することに。
DEBパッケージでインストールした場合、設定ファイルは/etc/sbt-launcher-packaging/
以下に置かれます。(実体は/usr/share/sbt-launch-packageing/conf/
)
ここにあるsbtopts
に-mem 512
と追記することで確保するメモリ容量を変更できます。
512
は一例なので環境に合わせて変更してください。
これでsbtが実行できるようになりました。
##動作について
やはりというか動作がかなり遅い。
起動するだけで分単位で時間がかかるので、やはり快適な開発環境とは言えないようです。
sbtの起動やコンパイルに時間がかかるだけなので、アプリケーションを実行させるだけなら十分という感じがします。
sbtが動いたということで、PlayFrameworkを動作させてみましたが、一つのページを表示させるのに数分かかるので、実用は難しそうでした。