目次
1.はじめに
2.課題
3.解決策
4.アプリ内容
5.まとめ
6.その他
1.はじめに
私たちの住んでいる島田市には国際交流会があり、その中でモンゴルとの交流を行っています。
モンゴルでは、「大気汚染」を大きな課題としており、それが原因で幼い子供たちが肺炎になってしまうという問題も抱えています。
このような、モンゴルの課題や文化、島田市の行っている国際交流活動を知らない日本人の若者に向けて理解してもらうためにアプリを作成しました。
2.課題
モンゴルの課題として挙げられているのが「大気汚染」です。
2019年5月に寒さの厳しいこの国で、政府は石炭の使用禁止を発表しました。
モンゴルでは現在でも、多くの家庭で石炭が使用されていますが、
それにも関わらず、このような大胆な政策に踏み切った背景にあるのが、深刻な大気汚染です。
もう一つ理由として挙げられるのが人口の集中です。
2018年の時点でモンゴルは約320万人の国民を抱え、そのうち約45%が首都に集中しています。
ウランバートルのあらゆる健康被害には、PM2.5(微小粒子状物質)が関係するとされています。
大変小さいために、肺の奥へと入り込みやすく、呼吸器への影響に加えて
循環器系への影響をもたらすと言われています。
2018年1月30日午前5時、ウランバートルではWHOが定めた国際基準値
の133倍にあたる驚異的なPM2.5の数値を記録しています。
2016年には1,800人が家庭内での大気汚染で、1,500人が屋外での大気汚染が原因とされる病気で亡くなったと推測され、その中でも重篤な被害を被っているのが幼い子どもたちです。
ウランバートルに住む子どもたちの間では、肺炎が異常に蔓延しています。2018年は前年と比較して、肺炎による子どもの死傷者数は40%増加し、肺炎を理由とした子どもの外来患者数は76.8%急増しました。
3.解決策
こうした課題を受け、私たちが考えたテーマは、
「日本人にモンゴルの大気汚染(環境汚染)を理解してもらう」です。
ターゲットは日本人の10代から20代の若者です。
ペルソナマーケティングはこのようにしました。
名前:島田羽蘭(シマダウラン) 年齢:18歳 高校3年生
住んでいるところ::静岡県
家族構成:父(45)、母(44)、兄(20)、犬の4人と1匹家族
趣味:旅行、カフェ巡り 好きな教科:世界史
性格:明るく、たくさんのことに興味を持つ
また、目標とするSDGsも設定しました。
SDGsとは、持続可能な開発目標の略称で、2015年9月の国連サミットで採択されたもので、国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた17の目標です。
その中で私たちが目標とするのは、
13の「気候変動に具体的な対策を」 と 15の「陸の豊かさも守ろう」です。
13の「気候変動に具体的な対策を」では、気候変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策をとるために、主に石炭の使用率を減らすことで具体的な対策を取ろうと考えました。
15の「陸の豊かさも守ろう」では、陸上生態系の保護、回復及び持続可能な利用の推進、森林の持続可能な管理、砂漠化への対処、土地劣化の阻止および逆転、ならびに生物多様性損失の阻止を図るため、ごみを減らすなどのという対策を考えました。
4.アプリ内容
これらの課題と解決策から考えたアプリ内容は主に3つあります。
1つめは、「シミュレーション体験」です。
場所はモンゴル(大気汚染の原因となっているゲルの中や首都など)で、実際にゲルの中に入っているようにし、首都ウランバートルがどのような場所なのかわかるようにします。
そうすることで、モンゴルにいるかのような体験ができ、モンゴルがどのような問題を抱えているのかがわかり、モンゴルについての理解が深まります。
2つめは、「島田市の活動状況を発信する」です。
シミュレーションのゲルの中で島田市とモンゴルとの活動情報を発信し、島田市はモンゴルとの交流があることを知ることができるというものです。
実際に島田市が行っていることとしては、モンゴルへランドセルを送ったり、読み終わった本をウランバートルの外国語学校の子供たちに届けたり、希望する小中学校を対象にモンゴルの紹介授業を行ったりもしています。
日本のランドセルは世界的にとても人気があり、小学校6年間使用した後でも十分使うことができます。モンゴルでももちろん人気がありますが、なかなか手に入れることができません。そこで、モンゴルの養護施設や生活保護施設の子供たちを中心に通学に役立てていただきたいという思いを込めてランドセルを送っています。
3つめは、「モンゴルクイズ」です。
シミュレーション体験をしていくなかでモンゴルの環境についてのクイズを出題します。
クイズをすることで大気汚染の現状を知ることができ、よりモンゴルについての理解が深まります。誰でも解けるような簡単なものにしようと考えています。
5.まとめ
このアプリを通して、モンゴルの文化やモンゴルの抱えている環境問題について知ってもらおうとアプリを製作しました。
私たちも今までモンゴルのことや島田市が行っている国際交流活動について何も知りませんでしたが、アプリ制作を通して知ることができました。
国は違えど私たちにもできることができることがあると思います。
そのため、モンゴルだけでなく地球全体の環境が良くなるよう日頃から意識して生活していきたいです。
6.その他
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