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QAの社内輪読会をやってみた

Last updated at Posted at 2023-12-04

この記事は カオナビ Advent Calendar 2023 5日目です。

はじめに

はじめまして。iaroと申します。
この記事では、週に1回カオナビで実施しているQAの社内輪読会について紹介します。
輪読会から得た学びや気づきについてツラツラと書いていきますのでよろしくお願いします!

輪読会とは

今まで輪読会と言われる物に参加したことがなく一体輪読会とはなに?というところからでした。
一般的な意味としては以下です。

輪読会
読み方:りんどくかい
人々が集まって、同じ教科書などの本を読み、その内容について意見を交わすことを意味する語。事前に決められた担当者が、本の内容を訳したりまとめたりしてから、他の参加者が理解できるように発表する形式がとられることも多い。

Weblio辞書国語辞典より

ふむなるほど。とにかく本を読んで、意見を言い合う会なのね。と理解。

輪読会をはじめた経緯

以下のような経緯ではじまりました。

JSTQBのアジャイルテスト担当者ALシラバスがリリースされ、勉強のためにまずはFLのシラバスから読んでみよう

チームのQAも関わっているから一緒に読もう

スクラムマスターからQAに閉じなくてもいいのではとのアドバイスをいただいたので、他チームのQAや他職種の方にも声をかけて一緒に読もう

カオナビにはスナバという制度があり、これを利用して輪読会を開催しています。
※スナバ:週2時間使える自己研鑽タイム。報告義務はなく、より主体的により自由に、スキルを高めていける制度。

進め方

以下のような流れで実施しています。

  • 週に一回30分
  • オンライン会議形式
    • 今はSlackのハドルを利用(以前はZOOMでしたが、チャット欄の内容が会議終了すると消えてしまうので最近Slackハドルに移行)
  • その日に読むスコープを決め、10分〜15分を使って各自黙読
    • 後で議論しやすいように、読んでて疑問に思ったところ・興味のある内容についてスレッドにコメントして残しておく
  • 残り時間で気になった箇所・興味のある内容について話し合う

今読んでいる物

ISTQBテスト技術者資格制度
Foundation Level Extension シラバス アジャイルテスト担当者 日本語版 Version 2014.J02

ページはこちら

やってみて

進め方

当初はセクションを区切って担当を決め、音読方式で実施していました。(学生時代にやってた国語の授業みたいな感じ)
ただ、そのやり方だと各自のペースで読めないので、途中から黙読して内容に集中する形式に変えました。

私は以下のようなループにハマっていました。

  • 読む番がくるまではソワソワ      →内容が入ってこない
  • 読んでいる時はうまく読もうとする   →内容が入ってこない
  • 読んだあとは安心して気を抜く     →内容が入ってこない

黙読形式だと、特にソワソワすることもなく、うまく読もうとしなくてもいいので内容に集中できました。
気になったところをコメントで残しておこうスタイルも、時間が限られている中スムーズに進める上で良かったポイントです。

また、実施する中で個人的に一番大事だと思ったのは
わからないことが恥ずかしくない雰囲気が作られているかどうか
です。

個々人でスキルや知識の差は大なり小なりあるとおもいます。
「えっそんなことも知らないの?」という雰囲気をガンガンに醸し出されると、一気に萎縮して意見も気軽に言えなくて学ぶ機会も減っていってしまう気がしています。

今の輪読会では、わからないこともどんどん共有して有識者が丁寧に解説してくれるのでとても助かります。

あと、参加しているメンバーがQAだけじゃないというところも良かったです。
POやエンジニアも一緒に参加しているのでいろんな角度からの意見を聞けるのは大きいです。
例えば

  • エンジニアとしてテストに対しての課題感を聞ける
  • アジャイルの基本的なところを噛み砕いておしえてくれたり、プラクティスの背景まで説明してくれたのでより理解が深められる(POがスクラムマスターだったり、参加いただいているエンジニアの方もアジャイルに理解が深い方だったというのもある)

QAだけだと見える範囲・話せる範囲も限られてしまうので、テストについて職種を跨いで話せるのは非常に大きいと感じています。

他、良かったポイント

  • 1人で黙々と読書するよりは、モチベが高まる
    • 友達と一緒に勉強した経験と近しい。(くっちゃべったり、ゲームやり始めたりと脱線しちゃうこともありますが・・笑)わからないことはお互いに補足しあって、新しい気づきを得られる。みたいな
    • 意見を言い合ったりするのでただ読むよりはアウトプットも兼ねているので記憶へ定着しやすい
  • 議論するときは、今実施している業務ベースに話をすることが多いので、自分達の開発体制やプロセスを俯瞰してみる良い機会になる
    • ここはうちのチームもできてる。でもここは微妙かもなぁ。といった感じ

その他感じたこと

  • 当たり前ですが、週一回30分なので進むペースは個人で読むよりは遅い
  • まだ最後まで読み切っていないですが、終わりが見えてきてすでに達成感を感じている

まとめ

総じてやってよかったなと。
もともとのきっかけはJSTQBのアジャイルテスト担当者ALシラバスを読むことなので、FLが終わったらALをみんなで見て業務に活かせるようにしていければと考えています。

私は昔から読書より完全にマンガ派だったので、正直本を読むのが苦でしょうがなかったです。(読もうと努力はするけど、どうにも腰が重い)
最近はこの輪読会をきっかけに、テストに関する本やビジネス本など興味のあるものを読むようになりました。
個人的には本を読むという習慣を作るひとつのきっかけになったので、もし本を読むのが苦手という人がいたら、輪読会を気軽に開催してみて、少しずつ本を読んで「まずは読む」という習慣をつくっていくのはいかがでしょうか。

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