AmazonがEFS CSI DriverのGAをアナウンスした
参考: https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2020/07/amazon-efs-csi-driver-now-generally-available/
EFSをPersistent Volumeとして使う場合の、以前までの方法
Kubernetesのincubatorリポジトリ内に、Amazon EFS用のPV Provisionerがある
これを用いることで、EFSをPVとして使用できる。
こちらは、CSIを用いていないため、CSI Driver経由でEFSが使用できることは嬉しい。
CSI Driver経由でEFSを使うことの嬉しさ
KubernetesにCSI関連の機能が、追加されてきているためその恩恵を得られることと
Kubernetes側でボリューム(EFS, EBS)のバックアップを透過的に行えるのは利点
特に、Kubernetes 1.17でBetaとなったVolume Snapshotや、Kubernetes 1.18でGAとなったCSI Volume Cloningが嬉しい。
GAとなったEFS CSI Driverの詳細と課題
KubernetesのCSI Driverは下記のページにて一覧されており、EFS Provisionerも記載されている。
https://kubernetes-csi.github.io/docs/drivers.html
下記は、CSI Driverごとの機能を示した表だが、赤枠部分に注目したい。
- Dynamic Provisioning(PVの動的確保)がまだサポートされていない(2020/07/26時点)。
- Other FeaturesにCloning, Snapshotの記載がない
上記より現時点(2020/07/26時点)での導入は控えるのが無難と思われる。
特にDynamic Provisioning機能がないのは厳しい。
EFS CSI DriverのDynamic Provisioning対応状況
EFS CSI DriverのIssue"Implement dynamic provision support"にて、2019/01よりDynamic Provisioningの検討はされてきており、現在も続いている状況。
下記コメント(2020/07/07)にて、 LogMeIn社のリポジトリにてDynamic Provisioningを実装したものが提案されており、EFS CSI Driverに統合したいと申し出ている状況。
まとめ
- KubernetesのCSI対応状況が進む中で、Amazon EFS CSI DriverがGAしたため詳細を確認した。
- Amazon EFS CSI DriverはDynamic ProvisioningやVolume Snapshot, Volume Cloningには対応していてない状況であり、Github上にて対応が進められている状況を確認した