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お題は不問!Qiita Engineer Festa 2023で記事投稿!

プロンプトでの絞り込みに合わせた出力粒度・階層の切り替え【Cognos Analytics】

Last updated at Posted at 2023-06-07

概要

データを絞り込む条件について、粒度を適宜変更しリストを表示したい際に、ドリルアップ/ドリルダウンすることで粒度・階層を切替え出力する場合と、プロンプトの選択のみによって粒度・階層を切替え出力する場合が考えられます。
ドリルアップ/ドリルダウン操作はHTML出力でのレポートに限定されるため、PDF等を想定とした場合にはプロンプトを活用した出力方法がとられます。ここでは、「プロンプトの選択のみによって粒度・階層を切替え出力」する手順をご紹介します。

手順

新規でレポートを作成。ソースの選択をします。
image.png
今回は、GOデータウェアハウス(クエリー)をサンプルデータとして選択します。
image.png
次に、クエリーを作成していきます。クエリー画面を開き、+記号のメニューからクエリーを追加。
image.png

このクエリー1を、階層が上位の組織にある販売実績を取得するクエリーとします。
GOデータウェアハウス(クエリー)>販売とマーケティング(クエリー)>販売(クエリー)から、組織名(レベル1)、製品、収益をデータアイテムとして追加。
image.png

次に、プロンプトで選択された指定の階層でどの組織名で絞り込むかを反映させるフィルタ条件を定義します。
image.png

式の定義は[組織名 (レベル 1)] in ?P_組織名1? として、後に追加するプロンプトにより渡されるP_組織名1パラメータの値でフィルタをかけます。
image.png

選択していない階層では絞り込みをしないことになるため詳細フィルタ―のプロパティーを開き、使用方法を必須→オプションへ変更。
image.png

組織名(レベル1)としていたクエリー1と同様にして、組織名(レベル2)であるクエリー2、組織名(レベル3)であるクエリー3を作成。
image.png
image.png

今回は、3つの階層をそれぞれ出力するために3つのクエリーを作成した。
image.png

次に、出力ページを作成する。ページ1の画面を開き、値のプロンプトを3つ配置する。新規パラメータを「P_組織名1」で作成し次へ。
image.png

フィルターを作成はOFFのままで次へ
image.png

クエリーを新規作成をオフで終了。
image.png

値のプロンプトのプロパティ、クエリーをクエリー1とは異なるクエリー「組織名(レベル1)一覧」、使用する値を組織名(レベル1)。
必須はオフ、複数選択はオンとする。
image.png

クエリー2、クエリー3のため、同様の操作でクエリー2、クエリー3をフィルタする値のプロンプトを配置。
image.png

また、これらのプロンプトを実行するためのプロンプトボタンを終了タイプで配置する。
image.png

プロンプトおよびプロンプトボタンの下に、選択した階層での製品別の収益を出力するため、下に条件ブロックを配置します。
image.png

条件ブロックのプロパティ ブロック変数のプロンプトを開き「新しいブール値変数」を選択
image.png

変数画面にて、上で定義した「階層1」変数の定義を編集。
image.png

式の定義には下記を設定。

ParamValue('P_組織名1') is not null and
ParamValue('P_組織名2') is null and
ParamValue('P_組織名3') is null

P_組織1は1つ目のプロンプトから渡されたパラメータであり、こちらが入力され他2つが入力されていない場合には、変数「階層1」は「はい」とセットされます。
image.png

階層1と同じく、階層2の変数を作成。
image.png

階層3も作成
image.png

ページ1画面に戻り、条件ブロックプロパティのブロック変数に階層2、階層3をそれぞれ割り当てます。
image.png

条件ブロックの現ブロックプロパティがいいえになっている状態では条件ブロックににコンテンツを配置していないため、何も表示されません。
先程定義した変数が「はい」状態のときを定義します。
現ブロックをはいに設定。
image.png

条件ブロックにリストを配置。
クエリーは、階層1の情報を出力したい条件ブロックのため、クエリー1をセット。
image.png

このリストに、クエリータブに見えるクエリー1の項目3つをドラッグアンドドロップで追加します。
image.png
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階層2,3も同様にリストを配置。
image.png

これで一通りの準備は完了です。レポートを実行。
アジアとアメリカでフィルタを掛けます。1つ目のプロンプトのみを選択しているため、出力はクエリー1の階層1の内容が出力されることになります。
image.png

実行結果
image.png

アジアおよびアメリカ地域での、Loa Angels支店とTokyo支店の収益を参照したい場合には
image.png

出力結果
image.png

アジア太平洋・アメリカ地域での出力から、より粒度が細かい支店での収益結果が出力されます。

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