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開始5分で打ち切り終了?エンジニアが面接で絶対にやってはいけないこと!3選

Last updated at Posted at 2021-12-09

こんにちは。エンジニアリング マネジャーをしている今野です。
この記事はリンクアンドモチベーション Advent Calendar 2021の10日目の記事です。

これはなにか

エンジニアにとって、いまや仕事探しの大航海時代ですね!
新たな挑戦のために仕事を探すのは、もはや日常的なことになってきました。
ただ、応募したら受けざるを得ないのが「面接」…正直、私も得意ではありません。

この記事は、面接を受けるのはちょっと苦手…と感じるエンジニアに向けて
「やってはいけない回答」を個人的な経験から書き記したものです。

私は 受けるのは苦手なのに 面接担当として数百人の面談・面接に同席してきたので
面接官の目線も生かして、なにか少しでも参考になる情報をお伝えできたら嬉しいです。

解決したいテーマ

面接の場でお会いすると「技術力はあるけど、もう1つ要素があるといいな…」
「エンジニアではない社長の面接では魅力が伝わらないかも」と感じることがあります。

そんな「エンジニアとしてスキルがあるのにもったいない!」を今回の課題としています。
どんな場所であれ、同じエンジニアの仲間が活躍できたらやっぱり嬉しいですしね。

原因らしいこと

どうも対話がぎこちない場合、たいてい次のような問題がありそうです。

  • 応募者は技術力を中心に判断されると考えている(と同時に会社の技術力を知りたい)
  • 一方、対話する相手もやはり人間なので、技術力だけでは判断しきれない

このすれ違いが原因となっていることが多いように思います。
もちろん高い技術力は武器であり価値ですが、開発チームで成果を出すとなると
周囲とうまく情報伝達できるかという点も気になってきます。
やはり技術面の相性だけでは片付かなさそうです。

解決への戦略

さて、技術面以外とはなんでしょうか。コミュニケーション?
確かにそうなのですが、どことなく捉えどころがない感じがします。
そこで、下記のような戦略で対話することをオススメしたいです。

戦略:「技術スキルでキャッチボールして、それ以外でエラーを出さない!」

そう、抜群にコミュニケーション上手になる必要はありません。
技術力はアピールしつつ、それ以外で大きな失敗をしなければ勝ちというわけです。

以下では、特に代表的かつ致命的な回答例を、3つ記載してみました。
逆に言えばこの3つに適切に回答できれば、だいたいLGTMな印象です。
ポイントは、目的志向、課題解決、行動力の3点。さっそく見ていきましょう。

Err 1. 「目的」を把握していないケース

「その開発は何のためにやったんですか?」
→「リファクタしてパフォーマンスを上げました!」

3人のレンガ積みの話は有名ですが、建築同様、システム開発には目的が欠かせません。
要求を忘れて開発していたら、望まれていないモンスターが生まれるリスクが高いお仕事。
そんなことが起こらぬよう、ちゃんと目的に立ち返って開発に取り組むことができるか
を相手に伝えておきたいところです。

さらに構造化するなら、「意義 > 目的 > 行動」の順で整理すると伝わりやすいですね。

【回答例】
(意義) ユーザー満足度が低い機能を調べてみたらシステムのレスポンスが重くて
(目的) もっと快適に使えるよう、APIのパフォーマンス向上が必要でした。
(行動) 実際にはループ処理のリファクタとか、キャッシュ機構を取り入れました。

Err 2. 「課題解決」になっていないケース

「困難なことはなんでしたか?」
→「納期ギリギリで鬼残業したことです!」

どの企業も熾烈な競争のなかで、やりたいことは山積み。一方の開発リソースは不足がち。
限られた時間やリソースを生かしながら、システムを開発していく必要があります。
そんな中、力押しで乗り切った実績は、主体的に問題解決していないと映る恐れがあります。
困難に対してどのように工夫したのか を中心に伝えていきたいところです。

ちなみに、次の2つの合わせ技でお伝えすると、とてもチャーミングだと思います。
① 純粋に技術力を使った課題解決
② チームの協力やプロセスによる課題解決

【回答例】
リリース日が近くて日々残業するようなギリギリの状態だったんですが…

(①技術)フルスクラッチで開発しようとしていたライブラリを見直して
 評判も良いOSSに少し手を加えて開発することにしてみたんです。

(②チーム・プロセス)よく見るとチームの各自が同じ開発をするような無駄があって
 1日5分ですが朝のスタンドアップを提案してみたんです。

Err 3. 「行動力」が伴わないケース

「勉強している技術はありますか?」
→「〜を勉強しようと思ってます!」

エンジニアにとって技術研鑽はやはり大事ですが、わずかでも行動していることが肝心です。
市場のニーズに応じて、機動的にシステムや組織を変更していくには大切なスキルだと思います。
興味を持ったら、チュートリアルを読むだけでも良いので手を付けたいところ。

なお、最新技術への関心も大事ですが(背伸びするくらいなら)
わずかでも実践的に学んでいる枯れた技術をお伝えするほうが、会話が弾むことと思います。

【回答例】
目新しい内容とは言えないかもしれませんが
Rails 6.0 の新たな機能を一つずつチェックして勉強中でした。

Err+α. 気をつけたいこと

回答からは少し外れますが、忘れてはいけないのは 「相手も人間」 ということです。
面接官も本当に5分で心が折れるので、次のような事は避けて温かく接してください(祈り)

  • リモート面談で正面を見ず、横に向かって話す(けっこう凹みます)
  • 対話しているときに、相槌や反応をまったくしない(寂しくなります)
  • うつむきがちで表情や言葉をほとんど変えない(不安になります)

まとめ

エンジニアが対話のなかで魅力を伝えられたら良いなぁ、という気持ちで
「面接でやってはいけない回答+α」を書き起こしてみました。

ただ、何よりも大事なのは、等身大で対話をすることではないかと思います。
面接というものは、あくまでも相互のマッチングを測る出会いの場なので
一方的に見極めるための場ではない、というのが私の個人的な想いです。
(応募者も企業もどちらにとっても)

ちょっと対話が苦手だな、という方に少しでも得られるものがあれば幸いです!

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