Python開発環境について、以前はローカル環境にインストールしたAnacondaからJupyter Notebookを使っていて、最近はAmazon SageMakerからJupyter Notebookを使っているのですが、あらためてJupyter Notebookをはじめとするディストリビューションの開発元やインストール方法などを調査・整理してみました。なお、機能については、いずれにおいても概要レベルの記載としています。
環境
Windows10
対象とするディストリビューション
①Anaconda
②Python(IDLE)
③Jupyter Notebook
④Jupyter Lab
①Anaconda
開発元はAnaconda社。
Anacondaはデータサイエンス・機械学習・科学技術計算などを目的とした開発プラットフォームです。下のAnaconda Navigatorのとおり、Anacondaをインストールすれば、Jupyter NotebookやJupyter Labも使えるため、Anacondaで環境構築するのが手っ取り早く楽かもしれません。
インストール手順は様々なサイトに載っているので省略しますが、1.Anacondaダウンロード・インストール・設定などを参考にしていただければと思います。
②Python(IDLE)
開発元はPython Software Foundation(PSF)。Paython公式版。
上記公式サイトからPythonをインストールすると、IDLE(Integrated DeveLopment Environment)というPython用の統合開発環境が使えるようになります。下にあるような、インタラクティブシェルにより対話的にプログラミングを行います。こちらがPython開発環境の最もシンプルな構成かと思います。
インストール手順は様々なサイトに載っているので省略しますが、windows10にpythonをインストールなどを参考にしていただければと思います。
③Jupyter Notebook
開発元はProject Jupyter。
Jupyter Notebookはブラウザ上で動作する開発環境で、ノートブックと呼ばれるファイルにプログラムを記述し、実行結果を確認しながら開発を進めるものです。
インストールは、Pythonインストール後に付属のpipというパッケージ管理ツールを使って、PyPI(Python Package Index)というレポジトリサービスからパッケージを取得することで行います。
具体的には、コマンドプロンプトにpip install notebook
と入力して実行することでインストールできます。
Jupyter Notebookの起動は、コマンドプロンプトにjupyter notebook
と入力して実行します。
④Jupyter Lab
開発元はJupyter Notebbokと同様で、Project Jupyter。
Jupyter LabはJupyter Notebookの後継としてProject Jupyterにより開発されたもので、Jupyter Notebookよりも多機能かつ操作性が向上された開発環境です。
インストールは、Pythonインストール後に付属のpipというパッケージ管理ツールを使って、PyPI(Python Package Index)というレポジトリサービスからパッケージを取得することで行います。
具体的には、コマンドプロンプトにpip install jupyterlab
と入力して実行することでインストールできます。
jupyter Labの起動は、コマンドプロンプトにjupyter lab
と入力して実行します。
まとめ
まとめとしては、手っ取り早く丸ごとインストールするのであればAnaconda、個別に必要なものだけインストールするのであれば、Pyrhon or (Python + Jupyter notebook) or (Python + Jupyter lab)のいずれかになると思います。
Pythonのディストリビューションについては他にもPyCharmなど色々あると思いますが、今回は上記について説明させていただきました。